2018年11月26日月曜日

2018年11月 第4週

11月19日
Midas Hutch「The Feels & The High」を聞きながら出勤。



まだまだブギーの勢いは衰えずといった感じで、
それに加えてトロピカルハウスの風味も
少し乗っかってきて新しい風が吹いていた。
会社でベースの仕事はそこそこに
boxを色々といじってみて何ができるのか調べていた。
box syncがあればローカルファイルが自動同期されるが、
Syncはなかったので完全にオンライン上で
完結させねばならぬ感じ。
あとweb上のPDFをそのままboxに保存することはできなくて、
一旦ローカルに置かないといけないの超面倒。
だけどそれはプログラミングでしか解決できない。
Programing Rules Everything Around Me.
気づいたら19時半になっていて、
今の仕事になってから最長の残業時間だった。
年明けから年度またいで半年くらいは
忙しくなりそうなので今は楽しておきたい。
夜に日記を書いているときに
日本のラップをYoutubeでサクッと聞いてみると、
「Count On Me」が原曲、NORIKIYOのREMIXともに
超リットで最高だなと思ってトラック誰かなと思ったら、
BACHLOGICだった。やっぱ他と格が違うのか。





11月20日
昨日から満員電車の時間を少しでも減らすため、
一駅分歩いているのだけど結構調子よい。
雨降っているとしんどいけど冬のあいだ、
しばらく歩いてみようと思う。気休めの運動。
Makaya McCraven「Universal Beings」がとてもよい。



本人はドラマーらしくヒップホップマナーに則りつつ、
インプロな曲が多くて聞いてて飽きない。セッション系。
夜、鶏のトマト煮込みを作っていると
トマト缶の口の部分で小指を切ってしまった。

11月21日
Kid fresino 「ài qíng」聴きながら出社。



「Horseman's Scheme」を聞いたときの衝撃、
それから 年まさかこんなところに
リーチしているだなんて誰が想像したことか。
日本屈指のバンドメンバーをバックに従え、
ヒップホップに限らない日本を代表する
トラックメーカーを楽曲に迎えて、
あまりにもアルバムとして圧倒的だった。
抽象的な歌詞もこちらが勘ぐれる余白を残していて、
繰り返し聞いて楽しむことができる。
ストリーミングという形態にマッチしているし、
彼のことを知れるのは音楽のみだから。
ツッコミ社会の今、説明過多なものは必要ない。
バンド編成の曲も好きなのだけど、
驚いたのは「Way too nice」
トラックの鳴り、ミックスのおかげなのか、
奥行きがどこまでもあるような音は
日本のラップで聞いたことがない。
(jjjの間違いない客演仕事も最高)
そして「Retarded」へ繋がる流れ。
Chance The RapperやSminoといった
USのgood musicとしてヒップホップを
突き詰めたアルバムとして
10年代を振り返るときに、
このアルバム以前以後のような
語られ方があり得る気がする。
いかんせんヒップホップは
今最強の音楽であることを証明するようなアルバム。
そそくさと仕事を終えて英会話。
先生の癖があまりにも強すぎた。
毎回45分×2セットで同じ先生なんだけど、
今日は各セットで違う先生だった。
1セット目は日系アメリカンでアキラ100%似。
メンタルがマッチョな感じで辛く、
もっと感情を豊かにしろ!
悲しいときはため息をつけ!
嬉しいときはトーンを上げろ!
はい、確かにおっしゃるとおりです
と思いつつ英語を話す以前の問題で、
人見知り的にしんどいねんと思ってしまった。
それと同時にサンフランシスコで
1人でお店に行ったときに
毎回店員の人に声をかけられて
まごまごしたことを思い出したりした。
そのまま次の授業で出てきたのは
カルフォルニア出身のアメリカン。
恰幅のいいおじさんで愉快な様子だった。
最初は笑っていたのだけど、
3分に1回くらいアメリカンジョークを放ち、
それを引き笑いで自分で笑っているという。。。
どういうバイブスなんだ?と思いながら
適当にあしらいつつ授業を終えた。
12月いっぱいでこの英会話も終わるので、
残り時間を大切にしたい。

11月22日
Waajeed「From The Dirt」を聞きながら出勤。



久々に名前を見たなーと思いながら
聞いてみると、もたったビートではなく、
ハウスにシフトしていて超かっこよかった。
歌詞のある音楽が少ししんどくなっていて、
そういうマインドの中では個人的に響いた。
出勤後、会社の自動販売機で
ダイエットコーク500mlを買うと、
ラベルの部分をうまいことすると、
リボンみたいになりますよ
というクリスマス仕様のものだった。
意気揚々とリボンを作ろうとすると、
全然うまくいかなかった。グシャグシャになった。
こういうところからしてパーティー向きの
人間ではない気がしてしまう。
昼休みに「献灯使」読了。

献灯使 (講談社文庫)
献灯使 (講談社文庫)
posted with amazlet at 18.11.26
多和田 葉子
講談社 (2017-08-09)
売り上げランキング: 428


Kindleで読むと昼休みに読んでいても
スマホを見ていると思われるから
何もつっこまれないのが良いところ。
仲のよい友人や先輩が好きだと言っていたから、
やっと読めてよかったしオモシロかった。
皮肉にまみれたディストピア描写が
久々に打ち震える感じだった。
Kindleだとハイライトを簡単に付けられるので、
食らったラインをいくつか。

法そのものが見えないまま、
法に肌を焼かないように直感ばかりを刃物のように
研ぎ澄まし、自己規制して生きている。

自分を抑圧する大きな何かをナイフで刺す

ポーズをとらなければ、男になれない。

自分の利益を忘れ、みんなの考えを集め、

その際生まれる不調和を一つの曲に作曲し、
注釈をつけ、赤い糸を捜し、
共通する願いに名前を与える翻訳者

タイトル作の「献灯使」も好きなのだけど、
「韋駄天どこまでも」が素晴らしく、
文字遊びで言葉が融解していくオモシロさと
性別なんて関係なく逃避行していく映画的なオモシロさ。
どの作品でも今の日本社会と海外との認識のギャップを
テーマにぐいぐいエグッていくスタイルは
ドイツ在住で日本を客観的に見れているのかもしれない。
「百年の散歩」が気になっているので
次読んでみたいし日記も出ているのでそちらも読みたい。

11月23日
金曜日の祝日って珍しい気がするし何かお得な気がする。
朝から「高い城の男」シーズン3を見続けて
ついに見終わってしまった。。長かったぜ。



一気にパラレルワールドの話が広がっていき、
ルール的に何でもありな状態になっている中でも
理性を失わず戦争物語をkeep on.
過去2シーズンに比べてナチズム全開で、
あらゆる自由は失われていき、
反抗の意識が徐々に萌芽していく過程がオモシロかった。
シーズン4はレジスタンスの逆襲だろうと思われる。
来年らしいので楽しみに待ちたい。
SFマインドが残っていたので
久しぶりに「ブラックミラー」を1話見てみた。
子どもにGPS的なものを埋め込み、
子どもの視界をタブレットでチェック、
コントロールできるというガジェットを使った話。
安定のオモシロさで過度な干渉は
子どもにとって毒にしかならないことが
よく分かる内容でオモシロかった〜
と思って見終わってクレジットみたら
ジョディ・フォスターの名前があって驚いた。
お昼を家で食べてから映画見るために川崎へ。
映画まで時間があったからアトレをフラフラ。
今年はさすがにコート新調しようと思って
軽い気持ちで散策してたら、
手頃な値段でいい感じのやつあったから、
なんとなく即決で買ってしまった。
チネチッタ川崎で「ボーダーライン」



前作が相当好きだったので
期待値上げてしまってたこともあり
正直ちょっと肩透かしな内容だった。
ジョシュ・ブローリンとベ二チオ・デル・トロを
物語の中心にでーん!と配置したのは素晴らしく
この渋さ、他では味わえない。
監督のせいか、脚本が悪いのか、
話の展開が無理くり感あるのと
運び方がイマイチなのが気になった。
一番気になったのは音楽で低音の出ている量が
とても少なかったということ。
やはりあれはヴィルヌーヴの低音なのか、
それとも見た劇場の音響レベルの問題なのか。
実態のつかめなさという意味で
マフィアのボスが登場しないのは好きで
変にちゃちなやつ出てくると興醒めするし、
姿が見えないことでリアルに感じた。
あれだけ凄惨な現場に繰り返し居合わせた娘、
お金欲しさに気軽にカルテルに入ってしまう少年。
この退廃感がなんとも言えない。
今のアメリカ、メキシコ間で
最もホットな話題といってもいい国境の話なので
今見ておくことが意味のある行為のように思う。
帰宅後、なんともやりきれない気持ちになったので、
何か違う映画で口直しと思って、
NETFLIXで「コロニア」を鑑賞。



チリで起こった実在のカルト教団の話らしく、
かなり骨太な内容で口直しにぴったりだった。
見始めてすぐはエマ・ワトソンのかわいさが
目の保養になってええわーと思っていたけど、
物語が進むにつれて世界は狭くなり、
思い込みで支配されてしまう人たちの物悲しさが
映画全体を覆っていた。
一番地獄だったのは反省会的な場面で、
男たちが女性に寄ってたかって暴力を加えるシーン。
あぁ人間は集団になると鬼畜な行為に
簡単に手を染めてしまうのだなということを痛感。
日本のオウム真理教のことは
森達也がドキュメントで映画は作っているけど、
そろそろフィクションで作って欲しい気もする。
タバコが切れて近所のコンビニへ行き、
期間限定の緑っぽい金麦とタバコを買い、
家に帰り飲み終わるまで「ボーダーライン」を
途中まで見てから就寝。

11月24日
10時半ごろに起床。
気分はまるで日曜日だけど実際は土曜日。
昨日見ていて「ボーダーライン」の続きを見た。
やっぱり圧倒的に1作目だろ!と強く思った。
巻き込まれていくFBI警官が主人公だから
感情しやすいし話の展開もスムーズ。
さらにショット、音楽の使い方など、
2作目とはあまりにもレベルが違いすぎたし、
劇場で見たときよりもオモシロく感じた。
同じ映画を2回見ることは新作消化で忙しいから
ほとんどやっていないのだけど、
時間作って少しずつでも見返したくなったかも。
日記を書きながらKaytranadaが
pitchforkのフェスに出演した時の動画を流す。



外国で開催されたフェスの内容が
手軽に見れる本当にインターネットは偉大。
Kali Uchisとの曲が「World Premiere!!」 の声と共に披露され、
アルバムももうすぐ出るっぽい。超楽しみ。

11月25日
横浜アリーナでSuchmosのライブ。
せっかく新横浜まで行くからということで、
無料のシャトルバスに乗ってIKEAへ。
ホットドッグ&ビールを速攻でかましつつ、
家具は大方揃っているので流し見していたけど
ライティングコーナーで
スマートホーム対応ライトがHueよりも
安価な値段で手に入ることが分かり勢いで購入。
1万円強だけどHueに比べると
かなり安い値段で手に入ったので自分を納得させた。
ライブ前にご飯食べようということになり
CMで見て気になっていた丸亀うどんの
牡蠣の卵とじうどんを食べたら、
感動するくらいに美味しかった。
家の近くにあったら毎日食べてしまうよ、
というレベルの最強最高のファーストフード。
こないだ行ったはなまるうどんとは格が違いすぎた。
そんなこんなでsuchmos@横浜アリーナ
何回かライブを見ていて少し飽きているところもあるけど、
新しいEP出てからは見ていないし、
横浜アリーナという大きな舞台で
どんなパフォーマスが見れるかと思い行ってみた。
結果、素晴らしいライブだった。
昔の曲中心のライブの中で、
最近流行りのLEDモニターを使った舞台演出が
めちゃくちゃ素晴らしい。
LEDだからライトとしても使えるし、
ライティングで使うときも切り替えの速度や
音楽との同期などあらゆる意味で異次元。
リアルタイムの映像と素材の組み合わせも楽しい。
さらに既存の曲へのアレンジが大幅に加えられていて、
すでに聞いたことがある曲でも超フレッシュ。
とくに「Pacific」のアレンジが好きで、
Isley Brothers「Summer Breeze」の
泣きのギターソロを彷彿とさせる展開にグッときた。
自分たちの音楽性をいわゆるJ-Popに寄せず、
インディーでアリーナツアーをやるというのは
新世代アーティストの名に本当の意味でふさわしいし、
independentにかっこいいことを突き詰める姿勢は
大事なことなんだなーと思った。
SNS対応もかなり先に行っていて、
会場内に「映え」ポイントをいくつか設置したり、
ライブ中は撮影禁止にしてアンコールは
全編撮影OKにしてしまう周到さ。
スタッフの人がお客さんが
どうしたら満足なライブ体験を得れるのか、
ここも今の時代にフィットした形を作ろうとしている
意気込みが伝わってきてかっこいい。
海外の音楽を大きくリファレンスしているので
うるさ型にとってはツッコミ要素多めなバンドかもしれないけど、
こういうバンドが売れることで
コブクロとかmiwaとかゆずとかいきものがかりとか、
そういうガラパゴスな音楽ばかりではなく、
シンプルなかっこよさを感じれるアーティストが増えて欲しいな
と思いながら帰路についた。
家についてライトのセッティングを始めたら、
ゲートウェイではなく間違えてスイッチを買ってしまっていて、
意気消沈。。。なんて日だ!
IKEAは365日返品可となっているから、
またお店行って返品そしてゲートウェイを買うという
死ぬほど面倒なタスクが発生してしまった。絶望。
でもリモコンでスイッチオンオフ、調光まで
できるようになったから良しとして就寝。

0 件のコメント: