2025年6月3日火曜日

三寒四温

三寒四温/高橋翼

 植本さんと出店した文学フリマで仲良くなった高橋さんのお店「予感」を訪れた際に交換いただいたZINE。阿佐ヶ谷にあるISB BOOKSで開催された「ふ〜ん学フリマ」に参加するために作られたそうでオモシロかった。前作『夏の感じ、角の店』に引き続き日記となっており、2025年2月のある一週間が綴られている。

 前作は土日にオープンしているお店の日誌だったが、今回は平日の暮らしも含まれており、高橋さんの生活のリアルな部分がさらに増していた。知っている人の日記を紙媒体で読む体験は新鮮で、高橋さんの人となりを知ってから読んでいるので、前作よりもなるほどな〜と思うことがたくさんあった。あと前作に引き続き、料理の描写が魅力的で、いつも食べたくなる。今回はパスタのレシピがとても美味しそうで真似したくなった。

 猫を迎える話があるのだが、そのきっかけをもたらした方の猫が今、行方不明になっているらしい。その猫の迷子ポスターをお店で見た私の子どもは、私と高橋さんがお店で話をしているあいだ、猫の行方をずっと心配していたらしい。そんな出来事があったので、「クック」という名前が出てきたとき、思わず「クック出てきた!」と思わず大声を出したのであった。この日記は、次のZINEにも収録予定らしいので、そちらも楽しみ。

 そんな高橋さんのお店「予感」で『日本語ラップ長電話』を置いてもらうことになりました。前作の『乱読の地層』に続いて、ありがたいかぎりです…都内で販売いただいているお店は『予感』だけですので「どんな感じなのかな?」と見てみたい方はぜひ「予感」を訪ねてみてください。先日、初めてお店に行かせてもらいましたが、とても素敵な空間で、慢性的カルチャー不足な埼玉県民の私と妻は「あんなお店が近くにあったらいいなぁ」と帰りの電車で連呼していたのでした。

Instagram (@yokan.daitabashi)

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