2019年8月21日水曜日

2019年8月 第3週

8月12日
前日の夜から見ていた全裸監督を
ビンジウォッチングして最終的に見終えた。



やることやってて、めちゃオモシロかった。
最近の表現の自由に対するsensitiveな議論があり、
この映画がオモシロいと語ることが、
当時の村西とおるの言動を
許容することになりそうな気もしている。
僕は彼の今の言動とか過去のAV強要まがいの話とか、
全く同意できないけど作品としてのオモシロさがあった。
出演している俳優たちの演技が
いわゆる日本の民法のドラマと比べて雲泥の差。
作り手の皆がこの作品を良いものにしようという、
気合いの入り方が作品からビリビリ伝わってくる。
品行方正にする気なんてサラサラなくて、
ピエール瀧が出演しているシーンもノーカット。
映像全体から伝わってくるリッチさも
日本のコンテンツでは見たことない感じで良かった。
夜、下北沢で飲み会。
1軒目はおしゃれバルみたいなところで
おじさん4人で飲んでるのが不思議な空気。
ご飯がとても美味しかったのでまた行きたい。
その後レゲエバーに移動。イベント中だった。
普段レゲエを聞くこと少ないし、
イベントと言うこともあり爆音で聞くこともないので
かなり新鮮な体験だった。
途中ライブが入ってタトゥーばりばりの沖縄出身の人が
長渕meets沖縄meetsレゲエな音楽をギター1本でやっていて、
時空が歪んだ雰囲気が興味深かった。
その後渋谷に移動して目当てのソウルバーに行くものの、
すでに閉店時間でダメだったので、
bgrというロックバーへ移動。
何度も前を通っていたけど入ったことなかったので、
こんな空間が渋谷に…という驚きがあった。
今日で先輩が東京にいるのが最後で
寂しい気持ちと共に散会。

8月13日
昼過ぎに起床してNWRのToo Old To Die Young
この休み中に見終わりたい気持ちがあるけど、
旅行に行くので到底間に合いそうにない。
とにかくNWRの世界がビンビンなので、
長回しでじっくり見せつけられるものの、
なかなか集中して見れないというのが現状。。
こういう世界観はドラマと相性が悪いのは間違いない。
ただNWRは時間の制約が映画に比べて低い中で、
とにかく自分の見せたいビジュアルを
ひたすら提示できて最高最高!と思ってるに違いない。
そのくらい生き生きしているのだから。
込み入った世界観に疲弊したので
有田と週刊プロレスとのFinal Seasonの最新回を見た。



高山善廣vsドン・フライの激闘の話で超オモシロかった!
あの当時は純粋に戦いだけを見て興奮していたけど、
プロレスの背景から見たときのこの試合の意義を
有田がいつもどおり丁寧に解説していて理解が深まった。
久々に外出。青山ブックセンターに立ち寄って、
本を長い時間かけて物色。
お盆だからか空いててめちゃくちゃ見やすい。
結局西川美和の新作エッセイと
スパイスカリー特集のdancyuを買った。
カレー特集を読んでいたらカレーを食べたくなり、
青山定番のハブモアカレーでカレーを食べた。
久々に食べたけどいつも美味しい。
昨日の飲み会で先輩からもレコメンドしてもらった、
主戦場をイメージフォーラムで鑑賞。



久々に映画館で映画。
慰安婦問題の何が問題なのか?を1つ1つ紐解いてくれる
良質なドキュメンタリーだった。
今の政治で一番嫌だなと思っていることが
全部露呈しているような話だったので見ていて辛かった。
慰安婦の強制連行はなかったし、
その象徴である慰安婦像は認めない。
この主張を巡って議論が展開するのだけど、
強制連行あった派、なかった派の主張をほぼ等量用意して、
それぞれが根拠としている資料も出てきて、
1つ1つの信ぴょう性を検証していくので、
慰安婦問題について学ぶことができる。
歴史修正主義者の勢いが凄まじく、
その筆頭株は今の安倍晋三であり、
背後を支えるのは日本会議。
ここまでの背景はどこかで聞いたレベルで知っていたけど、
映像でまざまざと彼の成果を見せつけられたり、
日本会議の偉い人が出てくると辟易とした。
自分達に都合の悪いことはなかったことにする。
これにすべてが集約されていくし、
なかったことにする場合にも1つの事象の中で、
自分達の都合の良い面しか見ないようにする。
この辺りが見ていて本当にしんどかった。
また自分の主張の間違いに気づいた女性が登場しているのだけど、
その人が本当にしんどそうに語っているのも印象的で、
国家の問題と自分のアイデンティティを重ね合わせてるからこそ、
なかったという主張は絶対にできない。
なぜなら間違いを認めた瞬間にアイデンティティがなくなるから。
この映画を見てから愛知のトリエンナーレの騒動を見ると、
1つ完成するというか、すべてが浮き彫りになった。

8月14日
だらだらしながら、Too Old To Die Young 見終わった。



NWRの世界が延々と展開していて中盤ダレて
見るのめっちゃ体力必要だったけれど、
終盤ドンパチ含めてガーッと話が進んだので楽しんで見れた。
ビジュアルの見本市と考えれば、
まるでNWRの脳内を覗き込んでいるかのような、
ぶっとんだ表現がたくさんあるのでクリエイターの方々は必見。
LAノワールからメキシコ麻薬戦争的なものへ流れ着くので、
ストーリーは最近のトレンドではあるものの、
監督が変わったらここまで違うのか!というのと、
ドラマは時間が実質無制限なので、
やりたいこと全部ブチ込んだった!感がすごい。
あと男根はクズ、女性ナメんなよ!というドラマでもあるので、
フェミニズムの観点から見ても考察しがいのあるドラマになっていて、
続きを匂わせる終わり方しているので、
もし続編があるのであれば、
Who rule the world? Girls!系の
オモシロそうなドラマになると勝手に予期している。

8月15日
今日から台湾旅行。
AM6時前の羽田の便、超早朝に空港までタクシーで移動。
空港から家まで近いメリットを初めて享受した。
空港に着くと早朝の便を待つゾンビのような客たちが
たくさんいて、その中をくぐり抜けてPeachで台北へ。
郊外タイプの桃園国際空港に着陸して
電車でホテルまで移動して荷物を預けた。
移動している最中、とにかく街の雰囲気が随時最高で、
旅行の間、ずっと街中の写真を撮っていた。
最初に迪化街へ行った。
もともと問屋街だったり、
近年は小洒落たエリアになっているらしい。
孤独のグルメのエピソードで紹介されていた
ご飯屋さんで食べようかと思ったら閉まってたので、
横にある同様にいなたい食堂で初食事。魯肉飯と排骨。
最初から全力で美味しい。







お腹いっぱいになったので、
近くにスタバのReserveがあったので立ち寄ることに。
cold brewにミルクを入れたやつがプッシュされていたので、
それを頼んだら日本人と判明したらしく粋な演出が。



しばし休憩したのちにお茶屋さんへ行った。
業者に卸しているようなお店で、
でっかい鉄の缶に茶葉がぶっ込まれていた。






良い匂いの茶葉を無事購入してブラブラしていたら、
ここで初めてのタピオカティーチャンスが!50嵐というお店。
日本だと単価500円くらいで並んで買って
飲まなきゃいけないけど、
台湾だとたくさんお店があってサクっと飲める。
ということで人生初タピオカミルクティー。



これは…!脳みそにダイレクトに刺さる美味しさ。
女子高生が夢中になるのがよく分かった。
何事もトライしてみないと分からない。
その後、雑貨屋をいくつか巡る中で訪れた
PAR STOREというお店が居心地の良い空間だった。







YMOがBGMでしかもそれがレコードだったり、
日本のカルチャーに対するリスペクトが
ふんだんに伝わってきた。
当たり前だけど日本で生活していると、
そんな場面にはななかなか遭遇しないから新鮮。
あとは台湾indieのCDの品揃えが充実していて、
そこでひたすら情報を収集しまくった。
このまま帰るのも忍びなさ過ぎると思い、
お店が再販売?しているHome Shenhaoという
アーティストのテープを購入した。
ストリーミングの外の音楽であり、
中身が何か分からないまま購入するという行為が
めちゃくちゃ久々で聞くのが楽しみ。
その後は電車で士林夜市へ移動。



到着してすぐにマンゴーのかき氷アイスを食べて、
その美味しさにぶち上がった。



これ以降、お店の屋台でマンゴー売ってたら、
カジュアルに購入してマンゴーを食していた。
名物の特大サイズのチキンカツ食べたあとは
お腹いっぱいになったので一旦マッサージへ行くことにした。
調べた中では安い方だったけど満足いく施術だった。
こないだマッサージに行ってから、
人生2回目なんだけど終わった後のスッキリ感を味わうと
なかなか抜け出せない沼だなと思っている。
お酒飲みたいなーとなり地元のお酒となれば、
もっぱらビール党なのでクラフトビールってことで
お店を調べたら夜市の中にあったので早速イン。





浮光というレーベルのビールでとても美味しかった。
ここのお兄さんが親切でビールのこと、
諸々説明してくれたりしたのも助かった。
心もお腹も満たされたのでホテルのある駅まで戻る。
ホテル付近にも夜市があるらしいので散策。
規模が小さいけど賑わっていた。
ここでもTea系のお店で冷たい飲み物を頼んだ。
金柑檸檬ジュース系のお茶が
台湾では定番になっているらしいので、
それを飲みながらフラフラと街を歩いた。

