2020年2月1日土曜日

2020年1月 第4週

年明け1発目のPodcastをアップロードしました。
日本のHIPHOPについて、2019年の雑感といった内容です。
興味ある人は聞いてくれ。


今週は時差ビズということで
9時半過ぎの出社が推奨されていた。
電車が空いていてるだけで大分ストレス減る。
30分ずらすだけでこれならデフォルトで
出社10時とかにしたいなー
旅行の余韻があまり醒めておらず、
少しでも戻りたいと思い、
メキシコのスーパーで買ったトルティーヤを使って
家でタコス作って食べたら、
それがとても美味しくて感動した。
そしてこういうレベルの幸せを噛みしめねば
と思ったのはコービーの死去。
中学生のころNBAファンだった僕が、
ダンクシュートという雑誌や
BSの試合の放送を通じて見ていたのは
彼の1つの黄金時代だった。
そんなスターが唐突に亡くなってしまう。
当然彼の死も辛いけど、
何よりも辛いのは命は有限であることを
突き付けられたことだと思う。
(今話題のワニのやつも同様ですよね)
「お前は人生精一杯やりたいことやって生きているのか?」
と問われたとき、そうとは言い切れない今。
じゃあどうする?となるけど、
喉元過ぎればなんとやらで日常へと戻っていく。
彼の訃報に伴って色んなコメントが飛び交っていた中で、
Stranger thingsに出演していた
Noah Schnapのinstagramのポストがしっくりきた。
あぁ、人生ってなんなんすかね?と諦念にもかられるけど
共に生きましょう©中村文則
そんな怠惰な日常に少しでも変化をつけるべく、
トラックボールを購入したのだけどれど、
足掛け十何年のマウス操作に慣れきっており
完全にPC初めて使うおじいちゃん状態。
家用に購入したけど全く慣れないので
仕事で使って慣れるしかないか。




イスラム飲酒紀行 (講談社文庫)
高野 秀行
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燃えあがる緑の木〈第1部〉「救い主」が殴られるまで (新潮文庫)
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このタイミングで命のこと考えさせられまくる、
大江健三郎、燃えあがる緑の木。
読んだことない感覚、これがノーベル文学賞か。
という感じ。レビューはこちらから→リンク
本作を連載しているときに受賞したらしい。
大学で時間を持て余していたときに、
この辺りの教養としての文学を
もっと読んでいたかった人生…


音楽
これまで紹介してきたように
素晴らしい新譜が1月時点でたくさんあるけど、
070shakeが圧倒的に最強で最高。



Kanye WestのYeでフィーチャーされた
女性のラッパ-/シンガー from New Jersey
Kanyeの808、My beautiful Twisted dark fantasyの流れを
正当に継承したような超かっこいい音楽だった。
メランコリックなEmo。
オーケストラなどを使用したリッチな生楽器ベースのサウンドと
Mike DeanのMixing、Masteringがとにかく強い。
HIPHOPはマスタリングの音楽だと思い知らされる。
(ドラムがデカいだけのがとにかく正義だと思っているタイプです。)
あんまり好きではないという人は
なるべくデカい音で聞いてみてくれ。
他にも色々あるけど今月は好みなHIPHOPが多かった。

映画・ドラマ
花と雨をヒューマントラストシネマにて。



Seedaの日本語ラップクラシックであるアルバム、
「花と雨」を映画化って一体どんな?と思って見たら、
かなり抽象的な内容だった。良い風にいえばアーティスティック、
悪い風に言えば雰囲気だけ。友人の言葉を借りれば、
「曲が3分で表現したことを2時間にした作品」
瞬間瞬間でぐっとくる場面はいくつもあって、
花と雨の世界観を補強する意味では素晴らしい映画だし、
実際見た後に「花と雨」を聞くと
映画内の様々なシーンが補完されて、
10年近く前のアルバムなのに新鮮さを取り戻せる。
ラッパーは身の回りのことを歌ってこそ、
という「花と雨」でSEEDAが得た矜持が映画からも伝わってきた。
とはいえ映画なので物語がないと見ているのがしんどい。
しかもハスリングに関する場面は
画的山場を作れるはずだったし、
実際に中盤までお話が展開していたのに、
最後までそれを回収せず、「匂わせ」に終始してしまったのは
とてももったいなかったように思う。
厳しい言葉でいえば、ビジュアルイメージを先行させて、
映画という表現から逃げたようにしか見えなかった。
映画はミュージックビデオではない。
とつらつら書いてきたけど思い返しても、
とにかく主演の笠松将が素晴らしくて、
それで全部何とかなっている感がある。
間延びしているシーンはたくさんあったけど、
彼のフィジカル性と存在感で惹きつけられる瞬間がたくさんあった。
事前に伝えられていたとおり
仙人掌がラップ指導している効果は絶大で、
こういうタイプの映画で本職のラッパー以外がラップすると、
どうしても「それ」ではない感じが出てしまうけど、
僕はまったく感じなかったし初期衝動のバイブスが
満タンに詰まっていて好きだった。
Sorry we missed youも見た。ケン・ローチ監督作品。



誰も悪くないのに全員がこんなに悲しい気持ちにならねばならないのか?
ワーカーズクラスは働いても働いても報われない人生なのか。
とにかく先立つものがないと何もできないことがよく分かる。
この手の話には自己責任論が常につきまとう。
当然、監督はそこも折り込み済みなんだけど、
それをいわゆる鬼畜の所業展開を用意していて辛すぎた…
街の自己責任論者の皆さんにはぜひ見てほしい。
楽しそうな時間(子どもとの配達など)が
少しは用意されているのだけど、
すべて容赦なく潰されていく先に待っているのは地獄だった。
「ルール」という耳障りの良い、
責任不在の言葉をふりかざして、
他人を追い込むことに何の意味があるのか、
考えてみてほしい。
配達に使う黒いデジタル端末が象徴する
グレイエリアのない0/1の世界がもたらした、
残酷性をここまで克明に描いた映画は見たことがなかった。
生活にまつわるcultureは日本だと清貧方面で
消費されがちな印象があるけど、
ともすれば政治性さえまとっている本作は強い。
ただ苦しい生活を描いているだけで、
これだけダイナミックに見せることのできる、
ケン・ローチ監督は本当にかっこいいなと思う。
他の作品も見たい。
あとNETFLIXでボージャック・ホースマンS3を見終えた。



基本コメディで緩いと思っていたら、
重めのテーマ(中絶…)だったり、
信じられないくらいの人間のダークサイドを
見せつけられてしまうので、
精神衛生が整っていないとしんどいときがある。
アカデミー賞候補になるために奮闘したり落ち込んだり。
その中で人間関係がさらに悪化していく。
ひたすらfameを追い求めたにも関わらず、
fameをゲットしても満たされないと気付いて
overdoseしていく過程はかなりキツかった
まだ折り返しで1/31から最終シーズン配信された
平易な英会話が多いので
英語の勉強にはなっている気がするので完走したい。

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