2012年5月17日木曜日

奇跡


見たいような見たくないようなって思ってて、やっと見てみました。

なぜ↑のような気持ちだったかというと、
「まえだまえだ」が主役だからです。
お笑い芸人が映画に出るからどうこうということではなく
やっぱりまだ子供だし、演技できるとは到底想像がつかなかったんです。
実際、見てみた感想ですが、オレは相当好きでした。。。
なんでもっと早く見なかったんだと後悔しました…

まえだまえだが兄弟の設定で、両親の離婚によって
別れて暮らしているという設定で、ある「奇跡」を目的に
再会して…みたいなあらすじです。ざっくり言えば。
まえだ(兄)は家族4人でもう1度やり直したいと願っていて
現状には満足していない。
引っ越した先は鹿児島で、友人こそいるものの
フィットしない感じが色んなシーンを通じて伝わってくる。
 で、兄は勿論、弟も同じ気持ちに決まっていると思うんですよね。
一方で、父親と暮らす弟は意外に充実した生活をしている。
弟の友達が全員女子なのが、兄との対比として最高!

まえだ(兄)と友人達が「奇跡」を実現するためのプロセスの下りが
個人的にめちゃくちゃ好きやったんですよね。
鹿児島から熊本まで旅行に行くんですけど、ガキやから金もないし
どうやって稼ぐ?とか、どうやって学校さぼろうか?とか
あのDIY感って大人になるとなかなか体験できないことだし
小学生の頃(まだ心がスレていなかった)を思い出して
楽しい気持ちになりました。

あとエンディング。
あることがあって、兄がセリフで話の核論を言っちゃうところがあるんですけど
これが普通の映画なら、おいおいって思うところ。
でも、この兄は背伸びしてる感じと現実との狭間で揺らいでて
その意味で1つ大人になったってことを示すには最高だったんですよねー
長男フィーリング。

俳優陣も死ぬほど豪華でした。
オダギリジョー、大塚寧々がまえだまえだの両親で
大塚寧々の両親が橋爪功と樹木希林。
先生役に阿部寛、図書館司書が 長澤"Murderer"まさみ、
原田芳雄も出てた。皆いい味出してた。
中でも橋爪功が相当良かった。大人の哀愁。

今年見た"DVD"だと一番良かったかも。。
ここ2、3年のあいだ
是枝監督がらみの作品に殺られまくっている自分がいます。

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