2013年6月23日日曜日

3-4x10月



田我流の「B級Tour」見て、北野武映画が見たくなり
自宅のストックから鑑賞。

とんでもなさという点では、これまでに見たどの北野武作品よりも
ずば抜けてるなーと思いました。これが2作目だなんて…
冒頭の真っ暗闇の中から、主人公がボウッと現れるシーン。
ここが大きなポイントになるだなんて、見始めたときには想像もつかない。
この作品も例に漏れず、893絡みのストーリー。
ガソスタで働いている主人公は草野球チームに所属している。
うだつのあがらない彼がひょんなことから
893に絡まれて…という話です。
90分っていうタイトな作りです。
映画全体から受ける印象はむちゃくちゃsolid.
前半はたけし軍団オールスターも出ていることから面白要素多めです。
(最後のクレジットが当時の芸名なのもオモシロい)
初期作品で必ず登場する「海」も勿論あります。
でも、まだキタノブルー時代ではないから、普通の海。
この映画はBGMもないし、主人公がほとんど喋んないから
状況とか周りの人から心情を推し量るという
引き算しまくり作品なので、嫌いな人は嫌いかも。
行動の動機とか見えにくいのは確か。
でも、それが北野武監督作品のボクの好きなところなんですね。
ソナチネしかり、HANABIしかり。
人生は理不尽だし、暴力はどこに潜んでいるかは分からない。
という予定調和からの逸脱が好きなんです。
全体的に暗いけど、ピンポイントで笑ってしまうシーンも。
とくにトカちゃんの指つめるシーンで
「忍耐」って書いた将棋の駒使うの最高でしたw
なんかぶっ飛んだの見たい人にはオススメです。


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