2018年8月20日月曜日

2018年8月 第3週

8月13日
新幹線で東京へ戻る。
駅自体は混んでいたけど、
車内はそこまで混んでいなかった。
ざっと日記を書きながらReplicant FM。



今回の駄話感はすごい楽しかった。

テック系の内容も好きなんだけど、
何かと意味を求められてしまうこの時代には、
1mmも役に立たない話が楽しいのかも。
その後はめきめき本を読んでいた。
帰宅後は録画してた番組や
Youtubeをザッピングしていたら
いつのまにか夜になっていて、そのまま寝た。

8月14日

丸の内のカルフォルニアイタリアンで
ランチしてから東京国立近代美術館へ。
ゴードン・マッタ=クラーク展を見た。
行こうと思ったのは、
この対談記事を読んだのがきっかけ

【対談】荏開津広 × 前田晃伸 | 

ストリートアートの原点的存在
ゴードン・マッタ゠クラークの重要性

ストリートと現代芸術の狭間を

NYでサバイブしていてた芸術家。
特定の空間に対して隙間を能動的に与えることで、
別の世界を生み出していく。
言葉でいうのは簡単なんだけど
建物をくり抜きまくっているのがオモシロかった。
切り取った建物の四隅がアジアに初めて登場!
というシュールさに痺れた。
ストリートアートとも近接していて、
グラフィティを撮影、モノクロで印刷したものに
色をつけていくフォトグリフスがかっこよかったし、
会場出たところで自分でも体験できるのが楽しい。
値段に対して展示量が膨大なので、
とてもお得な気分だった。
蒲田まで戻りうどんの美味しい居酒屋へ行こうとしたら、
その真横に新しく「でん」ができていた。
「でん」はホルモンが死ぬほど美味しい名店で、
それが蒲田にできたなんて最高すぎる。
クオリティも他の店と同様で、
ソルティドッグなレモンチューハイと
生でよし、焼いてよし、揚げてよしなレバーを堪能。
結構泥酔して帰宅したあと、
そのまま倒れるように寝てしまった。
一度起きてベターコールソウルの
最新エピソードだけ見て、
他の追随を許さないドラマのクオリティに唸った。

8月15日

プライムで配信されている
エレクトリック・ドリームズを見た。



フィリップ・K・ディック原作ということもあり、

結構骨太でオモシロい。 1本完結で見やすい。
NETFLIXのブラック・ミラーみたい。
第一話では王道のパラレルワールド、
第二話では人工知能の暴走。
とくに第二話がかなりフレッシュで、
人工知能の世界において工場がノンストップになり、
環境を破壊していくんだけど、
資本主義の消費社会にしたがって
ひたすら製造を続けることの何が悪いのですか?
と問うてくる芯の食った内容だった。
(アンドロイド役で出てくるジャネール・モネイも良い)
夜は近所の花火大会へ。
東京の花火大会は死ぬほど人がいて、
まったく行く気が起こらなかったのだけど、
近くの川まわりは人が程よく賑わっていて、
綺麗な花火が見れてよかった。
楽しんだ帰り道でiPhoneを落として割ってしまった。
裸で持つタイプの人間なのでバキバキに割れた。
今月、来月が契約切り替え期間なので、
買い換えようと思っていた矢先の悲劇。
とりあえずガワだけ手に入れるかと思って、
酔っ払った勢いでiPhoneXを発注。
今はAppleのサイトでも分割払いが
無金利で可能となっていたので、
SIMフリーなiPhoneXを買った。自由だ。
そして盆休み終了。あぁ夏休み。

8月16日

休みが終わって今日から仕事。
1人で勝手にみんな今日から仕事だと思っていたら、
電車はガラガラでそんなことはなかった。
空いていると電車は快適なんだけど、
もの寂しさも感じたり。どっちやねん。
お盆明けから担当する業務エリアが広くなり、
覚えることも多くなった。
業務が全く平準化されておらず、
それぞれが己の流儀で仕事しているために
情報が偏在化している現状が大変。
しかも縦割りで責任の所在が不明確で
宙ぶらりんになっていることも多い。
これを整理するにはだいぶ胆力いるけど、
頑張って取り組みたいなと思っている。今は。
仕事終わりに東京駅、有楽町駅をぶらぶら。
Sofa King Fridayを聴きながら、
丸の内から有楽町にかけての
線路沿いの道を歩くのが気持ちよかった。
ジャンルにまつわる話がオモシロくて、
確かにオールドスクール、ミドルスクール、
ニュースクールの細かい区別はつかねぇ。
個人的にモヤモヤしたのは「オルタナR&B」かな?
ちょうどDrakeが出始めで、プロデューサーの
Noah 40 Shebibのサウンドに対して、
形容された時期があったと思う。
最近はなくなったのか。
というかヒップホップの雑食具合、
(最近のダンスホールの流れを含めて)
なんでも自分たちの音楽にしてしまう音楽だから、
ジャンルの定義を無効化したのはヒップホップに違いない。
この曲とか、ガッソリーナの頃に誰が予見しただろうか。



帰ってご飯を食べてから

プライムでエレクトリック・ドリームズを見た。
ブレイキン・バッドのおじさんが主人公。
無愛想なおじさんが宇宙人に身体を乗っ取られて、
めっちゃ優しくなるという話。
実態を知ることなく一方的に断罪し
多様性を拒否しようとするのだけど、
その愚かさをまさかの法廷劇で見せてきたのには驚いた。
残りのエピソードも楽しみ。

8月17日

アレサ・フランクリンが
亡くなったことを朝のニュースで知った。
一度、持ち直したようなニュースも見たのだけど、
結局亡くなってしまった。
ヒップホップ経由でソウルを好きになった人間は
当然彼女の曲を愛している人も多いだろう。
「Day Dreaming」「Rock Steady」あたりは
時代を超越して愛された曲だと思うし大好きだ。
何かに取りつかれたかのように新譜を追いかけている中で、
フィルモアでのライブコンサートを収録した
彼女のアルバムを聞くと何かとても尊い気持ちになった。
(ちなみにダチーチーチーのバーナード・パーディー参加)



前半はカバー中心なことも知らなかった。

どんな曲を歌っていても彼女の曲に聞こえる、
それだけの力があったように思う。
(単純に無知なだけ or アレンジの力)
読書日記という本がもうかれこれ数週間くらい
気になっていて本屋に行くたびに買おうとするのだけど、
そのあまりの分厚さに躊躇してしまっていたところに
それがwebで読めるということを知り、
最新回から遡って読んでいる。読書日記 fuzkue
日記+読書エッセイな内容なのだけど、
あまりにオモシロ過ぎて
移動時間の読書以外ずっと読んでいる。
可処分時間を読書にウエイトかけて
読みまくっている人に最近は心惹かれがちで、
その人たちをweb上で追いかけていることが多い。
読みたい本はたくさんあるのだけど家にいると、
映像メディアに時間を割いてしまうので
なかなか読書できないからこそ、
本を真剣に、たくさん読んでいる人を尊敬する。
そんな読めない人のために用意された空間が、
著者の阿久津隆が経営するfuzkue。
これは行くしかない。。。
仕事終了後、松屋でチキンごろごろトマトカレーを
初めて食べた。あのファーストインパクト、
美味さが直撃する感じが最高だった。
英会話までまだ時間があったのでベローチェで読書。
おばさんが中年サラリーマンに情報商材を売りつけるという、
珍しいパターンを見かけた。
そして英会話授業の1回目。
あーしよう、こーしようと考えてはいたけど、
基礎の部分で足りていないことを痛感。
40分×2セット80分の中で
現在完了形を中心とした話法がテーマだったけど、
なかなか使いきれないなと思った。
話すときに過去形、現在形、未来形も曖昧なままだから。
難しいなと思いつつ結構いろいろと話した。
講師はアメリカ人だったんだけど、
アメリカのニュースと日本のニュース両方見るの?
と聞くとアメリカのニュースはほとんど見ない。
なぜならいつでもトランプがいるからと言っていた。
それでTVニュースを避けてネットを見ても、
彼のTwitter含めてもっとたくさん迫ってくると。
でも日本のニュースにはトランプは
ほとんど存在していないから見やすいらしい。
他にもiPhoneX買ったというと、
「Appleに勤める友人曰く
値段抑えられて、ある程度の機能使える
iPhone9が良いらしいぞ」と教えてくれたりした。
そして家に帰るとiPhoneXが届いてた!
SIMを入れ替えてバックアップから復元すると、
いつもの画面がiPhoneXの中に現れた。
iPhone買い替えるたびに思うけど、
この復元によって前と同じになることや
操作性もほとんど同じだから、
新しいガジェットを手に入れた感覚が薄いんだよな。
とはいえ今回は6→Xのアップデートなので、
ホームボタンなくなった、Apple Pay使える、
Siri呼び出し可能など新しい機能がたくさんあるので
どんどん使って楽しみたい。

8月18日

驚くぐらいめちゃくちゃ涼しい。
ニキビがなかなか治らないので近所の皮膚科へ。
学術論文とか表彰状がたくさん飾ってあって、
権威を全力で押し出していた。
出てきた先生は藤子・F・不二雄の漫画に
出てきそうなザ・医者みたいな人だった。
その後、学大前をぶらり。
マッターホルンでケーキ食べたり、
ストリーマーコーヒー行ったり。
夜は恵比寿で美味しいディナーをいただいた。
帰りに猿田彦珈琲を飲んだ。
夜遅くに美味しいコーヒー飲めるのは最高。
「真夏の果実」というブレンドが美味しかった。

8月19日

池袋の沖縄催事へ。
引っ越して以来、渋谷以北への外出が
とても億劫になっていたのだけど
久々に訪れると人の多さに頭がクラクラした。
でも東武百貨店には人が少なくて、
台湾+沖縄という無敵のコンビネーションにより、
催事会場だけ人がたくさんいた。
セソコマサユキという人が参加していることで
普段催事にないようなお店がたくさんあって、
とくにコーヒー豆の品揃えが充実。
なかでも試飲させてもらった、
YAMADA COFFEE OKINAWAの
WINEYが飲んだことないフルーティーさで、
とても美味しくて即買いした。
その後、セソコマサユキのトークショーで、
沖縄県で初めて焙煎選手権日本一に輝いた人が
登場して最近のコーヒー事情を話してくれた。
その人が言うには東京は流行り廃りに敏感で、
ブルーボトルコーヒーが上陸したときに
浅煎りが流行ったけど実際に火を入れているものと
火を入れていないものは違うのに、
すべてがいっしょくたにされて消費されていったらしい。
言われて見るとなるほどなぁと思ったし、
ブルーボトルの酸味は一つの特徴ではあるけど、
だからといって酸っぱいコーヒー飲みたいのか、
と言われれば別にそんなことないなと思ったりした。
帰宅後「フォックスファイア」読了。


フォックスファイア
フォックスファイア
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ジョイス・キャロル・オーツ
DHC
売り上げランキング: 1,377,404

すでに絶版していて翻訳版は

アマゾンで5万の値段がついている。
まさか買った訳ではなく図書館で取り寄せて読んだ。
そもそも知ったのはレビューを読んで
オモシロそうだったから→リンク
1950年代の女の子のティーン達が、
ギャング軍団を結成して自分の人生を
必死に生きようとする物語でエンタメ性抜群、
とてもオモシロかった。
今の時代にこそ読まれる物語だと思うのは、
男性上位社会に対して
鮮やかなカウンターを決めているから。
仕返しの暴力のレベルがぶっちぎりなところに
胸がスッとするし最高なんだけど、
強烈な結束を持った共同体が少しの認識の違いで、
徐々に崩壊への階段を登っていくのは辛かった。
本作がリマーカブルな点は主人公の1人であり、
ギャング集団フォックスファイアの長、
レッグスの圧倒的なキャラクター性。
映画も含めてこんなに魅力的な女傑は
久しく見ていなかったと思うくらい超かっこいい。
絶対映画化すべき!と思ったら、
1996年に映画化されていてレッグズ役を
アンジェリーナ・ジョリーが演じていると
あとがきを読んで知り映画超見たい!
と思ったけど調べた限りVHSしかないようだった。
今、もう1回リブートして映画化したら
絶対当たると思うから誰かやってくれ!
インターネットを徘徊していると、
読書日記が更新されていた。
世の中にブログを書いている人はごまんといるだろうけど、
フィーリングが合う人で読みたくなる日記が
これから毎週更新されると思うと嬉しくなった。
読書日記のレベルで日々を微分できる
日記力とその胆力に驚きながらいつものように楽しんだ。

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