2018年4月2日月曜日

2018年3月 第4週

3月19日
朝、東京ポッド許可局「隣の未知論」を聞く。
ヨネスケの突撃となりの晩御飯、
テレビ東京の最近の番組などから見える、
身近な「未知」が一番オモシロいのではないかという話に納得。
日記もそういった文脈の中にあると思っている。
Replicant FMを仕事中に聞く。



海外通販の話を聞いて、Frank Oceanのアナログが
一体どうなったのか分からないままだなと思い出した。
もう届かないのかもしれない。
帰ってからは昨日に引き続き
「クィア・アイ」をビンジウォッチング。
社会問題をガンガン入れていく当たりに気概を感じる。
警官とアフリカンアメリカン、LGBTとキリスト教保守派、
社会問題となっていたとしても個人間の対話が
少しずつでも事態をよくしていくという至極まっとう過ぎる内容。
演出過多な感じも否めないけど、それが逆に良いというか。
ベタ=ボケを貫いてステイポジティブを突きつけられると、
そうだよなーと納得するしかない。
いつまにか深夜になっていたので慌てて終身。

3月20日
雨。そして久々に寒い。
電車で隣に座っていた男性が
前に立っていた女性の傘を小突いたのち、
その傘を指差して「膝に当たっている」と示していた。
文字にすると伝わりにくい感じの悪さに辟易する。
口で言えばいいじゃん。
ISSUGI&BESのインタビューを読んで、
楽しめる切り口がまた増えて嬉しい。
ヤバさ”はこれだ――
BES&ISSUGIの自信が浮かび上がる『VIRIDIAN SHOOT』

松尾潔のラジオの書き起こしで知った、
Aaron Camperがとても良い。



番組で紹介されたPrinceオマージュももちろん良いのだけど、
Changeをサンプリングした曲が特に好き。
昨日に引き続き「クィア・アイ」を見続けて、
一気に見終わってしまう。超オモシロかった。
リアリティショーは一旦ハマると抜け出せなくなるので、
適量の摂取に抑えないといけぬとは認識している。
(テラスハウス軽井沢編は早く見たいところ…!)

3月21日
めちゃくちゃ寒い。寒すぎる。
その中で早めに起きてバルト新宿で
「リメンバー・ミー」鑑賞。



久々のピクサー作品で超楽しみにしてた中で、
その期待を余裕で超えてくるピクサーに感服。
記憶の中で生き続ける死者というテーマで、
エンタメとしてのオモシロさを担保しつつ、
至極真っ当なテーマが心にぶち刺さる。
今年は「死」について考えることが何かと多く、
これが支えになるとそういうことではないのだけど、
1つのスタンスとして納得する部分があった。
インサイド・ヘッド」と同様に
概念の部分を物語化するピクサーの力は
ますます加速しているような気がしていて、
見ていて唸らされる構造、
たとえば死者が忘れられると本当に消えてしまうとか、
主題歌とタイトルの回収方法など、
おいおい!泣くしかないやん!な展開の連続。
おじさんの涙腺ぐいぐい刺激してくる。
僕は前半の家族の伝統に抑圧されているくだりが
とくに見ていて辛かった。。
家族か夢か天秤にかける必要なんて全くないはずなのに、
どちらかしか選べず生き方を家族が規定してくる。
これは本作の前に流れていた
アナ雪の続編と呼応していて家族における伝統とは?
と考えさせる構造になっているあたりもニクいと思う。
(アナ雪は伝統の不在について描いている。)
ただこれは家族が不在の人にとって、
かなり暴力的な映画であることは間違いない。
身寄りのない人間は消えていくしかない、
といった孤独を許さない軽い同調圧力を感じるところもあった。
そもそも「リメンバーミー」って
言い方次第ではかなり尊大に聞こえると思うし。
(「オレのこと忘れんなよ」的なニュアンスね)
家族を大切にする気持ちを大事にせねばとは思うけど、
居ない人間の立場の展開、演出に
もう少し気を使っても良かったかもしれない。
映画館を出ると雪が降りしきっていた。
草枕でカレー食べて、その近くのコーヒースタンドでchill。
さっと帰って家でNETFLIX鑑賞。
「ラブ」「この世界のサイテーな終わり」を見終わる。
「ラブ」は然るべき着地に落ち着いたけど、
その直前のガスの独白が胸に響いた。
建前を全部取り去った先の本音が一番大事なのかもしれない。
「この世界のサイテーな終わり」は、
青春逃走劇として予期できた範囲ではあったけれど、
ショッキングなラストだった。
続きあるっぽいので、どうストーリーを転がしていくのか、
その辺を楽しみに待ちたいところ。
夜は餃子作って食べて
「家ついていっていいですか?」見て早めに就寝した。

3月22日
雪ではないけど雨は降り止まない。
イヤホン忘れて久々に無音で仕事。集中。
午後は来期の組織についての説明。
全然よくわからなかったけど直接関係ないので聞き流す。
7inch treeとBES&ISSUGIが出演したJoe's kitchenを
立て続けに見てHIPHOPモード満タンにして寝た。

3月23日
意味のない午前休を取ったので、
遅くまで寝よーっと思って、
ふと起きたら12時で焦る。時間の浪費。
出社してまたイヤホン忘れてしまい黙々と仕事。
夜は会社の飲み会。ワインが美味しいお店だったので、
ハウスワインとサングリアを交互に飲んで酔う。
2次会も参加したけど泥酔しないようにセーブし、
電車を乗り過ごさずに無事に帰宅。
酔いが醒めたのでNETFLIXで「アウトサイダー」鑑賞。
少し見たところで寝落ちしてまった。

3月24日
寝落ちしたままだったので、
起きてすぐに「アウトサイダー」を見終える。



ジャレッド・レトを主演に据えた日本のヤクザ映画。
Youは何しに日本へ?ヤクザ編みたいな話。
展開自体はシンプルなのだけれど、
映像の美しさに心を持っていかれたし、
ドンパチというよりも
ヤクザの権力闘争にフォーカスするために、
抑圧された演出も素晴らしかった。
外国人が監督しているけれど、
日本人スタッフが入り込んでいるおかげなのか、
文化的に違和感を感じることはほとんどなかった。
日本側は浅野忠信、大森南朋、椎名桔平のメインどころは
勿論のこと、バイプレイヤー陣が充実していることが
物語の説得力を増しているように感じた。
(とくに好きだったのは
安田大サーカスのHIRO、三浦誠己)
北九州がロケ地らしいんだけど、
日本の監督が同じ題材、素材で
これだけ艶やかなものを作れるのだろうか?
というぐらいに日本的な美と退廃が詰まっていた。
NETFLIXクオリティ恐るべし。劇場で見たいけど。
まったく家を出る気が起きず、
そのままドレとジミー・アイオヴォンのドキュメント、
「Defiant Ones」をビンジウォッチングで一気に見終える。



めちゃくちゃオモシロかったー!
この2人がどうやって成り上がったのか?
よく分かるし邂逅後、
今に至るまでその勢いは衰えを知らない。
ドレの過去についてはストレイト・アウタ・コンプトンで
おおいに語られていたし、ヒップホップの歴史本でも
読んで知っていたことが多かった。
それよりも何よりも貴重なのは、
ドレの近年のスタジオワークが垣間見れることに尽きる。
コンソール卓を自在に操り、
Marvin Gaye「I want you」を研究したり、
「Talking to my diary」の録音風景など。
彼はとにかく音楽が好きで、新しい才能を見つけ出し、
自分の音楽をさらなる高みへと持っていく。
コンソール卓前にいるためにkeep doingな
姿勢を貫いているのがかっこ良かった。
後半のシュグナイトにまつわる話は、
知っていることも多かったけど、
2パックの保釈金の件が一番エグみがあった。
もし2パックが真実を知っていれば。。。
みたいな「たられば」を妄想したり。
一方のジミー・アイオヴォンについては
敏腕音楽プロデューサーぐらいの知識しか知らなかったので、
この部分が一番エキサイティングだったかも。
もともとスタジオエンジニアだった彼が、
プロデューサー、CEOといった形で
確実なヒットをものにしながら権力を拡大していく過程が
アメリカっぽいなーと思った。
とにかくジミーのビジネスセンス、
マーケティング戦略、先を見通す力がハンパなき。
一番オモシロかったのはNINとの契約を巻くところ。
すでにNINがインディーレーベルと7枚分の
契約を巻いていたがゆえに手出しできなくなっていた。
他の音楽会社が訴訟で争う覚悟だったのに対して、
彼はそのインディーレーベルを抱き込むために
1年間毎日電話し続けたらしい。
物事を最短距離で前に進める方法をよく考えて、
活路を見いだせばそこに注力することで事態を変えてしまう。
その腕力で業界を生き延びていることが分かる。
結果的にスタジオエンジニアだった彼が、
音質に厳しいこだわりを持ったドレと
スピーカー・ヘッドホンのビジネスを担うのは
自然な流れのように思えるし、
アップルへの売却、ストリーミングサービスの参入といった、
一連の流れの鮮やかさには舌を巻かざるを得ない。
すべてのヒップホップラバー必見の名ドキュメンタリー。
そして見終わってすぐにbeats xを発注。
ハムカツを自分で揚げて晩ご飯を食べながら、
「だれかの木琴」をNETFLIXで鑑賞。



なんとなく邦画見たいなーぐらいの軽い気持ちで見たのに、
結構グッとくる作品で好きだった。
まず冒頭の音楽がめちゃくちゃグルーブあって、
誰だこれと思ったら、まさかのMitsu the beats!
この時点で心掴まれるし、そこで日常生活を
丁寧に描いているところも良い。
池松君演じる美容師とそこでお客としてくる、
常磐貴子演じる奥様との関係性の話。
凡百の映画だと恋愛不倫物語へと流れていくのだろうけど、
この作品は安易に流れずに不思議な空気を持ったまま、
なんとなく物語が進んでいく。
そして映像自体もショットの位置、カット割り、
音楽の演出すべてが一筋縄ではない。
歪さを常に抱えているところが好きだったポイント。
人間同士のゆるやかな繋がりを
ダイレクトに求めてもいいじゃないというメッセージも
今の社会では機能するような気がする。
そっから「アナイアレイション」を見始めるも、
さすがに疲れてきて少しだけ見て寝た。

3月25日
朝起きると家の前がマラソン大会のコースになっていて、
沿道に立っている人がランナーに向かって、
「ガンバレ」と大きな声で叫んでいた。
ベッドに寝転がってiPhone見てるあいだ、
ずっと「ガンバレ」が聞こえてきて、
過度なポジティブのメッセージは
シチュエーションが異なる状況で浴びせ続けられると、
具合が悪くなるなと思った。
サンドイッチを食べながら「アナイアレイション」鑑賞。



「エクスマキナ」のアレックス・ガーランド最新作。
DNAが拡張していくSF物語でオモシロかった。
好みの問題だろうけど、
「エクスマキナ」の方が好きだったかな。
ほとんど男性が出てこない展開は、
ここ最近あきらかになっている、
ハリウッドにおける男尊女卑へのカウンターなのか。
女性メインの物語になっていた。
自己破壊への欲求をSFと結びつけて語るところが
とてもフレッシュで映像としても物語としても
オモシロくなっていると思う。
とくにラストのクローンとのあれこれは、
コンテンポラリーダンスと映画のセッションの様に見えた。
髪の毛がボサボサになったので美容院へ。
担当の人が喋るタイプの人で会話を合わせて話す。
美容院の人は毎日これやってるのかと思うと、
接客業の中でもかなりハードな部類なのではないかと思う。
あと昨日見た「だれかの木琴」が美容院が舞台だったので、
内容を頭の中で再度反芻して、
イイ映画だったなと改めて思った。
髪の毛さっぱりしたので池袋まで出る。
100円ショップで日用品をストック買いして、
ココナッツディスク池袋店に初めて訪問。
お店は思ったより小さくて適当に物色するものの、
めぼしいもの見当たらず店を後にした。
お店の前の公園の桜がとても綺麗だった。
特にやることもないのでそのまま帰宅し、
再びNETFLIX地獄。「イカロス」鑑賞。



今年のアカデミー賞を受賞したドキュメンタリーで、
めちゃくちゃオモシロかった。
ピョンチャンオリンピックでロシア代表が、
Olympic Athlete from Russiaと表記されていたことは
記憶に新しいと思うが、その背景が収められている。
その背景とは国家ぐるみのドーピング。
やっていることがあまりにもとんでもなさ過ぎて、
現実は小説より奇なりを地でいっている、
ロシアという国家が怖かった。
しかも、このドキュメンタリーがオモシロいのは、
当初ロシアにフォーカスしていなかったところ。
初めはツールドフランスにおける、
アームストロングのドーピングを取材する中で、
監督自身が自転車選手であり、
自分でドーピングを行い検査をくぐり抜けれるか?
というところに主眼を置いていた。
そこで助けてくれたロシアのドーピング検査の権威が、
捜査で追い込まれていく過程に偶然居合わせために、
この作品が誕生しており、すべての経緯が描かれていた。
ドキュメンタリーでハプニングが起こることは
オモシロい内容であることの前提条件ではあるけど、
それがオリンピックの根底を揺るがす内容にまで
発展していくところとロシアの「ヤバさ」が
ビシバシと伝わってくるところがオモシロかった。
あと個人的にはジョージ・オーウェルの「1984」を
下敷きにした後半の構成もアガッた。
というのも今読んでいるところだから。
財務省の文書改ざん問題も1984を下敷きにして、
森達也監督あたりに撮って欲しい。
ここまで読んでお分かりのとおり、
完全にNETFLIX中毒に罹患中。

3月26日
月曜日はいつだって憂鬱。
仕事しながらReplicant FM



タイトルどおり、「ザ・ノンフィクション」であり、
個人的には「家ついていっていいですか?」に近い印象。
ゲストのキャラがあまりに強烈だった。
帰宅後、粋な夜電波をタイムフリーで聞く。
「素敵なダイナマイトスキャンダル」特集で、
ゲストがたくさんいてオモシロかった。
映画を見れていないし、
あまり魅力を感じずこのまま見なさそうなのだけど、
エンディングの末井昭と尾野真千子のデュエットを
劇場で聞くためだけにでもいいくらい2人の曲がよかった。

3月27日
初めてbeatsxを付けて出勤。
コードレスになるだけで相当ストレスフリーだし、
Beatsなんだけど、そこまで低音強くないのでちょうどいい。
Defiant Onesの影響でDre作品ばっかり聞いていて、
今日は「The Chronicle」
昔、HIPHOP聞き始めたときは
ウエストコーストサウンド苦手だったけど、
今聞くとフレッシュでかっこよく聞こえた。
(ジミー・アイオヴォン曰く、
当時音質の点でぶっちぎりだったというエピソードも反芻しつつ)
少し残業したのちに喜楽でもやしそばを食べる。
渋谷のラーメンの王道だろうけど初めて行った。
これは癖になる系だなーと思ったし、他のメニューも食べてみたい。
TSUTAYAでCDをパパッと借りたのち、
ヒューマントラスト渋谷で「聖なる鹿殺し」鑑賞。



「ロブスター」と同じ監督の
ヨルゴス・ランティモスだったので、
とても楽しみにしていた。
バッドマインドになること必須だけど、
どこかファニーな空気をまとっている不思議な作品だった。
前回のもろにファンタジーなところから一転、
今回はリアリスティックな世界。
ただし「理不尽なことに立ち向かう」というテーマは
共通しているところかな?
この作品はとにかく撮影と音楽が圧巻。
フォローアップするようなショットや、
ワンショット、そこからのズームなど、
柔軟なカメラワークがとてもオモシロい。
さらに、そこへ加わる音楽は現代音楽さながらの
ストリングスを使った歪な音だらけ。
そのボリュームやタイミングが
映画内での出来事の不穏さを加速させていた。
地位も名誉も金もある人間が、
自分のおかした重大なミスの責任を取らされる形で、
自らの家族の命が危うくなる。
このパターンは色々あると思うんだけど、
家族が罹患する奇病の設定がめちゃめちゃ悪質で、
「よくこんなこと思いつくよな」と思った。
(哭声にも少し似ているかも)
主人公自身が医師で最先端の医療を子どもに
受けさせているのに事態が解決しない。
社会で比較的万能な存在であるにも関わらず、
強烈な無力感を味わうことになる地獄が見ていて辛かった。
そして、その地獄をもたらすのが
明らかにイケてない風の高校生なのもオモシロい。
顔はボーっとしているのに言うことは子憎たらしい。
持たざる者が持っている者を凌駕する残酷さがあった。
とはいえブラックユーモアになっているところも多く、
何と言っても終盤のルーレットの展開は
くだらなさと残酷さが同居する最高のシーンになっていた。
監督のインタビューがとてもオモシロかったので、
見た人は参考まで。
Yorgos Lanthimos on His New Film The Killing of a Sacred Deer
夜遅くに帰宅しお風呂→即寝。

3月28日
仕事中に聞いた新しいNiseko Vibes が最高で、
思わずPCの前でビートに乗ってしまった。
いろんなジャンルを横断しているのに、
とても統一感があるのが本当にかっこいい。


帰宅後はNETFLIXで「フリント」を見ながらご飯。


デトロイトにフリントという街があって、
そこの警察に密着したドキュメンタリー。
全米で3本の指に入るくらい、
治安がめちゃくちゃ悪く地場残業もないので
収入が少なく雇える警官も少ない。
しかも街の水道水は亜鉛で汚染されている。
まさに地獄絵図の街で働くことの大変さ、
警官の仕事の苦悩が描かれている。
あまりにも治安が悪いので警察が
通常よりも踏み込んでいるところが怖い。
少しでも怪しかったらソッコーで捕まえるし、
ジャイアニズム炸裂しまくり。
警官のアフリカ系アメリカンに対する態度、対応が
あからさまにひどいという話と、
それによって掻き立てられる警官への憎悪。
すれ違い続ける違いの感情のギャップが埋まる日は
いつやってくるのだろうかと思わざるを得ない。
基本F*uck the Policeな姿勢だけど、
警官いるから当たり前の治安が
維持されているのだなと思ったりもした。
お風呂から出ると体に湿疹が出ていることに気づく。
病院行かなきゃいけないけど
休めそうにないから土曜日まで様子を見ることに。
寝る前になんとなくMacbookのOSを
Sierraにアップデートするように仕掛けておいた。
動かないソフトが出ないことを祈りつつ。

3月29日
朝から打ち合わせ。
帰りの道中にやっとジョージ・オーウェル「1984」を読了。
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
ジョージ・オーウェル
早川書房
売り上げランキング: 349

海外文学のクラシック読むという
今年の目標をまた1つ達成できた。
と同時にあまりに今の日本の状況と
タイムリーに合い過ぎていて身の毛がよだった。
(解説を寄せているピンチョン曰く、
改ざんなんて日常茶飯事だぜってことらしいけど)
過去を改ざんしあったことをなかったことにする。
自分の都合のいいように解釈する。
相反する2つの事象に対して、それが相反することを認識しつつ、
自分の都合の良い方のみ信じてしまう二重思考。
1948年に書かれたにも関わらず、
的確に今の時代の病理がこの作品から見えてくることに驚いた。
人間として潜在的に備わっている能力であり、
それは時代を問わなくてインターネット時代になって、
可視化されているだけなのだろうか。
ディストピアの細かい設定だけでも十分楽しめるんだけど、
恋愛と裏切りといった物語自体もオモシロい。
終盤の拷問シーンは圧巻で、
自分の都合が悪くなったときに
すぐ人のせいにしてしまう習性あるから、
そんなときにこのシーンを思い出すと思う。

3月30日
今日は仕事午前中だけで午後は全体会議。
早めに終わったので、
TOHOシネマズ新宿で「レッドスパロー」鑑賞。



イギリスで元ロシアのスパイが暗殺されるという、
非常にタイムリーな事案が最近発生していて、
それを考えたりするとオモシロかった。
何よりも久々のジェニファー・ローレンスが
とにかく魅力的でそこだけで十分楽しめる。
ハンガーゲームシリーズからの解放で、
これから色々な作品で見れるのかも。
(ダーレン・アロノフスキーのマザーも早く見なければ…)
ジェニファー・ローレンスの言葉では表現できない、
フィジカルの魅力がいかんなく発揮されていた。
当然セクシーな部分も包含しているのだけど、
「躍動感」という言葉が一番近いかな。
俳優の動きが映画を引っ張っている気がする。
過去にiCloudから写真が流出したことへの
カウンターを映画内で見せているのだけど、
それがことごとく鮮やか過ぎて超かっこいい。
最近の#metoo運動も密接に結びついていて、
女なめんなよ!なスタンスがビシバシ伝わってくる。
スキャンダルも肥やしにして芸術へと昇華してしまう、
ジェニファー姉さんに一生ついていきたいっす。
バイオレンスシーンもかなり攻めていて、
とくに拷問シーンはどれも良くて、
人間ピーラーとかロシアは本当に使ってそうに思えた。
終盤にどんでん返しちゃう系で、
それが割とうまくいっているのだけど、
いかんせん長いからはよ終われ的な気持ちになったのも事実。
でもラストシーンの余韻がかなりよかったので無問題。
家帰ってチューハイ飲んですぐに寝た。

3月31日
早く起きて皮膚科へ。
9時についたのに50人待ちですと言われて驚愕。
ただ番号もらってインターネットで
どこまで進んだか見れるので一旦帰宅。
僕のあとにきたおばあさんは、
明らかにインターネットを見れない感じで、
病院側もこんなに混んでいる土曜日に来なくても、
平日はもっと空いてるからというニュアンスで話していて、
これが情報格差なのか。と思ったりした。
そのあと本を借りに自転車で図書館へ。
公園の桜が満開になっていてたくさんの出店があった。
ささっと本を借りて帰りに水土しか空いていない
近所のパン屋でパンを買い、
OLの休日の朝食のようなご飯を食べた。
適当に「フリント」見つつ、
ミックスのジャケット作ったりする。
病院の番号が近づいてきたので、
病院で診察を受けたけど自然治癒で治るタイプだから
大丈夫と言われるものの心配。
とりあえず経過を見守ることにする。
帰宅してmixcloudにmixをアップロード。



2017年の好きな系ミックス。
いろんなジャンル横断していきたい気持ちで作ったので、
聞いてもらった人に良き出会いがありますように。
自宅のiMacのOSが10.6.8で
ほぼ置物扱いしていたんだけど
El Captainに一気にアップグレードできることを知ってOSを更新。
と同時に10年近く使っていたProtoolsと
mboxのインターフェースが死亡!
同時に無数のセッションファイルも死亡…
急遽オーディオインターフェースを買い換えることにした。
DJミキサー繋ぎたくてラインインがあるのを探して
長時間検討した結果、NIのKOMPLETE AUDIO 6を発注。
Protools死んだから付属でついてくるAbleton Liveか、
CUBASEの使い方をマスターしなければ。
映画行こうと思っていたけど疲弊しダラダラして就寝。

0 件のコメント: