2013年4月20日土曜日

ウォッチメン


実は見てなかったシリーズ。
異質ヒーローものとして好きでした!
でも、ちょっと尺が長過ぎたかも…
監督は「300」とか「エンジェルウォーズ」のザック・スナイダー。
ボクの個人的な印象は
スローでグイーっとアクションを見せてくれる人。
ざっくりし過ぎかな…笑
本作は80年代の冷戦時が舞台。
アメリカとソ連の核戦争勃発直前の世界で
自警団ヒーローたちが続々と殺されていく。
そんな中で生き残ったヒーロー達が活躍するんですけど
物語のテーマにしている内容が好きでした。
少数の犠牲を伴うことで、大勢を救うこととは?
しかも、それが倫理的には間違っているとすれば?
よくアメリカで言われる
「原爆落としたから、第2次大戦が早く終結してよかった。」
みたいな論調へのモロなカウンター。
(Dr.マンハッタンの力の源が原子力というところも)
民主主義の基本的な考え方としては
多数の意見を尊重し、少数の意見はなかなか汲み取られないのが現実ですよね。
そこに抗うのが、ロールシャッハという人。
彼がとてもかっこ良くて好きでした。
彼が日記を書いてて、それがナレーションで語られるんですけど
冒頭のところとかタクシードライバーのトラビスっぽくて、超アガッた。
街のダニども死に失せろて的なね。

ヒーローもので、ここまで突っ込んだテーマっていうのが凄い。
原作をアマゾンでポチッたので、とても楽しみ。

2013年4月16日火曜日

ブロンソン



レフン監督作品。(ドライヴのね
周りの諸先輩方の評判は良かったけど、あんまり好きじゃなかったです。

実在するマイケル・ピーターソンという囚人を描いた映画。
何者かになりたい願望を持った彼が自己を表現する方法として
ただひたすら暴力をふるいつづける。
こっちとしては動機が見えないから、最初はただの超暴れん坊にしか見えない。
終盤にかけて、とくに一旦釈放されてから見える人間味が分かると
あーこの人には暴力しかないんだ!と共感を覚える。
大人になると、子どもの頃のように理不尽な暴力を見たり
経験したりすることが、ほとんどないから
そういう意味ではアガります。あぁ、嫌だ。ってw

ここまで読んでいただいて分かるように
ボクはあんまり意味の無い暴力があんまり好きではありません。
さらに、自分の自信あるものが否定された結果
最終的に暴力に逃げるのは正直いただけないけど
人間誰しも心の中に数%は持ってるやん。その要素。
それを大きくして映画で見せてくれたと思います。

映画のビジュアル的には最高なので、男子には見て欲しいです。

2013年4月11日木曜日

マイレージ、マイライフ



ジェイソン・ライトマン監督作品。
昨年公開のヤング・アダルト、JUNOに引き続き、鑑賞しました。
とてもオモシロかったです。最近DVDで見た中では一番アガりました。
これまで見たジェイソン・ライトマン作品の中で一番かも。

主演はジョージ・クルーニー。
彼の仕事はリストラ代行人。US中にある色んな会社のクビ切り稼業で
毎日出張三昧。そんな生活も彼が望んだもので
飛行機に乗ると貯まっていくマイルが彼の生き甲斐。
出張生活で彼が見いだした人生の方程式。
それが極力モノを持たないということ。そこには人間関係も含まれる。
「断捨離」を究極に極めた男。
そんな彼が仕事のイロハを分かっていない新米女性社員と
仕事をともにすることを中心に物語は進んでいく。
同時並行で、ある女性との恋模様も描かれる。
って感じのストーリー。

ジョージ・クルーニーが男から見ても死ぬほどカッコいい。
というか、冒頭で語られる彼の人生のスタンス(とくに結婚観)に
死ぬほど共感してしまった。超自由。
だから、オモシロいと思えたのかもしれません。
新米社員とのチグハグコンビっぷりはバディムービーとして秀逸。
リーマンショック以降のアメリカ社会に取り巻く問題も
うまく取り込んでいると思います。
個人的にはもう一つのメインストーリーである恋模様が切な過ぎて。
ずっと、友達関係、恋愛関係も能動的に希薄にしてきた彼が
本当に好きになったのに、あの結末を迎えるのは特にキツい。
最新作のヤング・アダルトとも通じる辛さ。
しかも、妹の旦那が直前で結婚式に対して
グズるのを説得するシーンのあとだから余計にね。
「一番楽しかったときを思い返してみろ。
   その記憶は決して1人ではないはず」ってセリフは
もう独り身へのラストワードでしょw

この2つのストーリーが前半から中盤までは
楽しそうな感じなのに、終盤にかけて両方とも
悲劇的な結末を迎える鬼畜演出は最悪でした。(褒め言葉)
しかも、特典映像でカットされた素材が入ってて
そっちはもっとキツい内容でした。
この映画には色んな要素が含まれてるんだけど
ジョージ・クルーニーの旅行かばんの中身のように
整理されていて、ホント言うこと無し。

あなたのバックパックには何を詰め込みますか。
ってことを考える良き映画。是非に。

2013年4月9日火曜日

クラウド アトラス



定時上がりで華麗にキメました。丸の内ピカデリー3。
初めて行ったんですけど
スクリーンがとんでもなく大きくてビックリしました。
劇場も大きいので、広々見れました。
上映3時間という最近見た作品ではかなりの大作。
ウォシャウスキー姉弟はマトリックス3部作品が一番有名だけど
Vフォーヴェンデッタも見ていたことを思い出しました。
本作はもう圧倒的!な映画でした。
こんな体験できるのは映画館で映画を見ないと、絶対に無いですね。
劇場出たあと、銀座の街中で
「この世界も連続した運命の中の一瞬でしかない」と思うと
猛烈な虚無感に襲われましたw

物語の構造としては、6つの物語があって
それぞれ時代、場所も異なる上にシャッフルして話は進んでいく。
正直一回見ただけだと、物語の全体像を把握するのと
個々の話についていくので精一杯でした。。。
まだ見ていない方はある程度の情報(時代とか)を入れとくと吉。
ざっくばらんに言うと、輪廻転生の話なんだけど
それだけじゃないのがオモシロかった要因です。
〜の生まれ変わりとか死後の世界の話は全く好きじゃないんだけど
この映画を見ると、圧倒されちゃって
「もしかしたら〜」と考えさせられちゃう。
1849年、1936年、1973年、2012年、2144年、スゲー未来
の6時代なんだけど、2012年の話が一番牧歌的。
全時代を相対的に見る神の視点を観客に体感させてくれる中で
今はそれほど不幸ではないのか?!と感じました。
お話の中身で一番好きだったのは未来かな〜
やっぱ ウォシャウスキー姉弟の描く未来は
超魅力的であると同時に超絶望的なところも見せてくれるのが好きです。
ほぼ100年後の世界なんだけど、妙にあり得そうなリアリティライン。
特に2144年とスゲー未来でのペ・ドゥナの存在の扱い方は
興味深かったなー宗教の構造を揺るがしちゃうような。
どの時代も欲望とそれに伴う争いの話。
そして、どの時代にも己の欲望のみでいきてるやつはいるし
「これだ!」というドンピシャな解決策はないんですね。
それでも残っている1%の可能性にかけようぜ!というね。

これは映画館で見た方がいいやーつ。オススメ。

2013年4月7日日曜日

天才マックスの世界


ウェス・アンダーソン監督作品。
これまで見てきた彼の作品の中では、結構好きなほうでした。
彼の作品を5本ぐらい見て感じたことは
映画の冒頭で、その設定に共感できるか/できないかで、
好き嫌いが大きく線引きされてしまうこと。
映画自体にカタルシスが生まれるような作りをしていないし
なおかつファンタジックな要素も多いから、好き嫌いがハッキリ分かれる。
(日本でいうと沖田監督の作品とかは近いものがある)
あと、音楽の使い方だけは毎回最高!

本作はマックスという高校生の物語。
勉強はまるでダメだけど、課外活動にはtoo muchなほど全力。
そんな生活の中で、同じ構内の小学校の先生に恋をする。
その女性をオッサンと取り合うっていう話。
学校もので普遍的な部分多いから、この設定にはすっと入れました。
マックスは彼女をひきつけるために、持ち前の行動力で
ラテン語の廃止阻止のために奔走したり、水族館作ろうとしたり。
でも15歳のマックスは、その年齢ゆえに相手にされない。
マックスはボンクラ感満載だから最高なんだけど
人への伝え方が下手クソ過ぎて、ダメなんだよな〜って何回も思うのが楽しい。
最後の最後のシーンがドラマティック。


ウェス・アンダーソン監督の作品群の中では上位のほう。

2013年4月6日土曜日

シュガー・ラッシュ



予告編見た段階で、子ども向けだなーとか感じながらも
ホフディランの小宮山さんが激押ししてたので拝見。
結果、、、何たる傑作よ!
見た目は完全に子ども向けなんだけど、内容はモロに大人向け。
いわゆるOnce Ageinもの。
Looserが色んなことを経験して成長するという
世界のボンクラ野郎に向けた映画なのです!

主人公はラルフという、あるゲームの悪役。
彼はゲームの中で色んなものを壊す役割を担ってて
それ故に皆から嫌われてる。友人もいない。
そんな彼が皆から認めてもらうために
ヒーローのメダルをゲットしようっていうのが物語の始まり。

先に映画のLookの話を。
冒頭で、色んなゲームの悪キャラ達(ザンギエフ、クッパ、ベガとか)が
US映画でよく出てくるセラピー調で
それぞれ悪役としての苦悩を語るシーンから、すでにオモシロい。
トイ・ストーリー的な要素があって、ゲームセンターが閉まってからが
彼らゲームキャラクターの活動時間。
ゲーム中で動いているのは「労働」という捉え方がフレッシュ。
さらに各ゲームが繋がっている電源タップが
それぞれのゲームに繋がるstationになってるのもフレッシュ。
というように、映画中の色んなギミックがとにかくアガる!アガる!
(8bitからpixarよろしく滑らかになるところとか)
音楽の使い方もSkrillexのバキバキのEDMとかRihanna、
Cool and the gangまで。幅広く適材適所で使われている。
中でもAKB48の曲がすげーいいし、Popな世界観との相性が絶妙。 



劇中でサビだけかかって、なんかAKBっぽいなーとか思ってたら
エンディングでかかって、やっぱり!ってなりました。
色々調べたら、この映画向けの書き下ろしな上に
日本版だけじゃなくて、本チャンで使われているという衝撃の事実。
 洋画、邦画問わず日本の曲がエンディングの場合
なんの脈絡もなくて、どんな良い映画みても最悪の気持ちで
劇場をあとにすることってあると思うんです。 
(曲自体のクオリティとは関係なく)
単純にAKBだからクソだっていう論調を見かけたので
それはお門違いのバカな意見だと言っておきましょう。
この曲のPVが蜷川実花だと知ったときの切なさも言っておきましょう。

話に戻ると、もう1人主人公がいて
それがシュガー・ラッシュというゲームのキャラクターであるヴァネロペ。
ラルフとヴァネロペがひょんなことからタッグを組み
レースで勝つことを目標として、ともに行動する。
ここからはバディムービーになって、2人が協力して
何とかレースに勝つために様々な工夫をするんです。
孤独という共通点を持ち 、それを支え合う。
狂えるほどに愛おしく思えてくるんですよねー
しかも、ヴァネロペは子どもでラルフは大人なんですが
ヴァネロペとの友情を通じて、おっさんのラルフが
色々なことに気づき、成長するというね。
コチトラおっさんは号泣するしかないわけ!
ヒーローになれなくたって、誰かのために一瞬輝ければいいわけ!
皆がそれぞれの役割を担っていて、それで世界は成立しているし
そこでどんだけヤレルかってこと!

ここまで述べてきた通り、映画としてのLOOKは抜群
ストーリーも最高という、今年屈指の出来の映画でした。
2Dで見たので、3Dでもう一回見に行きます。
見た目で敬遠してる人も是非見て欲しい作品です!

2013年4月3日水曜日

"unprincipled"



雑多な感じですが、BGMにどうぞ。