2012年1月16日月曜日
ヒミズ
原作も人気作品で、監督が園子温という
期待値がかなり高かった 「ヒミズ」を見てきました。
正直に言うと、完全に物足りなかったです…
1週間前に新装版上下巻で出た漫画買って 予習して読んで挑んだのが、
あだとなったやもしれません。
そもそも、この映画見に行く人って3タイプくらいに分類できる気がしてて
①園子温監督ファン
②古谷実ファン
③両方のファン
ボクは①に該当していますけど、多分この映画をエンジョイできる層は
①〜③に該当しない人だと思います。
①の視点で、考えると今までの作品に比べると、明らかにヌルいっす。
シーン別には好きなところはあるっちゃあるんですけど、
これまでに比べて、グロ描写は明らかに押さえてますね。
それを埋め合わせるかのごとく、殴る、蹴るシーンがめちゃくちゃ多い。 大きな映画館で上映するのを前提に作ってたんかなーと。
あと、園子温監督作品にこれまで出てきた人がたくさん出てくるんですけど
それ必要?ってな感じで、御都合主義な感じで出演してるんですよね。
園監督のイイところって俳優自身が
今まで出したことない側面を引き出すところが魅力だと思うんです。 主人公2人に関しては、その点はスゲーと思いました。 残りの人達は、なんでこの人達なのか?って疑問を抱くこと多かったです。 んで、男女2人が主人公でってなると
どうしても「愛のむき出し」と比べてしまうし、
そうすると明らかに出来は悪いと思います。
②の視点で考えると、更にキツいです。笑 原作とは結構抜本的に、構造が変わってしまっているんですけど
そこに、ほとんど必然性を感じなかったです。
なんで?と思う場面がかなり多いです。しかも、原作のファンであればあるほど
それが気になって映画に集中できない可能性は高いです。
あと東日本大震災以後という設定も無理矢理感がかなりありました。
というか扱いが雑すぎる。劇中で何度も瓦礫のシーンが出てきて 最後に伏線として回収されるんですけど、それも何かなぁ。
感情移入しづらい構成になってる。
③の視点で良かったっていう人は連絡欲しいです。
結局、なんにも知らずにフラットな状態で行くのが一番楽しいと思います。
かなり楽しみにしてただけに残念でした、、、
ラベル:
Movie Review_2012
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