2019年9月16日月曜日

2019年9月 第2週

9月9日
台風大パニックでJRが10時まで動かないと聞いて、
こうなることを予期してPCを持って帰っていたので、
初めてのテレワークデビューとあいなった。
キーボードとかマウスとかディスプレイとか
足りないなーと思いつつ、
デスクトップのiMacがデスクを占領しているので、
これはどうしたものかという感じ。
さらに椅子も良いやつ欲しくなってしまった。
それはともかくテレワークマジ最高で、
家でスピーカーで爆音で音楽聞きながら
パジャマで仕事できるのだもの。
最近スピーカーで音楽聞いていなかったけど、
イヤホンで聞くのと全然印象違うくて、
アンプ×スピーカーで聞くオモシロさを感じていた。
はじめに聞いたのは93 punx。友達に教えてもらったやつ。



Vic Mensaのパンクロックプロジェクト。
トラップ×ロックというコンビネーションで、
相性良いですねーといった塩梅。
何億年ぶりにGood Charlotteという名前を見たのか…
アメリカンのいわゆるベタなロックは、
僕が学生の頃に聞いていたときよりも
明らかに下火になっている中で、
HIPHOPやEDMをはじめとしたベースミュージックと
どのように関わりを持つかを考えれば、
このトラップとの融合も分かる。
Post Malloneはもっとメロウ寄りだけど同じ方向で、
これまたアルバムが素晴らしかった。



メロディーのセンスがヒットメイカー然としていて、
全部が脳にダイレクトにきて、いい曲!と
脊髄反射で反応してしまう。
Future, Halseyを迎えたDie For Meが
トラップでイケイケだけどポップな仕上がりなのが好き。
あとはSZAを迎えたStarting at the Sunも好きだった。
濃い音楽を聞いたので、Little Ghost/Moonchildへ。



前作がなんだかピンと来なかったけど、
本作は今欲しい音楽像とビターっとあって
この日一番聞いていた。
聞いているだけで涼しくなる。音楽清涼剤。
音像が洗練されまくっていて、
純度100%、混じりっけなしに良い音なので、
イヤホンで聞いたときよりも
スピーカーで聞いたときの印象でかなり変わった。
耳の中でこもって聞くよりも、
音を風のように浴びて初めて良さが
伝わってくることあるんやなーと。
夕方にはLana Del Rayをかけていた。



先輩から正統派サッドコアとして推奨されており、
さもありなんといった内容。
日が徐々に暮れていって、夜になっていく感じに
ピッタリ合っていて、あぁ今日も1日が終わっていくなという、
感傷的な気持ちになった。とにかくテレワーク最高。

9月10日
今まで一度もなかったんだけど
電車で寝過ごして秋葉原まで行ってしまった。
9時半前に出社することになってしまい、
さすがにやりやり過ぎかなと思いつつも、
関係ねーわと思い直して黙々と仕事していた。
そんな通勤時に聞いていたのは、
Room Service/GroovyRoom & LeellaMarz



韓国の音楽でトラックメイカーとしては
最重要人物だと思っているGroovyRoom
ラッパーは全然知らなかったけど、ここに詳細が→リンク
音楽エリートっぽいですね。このキャリアでラッパーを目指すのが
今の韓国におけるHIPHOPの過熱っぷりが伺えるわけ
GroovyRoomは名前のとおり、
ホントどのトラックもグルーヴが好み。
レイドバックしたリズム隊に合わさる
ギター、ピアノのメロディラインがグッとくるものが多い。
韓国の音楽はh1ghr musicをチェックしとけば
大体OKだと思っている。
(今年出たのだとpH1のアルバムもいい)
帰りの電車で又吉×武田砂鉄を読了。


往復書簡 無目的な思索の応答
又吉直樹 武田砂鉄
朝日出版社 (2019-03-20)
売り上げランキング: 205,159

好きな2人なだけにめっちゃ期待してたけど、
そこまでな感じだった。
タイトル通り無目的なやり取りなので取りとめがない。
共鳴しているようで、ただすれ違っているだけのような。
この2人でラジオやったら話がめっちゃスイングして
面白くなるのが容易に想像つくんだけど、
往復書簡というフォーマットは今の僕たちにとっては
速度感が遅すぎて、うーんと言う気持ちになった。
1つ1つのチャプターは当然オモシロいんだけど
グルーヴがないと言えばいいのか。
曲はいいけどアルバム全体としては今いちみたいな。
でもこの本が教えてくれる大事なことは
日常で起こる様々なことに真正面に向き合って、
思索にふけるのはとても贅沢な行為ということだった。
僕が日記を書いているのは、まさにそのためにと思いつつも、
やはり時間は残酷で日々刻々と流れていって日常が消えていく。
少しでも立ち止まるためにもこういった本を読むのはいいこと。
The Boysを毎日1つずつ見て早々に見終えた。



ヒーローに対するカウンターという、
ありそうでなかった世界観がオモシロかった。
圧倒的正義と思われているヒーローにもダークサイドがあって
力が圧倒的な分、こじらせまくっている。
ホームランダーというキャラクターがその象徴で、
久々にこんなevilなキャラに出会ったなーという感じで好き。
マッチョ言動の裏にはマザコンがある設定もオモシロい。
あとは基本的に勧善懲悪が当たり前のヒーローものの中で、
女性を搾取しようとする男性の言動のバカらしさを
アンチテーゼとして描いているのも興味深い。
主人公は彼女をヒーローに「事故」で殺されてしまったことで、
リベンジしてやる!となり、これが物語の大きな推進力。
しかしこれがある女性ヒーローとの出会いで、
徐々に共生の方向へ流れて行ったり。
そういう意味ではXメンぽさもある。
意味深な終わり方したのでS2も楽しみ。

9月11日
朝から会社で体力テスト。
健康を経営指標にしているのでその一環だった。
平均台歩かされたり、大股で歩かされたり、
屈伸させられたりした挙句、
最後にジムに行きましょうという勧誘付き。
うるせーと思いつつもやっぱり最後は結局健康健康なので、
ランニング始めたいと思っている(nヶ月ぶりm回目)
Appleの恒例の発表がありiPadを
買い替えたい気持ちがあるのだけれど、
結局何が正解なのか、いまいち掴み切れないでいる。

9月12日
Love and Compromise/Mahaliaを聞きながら出社。



今年出たR&Bの中でぶっちぎりに好き。
トレンドも抑えつつR&B要素が濃すぎないし薄すぎない。
トラックのメロウさ、バリエーションも含めて
全部がちょうど良くてバランスが取れているという言い方が正しいのか。
ゲスト陣もTerrace Martin、Lucky Daye、Ella Maiと
好みなメンツを呼んでいて最高。この方もUKらしい。
しかも今年のサマソニ来てたらしい…単独で見たい!
仕事終わりにApple store 丸の内へ。



iPadのどれがいいのか、
実際に手で触れてみて選ぼうと思い立って行ってみた。
そこまで混んでなくて見やすかった。
もう最近ほとんど聞いていないアフター6ジャンクションに
KREVAがNewアルバムの告知で出演したと知って久々に聞いた。
「AFTER MIXTAPE」というタイトルになった理由という、
一番興味を持っていたところを
KREVAのゴリゴリの理論武装の説明が聞けて
めちゃくちゃオモシロかった。
長年のKREVAのブログウォッチャーとしては
So Far Gone/Drakeに関して言及されていたことにグッときた。
学生時代、金がなくて新譜もそんなに買えないときに
インターネットに転がるMixtapeを腐るほど聞いた世代なんだけど、
その走りであるまだ全く無名だったDrakeを
日本で最初に紹介した人なのでは?と思っている。
(Ben The Ace氏も同様の言及している→リンク)
これだけHIPHOPよりの話をしているのであれば
期待されるのは当然の帰結だけど、NORIKIYOのこともあるので、
過度な期待はせずに心を落ち着けて楽しみにしたい。

9月13日
RIZIN Confessions最新回がアップロードされていたので、
朝から見ていたら泣いてしまった…



ポッドキャストでは強がっていたけど、
やっぱり堀口が負けた事実を突きつけられてからの
インタビューを見ると悔しい、悔しすぎる。
でも朝倉海もめっちゃいいやつで強い。
年末もし試合することになったら、
どんな気持ちで見ればいいのか。。
石渡、扇久保、憂流迦、本谷の戦いも然りなんだけど
日本人同士の戦いでここまで盛り上がっているのがオモシロくて、
井の中の蛙と言われればそれまでかもしれないけど、
物語としては素晴らしい流れになっていると思う。
味しめて1週間で2回目のテレワーク。
仕事の横槍は来ないし、
金曜日なのでひたすら新譜チェックできて最&高。
聞く音楽のジャンルの幅が広くなったこともあって、
もう新譜聞くので目一杯で、
こんなにかっこいいのあるんや!
という新しい出会いもたくさんあって
音楽生活がずっと充実している感じ。
その代わり繰り返し聞くことがほとんどなくなったけど。
この辺りを聞いていた。











EmmavieとSampa The Greatが特に好きだった。
EmmavieはこれまたUKのシンガーで、
Alfamistと一緒にEPを作ったりしていて、
ネオソウル系の文脈の人のようだけど、
このアルバムはドラムンベースだったり、
90sムードばりばりな曲あったりでバラエティに富んでいて良い。
Sampa The GreatはNinja tuneからリリースされた
ザンビア生まれのフィメールラッパー
(活動拠点はオーストラリアらしい)
サンプリング多めなオーガニックなサウンド、
アフリカ系ラッパーの独特のリズムが心地良過ぎる。
オーセンティックなヒップホップマナーに従っているけど
古くなくて、しかも女性というのが新鮮だと思う。
Little Simz然りNoname然り、
これまでの女性ラッパー像に囚われないイケてる
フィメールラッパーがたくさん出てくる時代が来ている。
色んなジャンルの音楽を聞くようになったけど、
やっぱHIPHOPが最強!と言いたくなるのは、
こういうアルバムに出会ったとき。
夜には今日から解禁されたBachellor S3をE1だけ見た。
人間の「お金が欲しい」という下心を可視化する地獄で、
世の中から値踏みされることを厭わずに、
バチェラーに気に入られようとする言動の数々が
どれも最高にオモシロいから今回も見ようと思っている。

9月14日
朝買い物に行ってからお昼にカップラーメンを食べると、
死んだように昼寝して時間を無駄にした。
そこから一気にATLANTA S2を見終えた。



他のドラマシリーズとは一線を画す、
話の内容およびトーンがめっちゃ癖になる感じ。
超オモシロかった。
アフリカンアメリカンへの人種差別が
通底するテーマとしてありながら、
ラッパーの日常を描いているのが興味深くて、
いわゆるラッパーというステレオタイプから脱した、
フレッッシュなキャラクターの提示になっている。
それとは別に寓話っぽかったり、
それこそ世にも奇妙な物語っぽかったり、
色んなパターンの話が用意されているのも良い。
僕のお気に入りはアルがバーバーで髪を切るエピソード。
全部が思い通りにいかない日ってこんな感じであるよなと。
各エピソードに皮肉がねじ込まれているのも
Mr.アマノジャクな僕としては楽しめる要素の1つ。
Childish Gambinoの才人っぷりって、
ラッパーという枠には収まらないことが
よく分かるドラマシリーズだった。
1人だったので料理する気も起きず、
隣駅のラーメン屋まで自転車でぶらぶら行った。
そのときに聞いていたMen I Trustのアルバムが
夕焼けに染まる無機質な住宅街と異様に相性が良かった。
台湾に旅行したときに雑貨屋で流れていて、
これは!?と思ったのが出会い。
テラスハウス用語でいえば、
「Chill に持っていかれる」タイプの音楽で、
いつまでも聞いていたい。



夜はポッドキャスト収録。
もうなんだかんだ20回目で1回2時間くらいなので、
40時間分のダベったことがインターネット上に
アップロードされている事実がオモシロい。
The Boysというドラマの話を中心に話したので、
既に見た人はお楽しみに。

9月15日
10時過ぎに起床して昨日録音したポッドキャストを編集。
今回はSkypeの音声そのまま突っ込むしかなくて、
音質問題にまたもやぶつかってしまった。
英会話の授業を受けていたときも、
iPhoneのボイスメモを使っていたけど、
時折挙動が不安定になって録音できてないことはたまにあった。
そこはクリアにしたいし、やっぱ定期ゲストには
ライトニング接続のマイクを送った方がいいのか。
どこまでこだわるねん問題。
ルンバで部屋を掃除するために家を飛び出して、
近所の喫茶店に行くものの日曜休みで
電車に乗ってわざわざ蒲田のTully’sまで来て
この日記を書いている。めちゃくちゃ混んでいる。
机が信じられないくらいガタガタしているんだけど、
これはお店が長居させないためにわざとしていると、
どこかで聞いたんだけど都市伝説なのか。
東京は気軽にコーヒーを飲んだりできないのは
本当にストレスなので最寄駅に
ドトールでもいいからできて欲しい。
そのあと買い物してから一旦帰宅。
夜は川崎まで出て109シネマでThe Lion Kingを鑑賞。



レイトショーで見に行ったら
たまたま字幕の回でラッキーだった。
なぜならシンバをChildish Gambino、
ナラをBeyonceが演じているから。
この2人が歌って演じているというだけで見ててオモシロいし、
予告でも驚いた超実写は信じられないレベルで、
何がCGで何がCGじゃないかは人間の目で区別つかない。
動物たちが喋る感じに最初少し戸惑ったけど、
話が進むにつれて抵抗はなくなっていった。
Circle Of Lifeをやたらと掲げてくるんだけど、
シンバが虫食ってる時点で破綻してるやん、
という身もふたもない正論を思ってしまう時点で
心が汚れてるのか、と思わされる映像美ではあった。
アニメ版は子どもの頃に見て、
身内の人間でもいがみ合うのを
初めて知ったアニメだった気がする。
大人になった今はスカーの気持ちも分かる。ジェラス。
個人的にはプンバをSeth Rogenが声をやっているのが最高で、
特に囮になるシーンのギャグは声出して笑った。
吹替版で見たらBeyonceもChildish GambinoもSeth Rogenも
聞けていないので魅力が半分以下になっていると思うと、
字幕で見れて本当にラッキーだった。
映画館を出ると雨がざんざん降りで濡れながら帰宅。

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