2019年8月5日月曜日

2019年8月 第1週

This post is inspired by セコンさん〜生活と消費〜

8月1日
行きの電車で謎の独立国家ソマリランド/ 高野秀行を読了。



単行本がリリースされたときから、
もう何年も読みたかったけれど、
圧倒的な嵩張り具合に読むのを躊躇していた。
しかしKindleを導入した今では、その嵩張りは無効化されているな、
とふとしたタイミングで思って買って読んだ。
タイムリー性は失われているものの十分にオモシロかった。
著者の高野秀行の作品は好きで色々読んでいるけど、
ここまで彼が没入している様が描かれているのは珍しい気がする。
百戦錬磨の彼を惹きつけるほどにソマリランド、
ひいてはソマリアエリアが魅力的なんだろう。
読む前までは海賊が跋扈する北斗の拳の世界、
というイメージを持っていたけれど、
一概にそうも言えない、それは一部でしかなくて、
自分たちの足で国家として自立しようとしている。
表面的に分かったようなつもりでいても、
実はちゃんと調べてみたら、それは思い込みでしかない
というFACTFULLNESS的な話になっていた。
2000年代、アメリカが中央アジア諸国に、
西欧の民主主義をむりくりぶっこんだ時代があったけれど、
これを読むとそれが無謀すぎる、
つまり民主主義の導入方法は各国の歴史によって、
全然変わってくるんだなというのがよく理解できた。
ソマリランドはタイトルどおり独立しているのだけど、
南部ソマリアは未だに北斗の拳状態で、
2012年時点で紛争が続いているそうで、
アル・シャバブの理不尽な政治が跋扈する中で
住民の以下のコメントが最高にオモシロかった。

テレビでも音楽は一切禁止された。
携帯電話を調べて、もし中に音楽があれば、
公衆の面前でメモリーのチップを口に入れて飲み込まされた。

とにかく強烈な話がてんこ盛りなので読んでいて常に楽しかった。
帰宅後、久々にカレーを作った。
スパイスカレーを家で作りたいけど、
最初の一歩が踏み出せず未だにカレールーで作っている。
ジャワ特辛 with 手羽先。美味しくできた。
youtubeサーフィンしていて出会った、
Summer Girl/HAIMのビデオ、曲がマジ最高。



directed by PTA!
何枚も服を脱ぎながら街を闊歩するのが何だかかっこいい。
90年代回帰でブレークビーツが
いよいよナウい感じになっている気がする。

8月2日
京都で買ったweekender coffeeの豆で作った、
水出しコーヒーがとても美味しくて
朝のQOLが高まっている。
簡単に作れるんだけど減りも早くて、
もっとデカいスケールで作ろうかなと思案中。
通勤時にはReckless Abandon/Sidibeを聞いた。



前作ではPrinceオマージュな80sバイブスを持った
シンガーというイメージだったけれど、
本作はIntroから荘厳な雰囲気が予想外!
と思いつつ、とにかく声が好きだった。
レコーディングの風景がyoutubeで公開されていて、
アカペラで聞くとさらに色気が際立っていた。



ボッサな雰囲気のPlace For You and Iが
暑い部屋をクールダウンしてくれるのでマイフェイバリット。
今日から会社での飲み物問題に終止符を打つべく、
bodumのタンブラー型のフレンチプレスを今日から導入。



まずいコーヒーに金払うことを考えると、
こちらの方が納得感はある。あと片付けが面倒なのだけど。
夜は会社の補助でご飯会。
飲み会ではなくレストランで食事をするだけというのが新鮮だった。
執拗にカラオケに誘われたけれど、振り切って帰宅。
帰宅の道中で聞いたのは友人に教えてもらった
Get With The Times/Bekon



全然知らなかったけれど、
この古くて新しい感じは何とも形容しがたい魅力があった。
それこそ映画見てる感覚があった。
60年代とかその辺がリファレンスなんかなーと思って
ググったら死ぬほど丁寧なレビューがelekingにあった。
もともとproducerとして裏方で活躍、
KendrickのDAWNで中心的役割を果たしていた。
このアルバムに収録されていたAmericaは
サンプリングされているし、
そもそもDAWNはBekonの声から始まっている。
DAWNよりもTPAB派だったんだけど、
このアルバム聞いて聞き直すと、
めっちゃかっこいいな!となった。
DAWNの制作終了後、Kendrickに
 ‘You gotta decide if you want to keep inspiring the people
 who inspire the world, or if you want to inspire the world,’
 と言われたのが表舞台にデビューする
 きっかけになったという話も興味深かった。
酔った帰り道にアイスを食べるのは世の常で、
セブンイレブンでスイカバーの進化版が売っていたので、
買って帰って食べたらめちゃくちゃ美味しかった。




8月3日
毎日暑い暑い。
レモンサワーをひたすら飲む番組が
テレビで放送されていて、
無性に飲みたくなって蒲田で昼飲み。
レモンサワーぐびぐび飲んで満たされた。
お店を出ると生ビール祭りなるものが開催されていて、
タダでビールを配っていたのでピックアップして
飲みながら家まで歩いて帰った。
Abema TVで16FLIPのoriginal beat set
久しぶりに動いているISSUGIを見た。



今振り返ると7inc Treeという
番組の偉大さを痛感するというか、
あれが毎週のように当たり前に見れていたことが奇跡。
最近リリースされたGeorgia Muldrowをゲストに迎えた曲や
unreleasedなビート/remixがたくさんかかってかっこよかった。
花と雨 remix聞けたのが上がった!!音源いつか欲しい…
そのあとFormula 1 ハンガリーGP予選。
先週の雨の波乱の展開に比べると安定のレース感があって、
集中して見ることができてよかった。
ついにVerstappenがPP獲得したことに上がった!
Q3の最初のトライでunbelievableなタイムを叩き出して、
これはもしかして、、と思ったら、
最後のトライでも万全な走りだった。

8月4日
朝からEmpathy/Jean Deauxを聞きながら
日記を書いていた。



Chicagoの女性アーティストで
SabaやSminoの曲に参加していたらしい。
恥ずかしながら今回初めて彼女のことを認識した
この辺りのR&Bはここ1,2年ずっと当たりしかなくて、
それこそ同じCollectiveに属するRavyn Lenaeも好きだし。
学芸大学まで季節限定のラーメンを食べに行った。
青いみかんが乗った冷やしラーメンで、
去年食べて美味しかったので今年もということで。



でもみかん農家の人が今年で廃業するらしく、
最後の一杯かもしれないらしく切なかった。
必要なところに必要な人がいない、
そんなことが色んな産業で起こっていくんだろうな。
デザートとしてマッタホーンでモカソフトをいただいた。


コーヒーゼーリーの部分が超絶美味しかった。
猛暑が過ぎるのか、いつもより空いていた気がする。
蒲田まで戻って京急側のGUに行こうとしたら、
今日は祭りの日らしく神輿があちこちで担がれていた。

安定のガラの悪さで落ち着くなーと思いながら眺めつつ、
通り過ぎてGUでパンツ買って帰宅。
フードプロセッサーで具材を粉々にする方法で、
初めて餃子を作ってみた。タネ作りは簡単だった。
Brunoで焼くと焼き餃子と水餃子の
中間みたいな仕上がりになり、
ジューシーさが失われてしまった。
野菜を粉々にしすぎた結果なのか…
思ったようには仕上がらなくて難しいけど、
それが料理なので改善していきたい。
ご飯食べたあと近所の商店街で開催されている
盆踊りを見に行った。




円状に踊るのではなく商店街を練り歩くという、
特殊なスタイルの盆踊りだった。
踊っているのはおじいさん、おばあさんなんだけど、
たくさんの子どもが夜店を楽しんでいた。
子どもの頃は死ぬほど楽しみにしていた祭りも
大人になるとすべてが予定調和にしか見えなくて、
でも逆にその予定調和が実は尊いのだなと
踊っているおじいさんとおばあさんを見て思った。
友人とチャットする中で教えてもらった
Alone/slomがめっちゃいい。



ビートのノリは後ろでメロディはメロウ。
Sweet Williamsとか想起するんだけど、
マヂ、サマーマッドネス!といった感じで、
夏の夜にバッチリ合う音楽だった。
そして22時からFormula 1 ハンガリーGP決勝。
先週の波乱系もそれはそれでオモシロかったんだけど、
今回は初めて戦略を楽しめたレースだった。
スタートも成功したVerstappenが
ずっと先頭を走る中でHamiltonが追いかけてくる。
一番スリリングだったのが、
タイヤをミドルに変えたあとのHamiltonの追い上げ。
ドライバーのタイヤの使い方もあるんだけど、
戦略がビシーっと決まった終盤が最高だった。
計算し尽くした結果が徐々に露呈する感じというか、
真綿で首を締める感じというか。 
もっと詳しくなって色んな見方できるように
なったらいいなと思いながら就寝。

0 件のコメント: