2015年8月20日木曜日

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール



劇場で予告編を見た段階で、
とんでもない甘酸の気配を感じ取り見てきました。
その予想を裏切らない極上の甘酸っぱさで満足!
ミュージカルという形式を取ったせいか、
お話自体はそれほど…って感じでしたが、
それを補って余りある音楽・ヴィジュアルの素晴らしさ!
シネマカリテの平日昼間の回で見たんですが、
たくさん人が入っていたのには驚きました。
主人公はイブという女の子で演じるのは、
エミリー・ブラウニング。
(エンジェル・ウォーズの主人公ね)
彼女は精神病院に入院するメンヘラなんだけど、
音楽が好きでライブを見に行くために病院を抜け出す。
そこで出会ったジェームスと仲良くなり、
彼の家で居候を始めます。
ジェームスの教え子であるキャシーと
3人で音楽を作り始め、ライブを目指すものの…という話。
冒頭、病院をエスケープするシーンで
イブの歌声と共に映画が始まります。
露骨なミュージカルではなく、
ポイントポイントで音楽が挿入される作りなので、
ミュージカルが苦手な僕でも楽しめました。
本作はもともとBelle and sebastianの
フロントマンであるスチュアート・マードックの
ソロプロジェクトのアルバムを映画化したもの。
楽曲はApple musicにて聞けます→リンク
監督もスチュアート自身が担当しています。
こういった事情もあり、
いわゆるミュージカルっぽい大仰な音楽はなく、
goodでniceなpop musicが散りばめられている。
これが本作の甘酸成分を大いに高めています。
さらにvividな色使いや昔懐かしなファッション、質感も伴って、
全体にMusic Videoのような仕上がりに。
物語のメインとなるのは、
①イブを巡った三角関係、②3人の音楽活動。
①は正直うーんって感じで、
もじゃもじゃ眼鏡なジェームスに感情移入してたんだけど、
フリが少なくてあんまり乗れなかったです。
イブの小悪魔b*itch描写がもう少し必要に感じました。
ただ恋敵となるスイス人のバンドマンの
無敵イケメンっぷりは最高でした。
一方の②は甘酸ポイント多めで最高最高!
特に3人でkayakでDaytripするシーンは極上…
(キャシーが窓から降りてこようとするのキュートさよ!)
当然3人で音楽を奏でるシーンも素晴らしくて、
キャシーが作曲できなくて悩んでるところから始まり、
最後には皆で素晴らしい音楽を作るという流れが好きでした。
またジェームスに対してイブが喝破するシーンは
entertainmentで飯を食っていこうとしている人には
ぶち刺さる内容になっていると思います。
(大雑把にいえば「いつやるの?今でしょ!」)
いかんせん、本作の素晴らしさを担保しているのは
劇中で使われている音楽の数々ですので、
映画館で見ることをオススメいたします!
そして見終わった後はサントラで、
改めてその世界に浸るのはいかがでしょうか?
Apple musicはこちら→リンク

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