8月16日
台湾に来たからには小籠包をということで、
ホテルから1駅隣にあった冠京華というお店で
ブランチ小籠包 with 炒飯。超絶美味。




もともと鼎泰豊で修行していた人がやっている店らしく、
日本人の観光客が僕らと同様たくさん来ていた。
お腹いっぱいのまま、
今回の旅で初めてuberを利用した。
台湾は相乗りのPoolはないけど、
タクシー同様の配車サービスであるXが使える。
街中を走る黄色のタクシーよりも割高かもしれないけど、
10分程度の移動であれば100〜150NT$だし、
行き先の指定や支払いの面倒さから解放されるので、
余裕でUberの方が良いと思う。
これを使えば旅行は格段に効率的になる。文明の利器最高。
向かったのは小慢というお茶屋さん。
洒落た一軒家で美味しい台湾茶を飲める。





コーヒーばっかり飲んでいる人生だけど、
本格的なお茶を飲むと作法であったり、
普段飲んでいるお茶との味わいの違いが分かって楽しい。
店員の人が日本人で、強気の価格設定になっていて、
台湾にとってのインバウンドである日本人を
ターゲットにするというのは、
なるほどなーというビジネスだった。
午後から十份と九份をまとめて回るツアーに参加。
1箇所ずつであれば個人でも行けると思うけど、
2箇所まとめてはツアーならではで、
2つとも何か買うというより観光なので
効率よく回るには便利なツアーだと思う。
ツアーガイドの人がとてもオモシロい人で
日本語ベラベラかつ独特のイントネーション、ギャグセンス、
街で信じられないくらい大きな声を張り上げるなど、
情報が渋滞しまくっていて最高だった。
ガイドの人が混むのを避けるために工夫してくれたから、
2箇所とも超観光地だけど比較的スムーズに見れたっぽい。
というのも移動中に
「一般のツアーであれば、このようにするだろう。
しかし!我々のツアーでは…」という説明が
何度も繰り返されていたし実際行ってみたらその通りだったので、
ガイドの人には感謝している。
十份では願い事をランタンに飛ばすという
鬼ベタなことをやった。







願い事をランタンに書くときに
全然思いつかなくて健康、平和としか書けなかったんだけど、
「BTS forever」と書いている人を見かけて
自分の窮屈さに辟易とした。
何よりもオモシロかったのはランタン飛ばしの業者の人。
iPhoneを渡すと、ランタン飛ばすまでのあいだに
写真を撮ってくれるんだけど、
完璧なルーティンっぷりにほれぼれした。
もしAppleのCMのディレクターなら
この人たちでCMを撮ると思う。
もしかしたらiPhoneで世界で一番写真を
撮っている人たちかもしれないんだから。
そんなどうでも良いことを夢想しつつ十份の滝へ。
人生で見た滝の中で一番スケールの大きなものだった。



続いて九份へ移動。
千と千尋の神隠しが参照していると思われる、
切り立った山の上に立つ有名な茶屋へ行った。
ツアーで一緒に行っている人たちと
円卓を囲んで1つのお茶を共有する形で、
しかもそのお茶は自分達で淹れなければならなかった。
お茶を淹れる体験できるという意味で、
皆が代わる代わるお茶を淹れるかと思いきや、
全員がお互いを伺うという謎の時間が続いて、
しびれを切らしたやかんに一番近い人が
お茶を入れ続けるという展開に。
(僕は冷たいお茶を頼んだので、
このお茶淹れチキンレースの対象外だった。)
そこまではまぁ良しとして、
善意で淹れてくれようとしてくれる人に
横から「それ淹れ方違いますね」という指摘をする人がいて、
それが本当に信じられなかった。言い方あるやろと。
空気があまりにも地獄すぎたので早々に退散。
あとは適当にブラブラして写真撮って終了。







バスで街まで戻って饒河街夜市で降ろしてもらう。
有名な胡椒餅を食べて練り歩いてから電車で帰った。







帰りにコンビニで台湾ビール買って飲んで就寝。

8月17日
朝ごはんに有名な豆腐料理の阜杭豆漿という店へ。
めちゃくちゃ並んでいて大変やなと思いつつも、
回転が早いのか並んでいる人数の割には、
すぐに順番が回ってきた。
優しい味の豆腐スープでおいしかった。



そのまま近くのミシュランで2年連続
ビブグルマンを獲得している雙月食品へ。
スープが有名なようなので2種類頼んだんだけど、
1種類オーダーするの間違えて、
がっつり薬膳スープが来てしまった。。。
このスープは推しらしく美味しかったんだけど、
目の前のおばさん2人組が
頼んだ別の料理が超美味しそうで、
自分が食べたいものに忠実であらねば…
という思いを強くした。
午後は昔タバコ工場だったエリアを再開発した
松山文創園區というところへ遊びに行った。
台湾旅行の全日程で個人的にはここが一番好きだった。
新しいものと古いものの調和している具合が最高。







日本でいうと横浜の赤レンガとかに近いかな?
それが21世紀型でめちゃくちゃ洗練されているみたいな。
この感じは日本にはなくてイケてるな〜と思った。
蚤の市がたまたま開催されていて、
適当にふらふらと見ていたら洒落たコーヒーの
Pop Up Shopがあって、そこで豆を購入。







この豆の斬新なところはパッケージで
味のイメージを写真で載せているところ。
このパターンは今まで見たことないから、
アイデアだけパクる人いそう。。。
それはともかく親切にもアイスコーヒーを無料でくれた。
日本にも何度か来ているみたいで、
めちゃくちゃ優しい人だった。
あと総合ビルに入っているお茶系のショップで
プシュッ!という蒸気が常に出ているお店があり、
気になって行ってみるとお茶っ葉でエスプレッソを作り、
それをミルクで割る飲み物を提供していた。



ここでもタピオカミルクティーを頼んでみたら、
めちゃくちゃ美味しかった。
日本にも進出しているんかなと見たら、
TSUTAYAが日本でフランチャイズする模様。
これは美味しいし、淹れている様子も映えなので
日本で流行りそうな予感がある。どうなんだろうか。
とにかく暑い日で水分ばっかり取っていて、
次はクラフトビールのお店に行った。



台湾では昼から飲むという概念があまりないのか、
お店はとても空いていた。
店員がnerdな感じで日本に何度も行ったことあるらしく、
話したげな感じだったけど疲れていたので
その空気をくみ取ることができず…
ご飯を食べるために駅に戻り、
度小月担仔面というお店へ。
台湾来てからの食事で一番美味しかった。
卵豆腐と牡蠣にニンニクソースかけたやつが激ウマ。



このお店はサクッとにして、
行きたかった姑媽咪GoodMommy&Coというお店へ。
ここが出てくる料理はもちろんのこと、
お店の外装、内装、音楽すべてが最高だった。













特に音楽が結構衝撃でこういう系の店の場合、
洋楽流していること多いと思うけど、
日中韓台のヒップホップやポップスがガンガン流れている。
このポリシーはめっちゃかっこいいと思う。
雰囲気でかけてるんじゃなくて全部自分たちが好きなんだ、
という意思がビシバシ伝わってきた。
東京にこんな店あったら絶対に流行ると思うし、
誰かかしこい大人はもうビジネス考えてそう。
ちなみに日本の曲はこれがかかってた。夏〜



ぶちあがって最高の気分のまま、
101のタワー付近をブラブラして
スタバでコールドブリューをキメて帰宅。

8月18日
最終日なので早めに起床してチェックアウト。
ガジュマルの木の下で地元の人もくるらしい、
朝食スポットに行った。肉粥と炒飯を食べた。
両方とも信じられないくらい安くて美味しかった。







このエリアの近くは小洒落たお土産屋さんが多く、
かわいい系雑貨店がたくさんあった。
琴線にビシッと触れるものはなかったけど
ハンカチがあったのでコレクターとして購入しておいた。
旅のあいだずっとホテルの水を飲んでたけど、
ファミリーマートで台湾限定の茶葉丸出しのお茶を買ったら
これまためっちゃ美味しい。日本で出して欲しい。
荷物が多くなってしまったので一旦ホテルに荷物を預けーの、
ランチどうしようかとなり、先日行った小籠包の味が忘れられず、
ワンスアゲインで訪問。やっぱり美味しかった。
お腹いっぱいになったので富錦エリアへ。
洒落た店がある名前のとおり富裕層が多そうだった。
wolf teaという激カワイイお茶屋さんへ行ったり、
イケてるコーヒー屋でシングルオリジンのコーヒー飲んだり。



あと街の雰囲気が他のエリアと全然違って最高だった。



Uberで松山文創園區まで移動。
昨日も行ったけど奥さんが買ったものを無くしたので
再購入するために訪れた。購入した後すぐに出て
クラフトビールのお店へ移動。
旅も終盤ということもあり勢いでTシャツまで買ってしまった。



ビールも美味しくてマジ最高と思いつつも
この時点で17時半。明日から働けるのか。。
最後にホテルで荷物ピックアップするまえに
春水堂で最後のタピオカミルクティーを流し込み、
電車で空港まで移動。時間に余裕あると思っていたら、
全然時間なくて空港で最後の台湾飯にありつけず、
めっちゃ高い水とサンドウィッチを食べる空港あるある。
1時に羽田着で疲労困憊マンでタクシーで家まで帰って、
寝たのは3時でもう会社に行く気はなくなっていた。

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