2018年8月13日月曜日

2018年8月 第2週

8月6日
Sofa King Fridayを朝準備しながら聞く。
Fuji Rockよもやま話。
行きたい気持ちはあるけど野外で面倒っぽい、
という何となくの偏見で行ったことはない。
とはいえKendrick Lamarは見たかった。。
最後にかかった「Sir Duke」のEdit(?)かっこよかったし、
Lil Peep「Yesterday」はグッときた。
Youtubeにこないだのライブ映像上がってて、
illicit Tsuboiとドラマー迎えての編成は見ておくべきだった。
あとFebb追悼で登場しているISSUGIは
相も変わらずかっこいい。
なんだかんだライブ行ったことないから、
一度くらい行ってみたい。

8月7日
久々に雨が降ってとても涼しい。
Mac Millerの新譜を聞きながら出勤。
前作「Divine Feminine」も相当メロウなやつで
調子よかったけど、今回のもかなりメロウで調子いい。
Ariana Grandeとの別れによるダメージが
大きいと思われるメランコリックな
歌詞との相性も悪くない。



粋な夜電波を聞きながら、
明日以降の出張および帰省の準備。
リスナーの悩みに音楽でアンサーするSW。
すずめを退治したいというリスナーの要望に
低音多めの現代音楽を選んでたのが笑えた。
あとは最後の悩み相談のシリアスさと
菊地成孔のライトさの対照的な様子が微笑ましかったし、
「スマホと自分のバディ」という
最強のパンチラインも最高だった。
最後の相談者の人の話を聞いて思い出したのは、
「八本足の蝶」の二階堂奥歯。
再び読み直したい気持ちが沸々と前からあるのだけど、
読んだ本を読み直す時間が取れない…
「バーナード嬢曰く」のおかげで
猛烈に読書欲が掻き立てられているから、
いろんな本を乱読したい。
つづいて村上春樹のラジオも聞いてみたけど、
あまりも編集され過ぎていて、うーんって感じだった。
NETFLIXザッピングしていたら、
「ベター・コール・ソウル」のシーズン4が始まってた!
そのまま見てみたけどシーズン3のこと、
ほとんど覚えていないからあんまり乗り切れず。。
どこかで時間取って振り返りたいけど難しいな。
とりあえず最新話を毎週チェックすることにする。

8月8日
台風接近しつつあり移動が心配。
15時ごろになると、
社内には5人程度しか残っていなくて、
みな早々と家路についた様子。
こんなに皆帰るなら…と思って
新幹線を繰り上げようとすると
かなり混んでいて台風がやってくる前に
エスケープしようとする人が多いのだなと分かる。
結局1時間ほど繰り上げて品川駅へ。
今回は事前にリサーチしていたので、
品川のアトレに入っているメキシコ料理屋で
晩御飯にタコス、そしてビールを飲んだ。
かなりクオリティの高いタコスで満足した。
新幹線に乗るとまたもやB席に人が座っていて、
「Youは何しにここへ?」と問いかけそうになった。
映画を見ていたけど
ほとんど寝ていて気付くと新大阪着。
道中聞いていたTravis Scottの新譜が
めちゃくちゃ好きだ。(ジャケットはダサすぎる)



前回のアルバムはゴリゴリのトラップだったけど、
今回はサンプリング多めだったりでメロディーあるサウンドと
豪華ゲスト陣のパワーが強烈で相当良いアルバムになっている。
Frank Ocean、Drake、Stevie Wonder(!)といった
豪華メンバーが若手ラッパーのアルバムに参加しているのが良い。
家に帰ってから母親の誕生日にプレゼントした、
Fire TVを接続したりiPhoneの使い方を教えたりしていたら
あっという間に時間が過ぎて12時過ぎに就寝。

8月9日
茨木で会議だったので新大阪まで歩く。
朝の通勤時間帯に家の周辺を歩くのは
数年ぶりなんだけど最近のマンション建設ラッシュのためか、
昔だったら考えられないくらい
若い人がとても多く歩いていた。
駅はとても混雑していて切符売り場に
アジア系外国人がたくさんいてガイドの人が
路線図のUSJのところを旗で指し示していた。
大阪の外国人観光客増は聞いていたけど、
確かにそうなんだなと実感。
この大挙している様子を見て、
「楽しそうやな」と思う人と
「通行のジャマやんけ」と思う人で
世界は二分されていくのだろう。
中国、韓国系外国人に差別的態度をとる人は
海外に行ったことがないのかなと思う。
自分がストレンジャーとして
相対化される経験をしていれば、
そんな態度は取れないはずだから。
仕事終了後、映画でも行こうかと思ったけど気力湧かず。
家でご飯食べてGROWシーズン1を見終えた。
女性のプロレスという題材の中で、
女性に対する差別的視点を描き、
結構ヘビーなことも放り込まれてて
NETFLIXっぽいなぁと。攻めてて最高。
「プロレスはメロドラマである」ことが
作品を通じて伝わってくるのも良いところ。
(女性のプロレスファンが多いのは当然のことと言える。)
シーズン2も楽しみ。
そのまま新幹線で途中まで見た「ロリータ」鑑賞。



ロリコンの語源ともなったナボコフ原作の小説を
キューブリック監督で映画化した作品。
年端もいかない少女に狂っていく
中年男性は見ていて辛かった。
性的なシーンを当時はもっと表現したかったらしいが、
ダイレクトに表現せずに性の気配を匂わせることは
ロリータの誘惑方法と重なり結果的に色気満点な仕上がりだった。
(モノクロというのも情報がそぎ落とされていてかっこいい)
キューブリックのillな人の表現はいつも最高で、
本作でも冒頭に出てくる2人の登場人物の
イルネスはたまらなかった。
日本では「ロリコン」の価値観が
「アイドル」という価値観で
ゆるやかに代替されて許容されている
と思っているのだけど、
そのあたりを論考している本を読みたいな。
ナボコフのいくつかの作品も最近復刊?新約?されて、
イケてる装丁になっているから読んでみたい。

8月10日
大阪にて午前中会議。
ランチは恒例の旧ヤム鐵道。
大阪駅で気軽に食べれるの本当に助かる。
定時ダッシュで「未来のミライ」を
TOHOシネマズ梅田で鑑賞。



今まで細田監督の作品はずっと好きな方だったけど
さすがに今回の作品は乗り切れなかった。
映像で凄いなーと思うところは多々あるのだけど
お話における動機の無さ、物語の推進力の無さに
見ている側は置いてかれて行く。
主人公と同じ年齢の子どもが楽しめるのかもしれない。
あとタイミング悪くて「万引き家族」が
現代における家族の在り方を
突き詰めた内容だったものに対して
4人家族、横浜の戸建て、共働きという
言い方悪いけど凡庸な家族像を見せられて
テーマをセリフで言われても。。なところもあった。
前に細田作品が合わない友人と言い合いになったけど、
この作品傑作!と言う人とは、
それ相応の喧嘩をしてしまう自信がある。

8月11日
めっちゃ暑い。
朝早起きして映画前に中津でカレー 。
Somaに行くつもりだったけど時間がなくて
通りかかった梵平で食べた。
異常なボリュームが気になったけど美味しかった。
ミーツのカレー特集買わないと。
シネリーブル梅田で「ウインド・リバー」鑑賞。



シンプルにド傑作。
ボーダーラインの脚本を担当していた  が監督。
多くを語らずショットで語る力強さに終始唸りまくり。
雪山が舞台の話なんだけど
スノーモービルをここまで躍動的に撮った映画は
今までなかったのではないかと思うくらいの迫力。
それが単に画面の派手さを担保するためのものではなく、
物語の行方とガッツリ結びついている。
テーマも女性の不等な立場に絡めていて
しかも本作はさらに突っ込んで
アメリカ先住民族の女性の話。
最後の最後のテロップの重みよ…
銃撃戦の迫力もハンパじゃないんだけど、
そこに至るまでの流れが完璧だった。
人が銃を抜くときはどういうときなのか?
アメリカに蔓延する猜疑心そのものが
画面上に出現していて震えた。
「ボーダーライン」の続編の脚本も
彼が担当しているから見るっきゃない!
マルゼンで本を物色。
茶屋町のマルゼンは本が見やすいし
ラインナップ異常に充実しているから、
買う目的なくても一応寄るようにしている。
欲しい本いっぱいあったけど
読んでないのたくさんあるから自制
そのとあとスタンダードブックストアに
行こうと思ったら無くなっててショック…
タリーズで休憩していたら
横にいた女性2人組のハードガールズトークが
あまりにもオモシロすぎて本に全然集中できなかった。
「バリうっとうしい!」「バリだるない?!」
と一体何回言っただろう。
文化人類の観点で考えて大阪のギャル同士の会話残すべき。
最近よく大阪来ているけど一番大阪を感じた。
小学校くらいから仲の良い友達と天満で久々に飲む。
同じ中学ではないけどボーイスカウトを
長らく一緒にやっていたこともあり
付き合いが一番長い友達。
早い段階で足を洗った僕とは違って
ずっとやり続けていることを尊敬している。
(最近フェードアウトしているみたいだけど)
お互い全然違う人生だけど色々話し込んだ。
特にプロレスについてノーリミットで話せたし、
最近の新日事情とか教えてもらったり勉強になった。
結局電車を乗り過ごしてタクシーで帰った。

8月12日
墓参りツアー。山道で久々に車酔いした。
道中、田我流の新mixを聞いていたけど
トライバルミュージックな内容で車内全員寝てた。
夜は鱧しゃぶを食べて超絶美味で最高最高。
Kindleで青空文庫がタダで読めるのに乗っかって
「海野十三敗戦日記」を読了。

海野十三敗戦日記
海野十三敗戦日記
posted with amazlet at 18.08.13
(2012-09-27)

第二次世界大戦時の生々しさが日記から伝わってくる。
メディアに出てくるのは特に厳しい生活をしていた人たちだけど、
この本では東京に住むブルジョアにとっての戦争が描かれている。
電車での移動や食事、空襲の様子どれもがリアル。
戦争の中で生活することがどういうことなのかよく分かる。
はじめは勇ましかった海野もソ連の侵攻、原爆投下で
完全に意気消沈していき終戦直前で
家族心中しようとしていた話はヒヤヒヤした。
あとナチスに対する価値観も
なるほどなと思えることがあって、
つまり同盟国だったし当時ホロコーストの情報も
共有されていないから肩を持った見方をしていること。
たまに見るナチスを礼賛するような価値観を
見せてくる政治家はこの頃の感覚が
アップデートされていないんだと思う。
(もしくはこの時代へのア(↑)コガレ)
SF作家なので本来のSF作品も読んでみたい。

0 件のコメント: