2013年12月15日日曜日

ブリングリング



1年弱くらい前にシネクイントで、
海外版の予告を初めて見たときから、かなり気になっていた本作。
セレブの家に強盗に入ったティーンの話で、このタイトル!
しかも実話ベースで監督がソフィア・コッポラという
オレ好みやないかーいと期待しておりました。
その期待どおりかといえば、正直…な感じでした。
限りなく、女子向けの映画なのかなと。
主人公の1人は男の子で、その目線で描かれているので、
客観視して見ている印象でした。だから乗り切れなかったのか。
女子独特のkawaiiものに対する純粋な欲望が
若さゆえの最短距離で露呈しているとでも言いましょうか。
それと同時に現在進行形のアメリカンティーンの姿を
見れるという意味では楽しかったです。

おおまかなあらすじとしては、ある男の子が転校してきて、
その子が仲良くなった女子と空き巣を行う。
はじめは有人の家だったんだけど、エスカレートしていき、
数々の海外セレブの家で空き巣を行うようになる。
初めて空き巣を行うのが、パリス・ヒルトンの家!
しかも、そこで味を占めて5回ぐらい空き巣するっていうねw
(そして本人もクラブのシーンでキャメオ出演)
このパリス・ヒルトンの家が
笑えるくらいの物質主義の権化なんですな〜
若い子(高校生)がそれに憧れるのは分かるけど、
自分たちで手に入れちゃえばいいじゃん!
という発想はスゲーなと。
こういう怖い者知らずの若者が一番怖い。
映画はほぼ全編、空き巣行って、
これkawaiiね〜、パーティー楽し〜ね〜、
ドラッグ気持ちい〜ね〜!という繰り返しだから、
飽きてくる人もいるのは重々分かります。
ただ、音楽がHIPHOPなので、やっぱりそこはアガる!
Rick Rossの9 Pieceを女子がかぶせて歌っているのとか。
M.I.AのBad girlsのhookのところで事故に遭うとか。
Kanye WestのAll for the lightsかけながら、コカインキメまくったり。
最後に流れる曲が大好きなFrank OceanのSuper Rich Kids!
You tubeでプレイリストがあるので、
HIPHOP好きはチェックしてみるといいですよ。


空き巣を重ねる彼女たちが罪悪感を感じたり、
バレたらどうしよう?と考えるシーンはなくて、
単純に欲しいものを求めるのみのFashion addictっぷりは痛快。
でも、捕まったあとの法廷シーンが丸々なかったのはいただけなかった…
法廷にいたるまでのそれぞれのスタンスを描いてるんだから、
裁判でどういう風な立ち振る舞いをするかは必須でしょう。
あとウォールフラワーに引き続き、エマ・ワトソンが出てるんですが、
もう5億点ですよね。マジで超かわいい。
そして、捕まったあとの彼女のスタンスが、明らかな嘘込みで、
一番子どもっぽくて良かったと思いました。
ソフィア・コッポラのfilmographyだと、他の作品のほうが好きだけど、
ゴシップ雑誌を読むような気持ちで見ると楽しめると思います。

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