2019年6月11日火曜日

2019年6月 第1週

6月1日
静岡の野外フェス、頂へ行くため朝4時に家を出た。
野外フェスに行くのは初めてで誘われるがままに、
何事も行かずにどうこう言うのは違うし、
新しいことに挑戦するという意味でも楽しみにしていた。
(ほとんどお膳立てしてもらっていたけれど)
会場につくとオートキャンプ場に案内されて
ドームテントを張った。とにかく暑い暑すぎる。
ボーイスカウトをやっていたので、
僕にとってのキャンプはサバイバルを意味していて、
自分のことは自分でやらなければ生きられないことを
大人に叩き込まれた場所だった。
ゆえにキャンプに対する感情は
ネガティブな感じだったけど、
オートキャンプはすべて揃ってて寝るのが
テントというくらいで快適だった。
会場は海沿いの公園。海は見えないけど緑豊か。
最初に見たのはD.A.N.
時間帯も客層もまったくマッチしていなくて、
こないだライブで見たときと全然違う印象だった。
ライブはシンプルに音だけではなくて、
当たり前だけど環境も大いに影響することがよくわかった。
そのあと、韻シスト with iri
特にiriを見れるのを楽しみにしていた。
韻シストバンド with SWAGIのメンバーという編成で
バンドアレンジで3曲披露。声がホントいい。
フル尺でライブ見たかった。
肝心の韻シストは、音楽と会場の雰囲気はバッチリ合っていて、
バンドによるヒップホップの大正解を叩き出していた。
(間奏のギターソロでCommon/Beの
メロディ入れたりする小ネタとかもあったり)
Mighty Crownを横目に見ながら一旦休憩。
低音ブリブリ出まくりで落ち着いた。
ダブを投下しつつ変幻自在に曲をかけまくり煽りまくり。
レゲエのDJスタイルのライブって、
こういうことか〜と初めて知った。
朝早く起きて疲弊していたので、
しばし休憩したのちSpecial Others
野外のサンセットタイミングで見れる、この喜びよ。
午前中のD.A.Nとは真逆ですべてが調和して最高だった。
インストバンドでここまで観客をロックできた
アーティストは今までにいたんだろうか。
インストだけど展開がたくさんあって、
こみ上げさせるという意味では
EDMぽいから受けるんかな。
ここで一旦休憩してお風呂&ご飯。
ご飯を買いに真っ暗な道の中、歩いていると
向こう側からライトがついた自転車がやってきて、
通りすがりに見えたその顔は異国の人だった。
この辺りは工場が多いから
おそらく技能実習生なんだろう。
金払って遠くまで来て騒いでいるのは、
一体何なんだろうなと思ったりした。
そんな気持ちのままスチャダラパーへ。
日本語ラップ好きなんだけど一度もハマったことがない。
嫌いではないけど、めっちゃ好きな訳でもないから
ライブを見れば変わるかなーと思ったけど、
いい意味でフラットな気持ちで終わった。
最後にアンコールで電気グルーブとのコラボアルバムから、
Twilightを披露して会場が爆発していた。
こういう光景を見ると音楽に罪はないし、
一体誰が自粛を要求しているんだろうかと思う。
この日の最後は長岡亮介の弾き語りだった。
ペトロールズの曲だったりブルーグラス?
というカントリーの一種のカバーだったり。
何よりも驚いたのは
Thinkin Bout You/Frank Oceanのカバー
これはめちゃくちゃ贅沢だった。。。
最後はペトロールズ/雨でエンディング。
数十年ぶりにテントで就寝。

6月2日
フェス2日目。天気が悪く曇っていて、
午後には雨が降る予報になっていた。
高木正勝の流麗なピアノを聞きながら朝がスタート。
朝から唾奇を見た。
今一番人気といっても過言ではないラッパー
静岡中のヤンキーが集まってんのかよというくらい、
このフェスで見かけなかった人たちがたくさんいた。
ポップな曲とSweet Williamsとの曲を
いい感じのバランスで混ぜていて良かった。
バックを務めるhokutoもしっかり演奏していて、
ポン出しでは決して出ないグルーブがあった。
とくにパッドによるスクラッチは初めて見た気がする。
(熊井五郎がやっていた気もする)
MCの内容とか立ち振る舞いとか
窪塚を想起させるものもありヤンキー受けいいのも分かるし、
いかんせん若い子の音楽だなーと思った。
その後はスカート。
奇をてらったことをせず、愚直に良い曲をひたすら演奏する。
シティポップとはよく言ったもので
街の音楽は野外で聞くと抜けが良すぎて
凡庸になる側面もあったりした。
今度アルバム出るらしいから、それが楽しみ。
途中休憩しているあいだに雨が降ってきつつOriginal Love
ファンキーカロリー大魔神がステージ上で暴れてた。
あのバイタリティはどこから溢れてくるんだろう
と毎回不思議でしょうがない。
JBとかああいう感じだったんだろうなと思う。
新しいアルバムの曲で会場を温めてから
接吻などのクラシックを投下、爆発していた。
からのThe Birthday
中学生の頃、ミシェル〜聞いてた身として
一応聞いておくかぐらいで見たら、めちゃくちゃ良かった。
チバユウスケのカリスマ性がステージから溢れまくり。
新しいアルバムからの曲中心で、
事前に聞いていたのも楽しめた理由かも。
前に見たOriginal Love然り
50過ぎのおじさんのパワーがとてつもない。
自分が同じ年齢になったとき、
あのエネルギーを何かに注げているんだろうか?
Ego-Wrappinはキャンドルナイトという形でのライブ。
会場中の電気を消してキャンドルの明かりの中、
アコースティック編成で。
雨が結構しっかり降っていてそれが残念だったけれど、
Mellow Twilight Setというまとめ方で
Ego-Wrappinを聞くことができて良かった。
こうしてフェス終了。
野外で爆音で音楽を聞くのは楽しいし、
普段積極的に聞かない音楽の世界を
知ることができるから良い経験だった。
帰りにスーパー銭湯に寄って完全に緩んで仮眠を取った。

6月3日
早朝起床で沼津へ向かう。漁師の朝ごはんをいただくため。
月曜日なので港で競りを見ることができた。
マグロで有名な港なので大量のマグロが転がっていた。
競りは労働そのものだった。
普段PCで情報を右から左へ流して
金稼いでいるような感じなので
労働らしい労働への憧れがある。
土日に来ると激混みな漁師飯のお店で
アジフライ、生の桜エビ、しらすなどをいただいた。
東京に戻ってきてフェスで使ったものの後片付けや
ご飯作ったり、アイロンかけたり
明日に備えていたら1日が終わった。

6月4日
働かなければならないのが人生なのだと言い聞かせて出社。
block fmのinside outに星野源が
ゲスト出演した回のアーカイブを聞きながら。
もっと彼のfavorite なHIPHOPの話を聞きたかった。
1日休んだだけで仕事がたくさん溜まっていて辛い。
マックスで稼働し続けて帰宅。ご飯食べてから
全く何もする気が起きず死んだように寝ていた。

6月5日
山ちゃんと蒼井優の結婚のニュースに驚く。
テラスハウス見ている身からすると、
あのダークサイドが見れなくなってしまうのか?
次の方法が楽しみだなー
行きの電車で台風一過/植本一子読了。

台風一過
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植本一子
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ECDが亡くなった後の人生を描いた日記。
もう読めないと思っていたものが読める喜びを
1ページずつ噛み締めながら読了。
前回がだいぶ重たかったのに比べて
今回は比較的軽やかに感じた。
当然過去のこと、つまりECDとのことが回想されるものの、
目線は未来に向いている。家族3人がECD不在の中、
精一杯生きていく姿の生々しさが圧倒的にオモシロい。
自分の家族に頼らないで友人みんなで
子どもたちを育てている。
社会が子どもを受容するってこういうことなんだろなと思う。
とにかく子ども2人の言動に心を打たれてしまう。
芯を食ったパンチラインがビシバシ入っている。
さらに合間に挟まれる娘2人の写真があまりにも雄弁すぎて。。
植本一子は写真家なんだなーと思った。
亡くなって1年以内に若い男子と半同棲するということ、
古い価値観からすれば明らかに批判の対象となることについて、
正々堂々と書き切っているのがやっぱり強いなと思う。
僕も日記を書いているけれど書いていないことが多い。
人の琴線に触れる日記はその一線を超えてこそなのかな
と読んでいて思ったりした。
このブログも少なくとも年末まではこのスタイルで続けようと思う。
1年間、日記を書いた先に何かが見えると思っているので。
帰宅後、My Next Guest をNETFLIXで鑑賞。



David Lettermanという人が司会で、
色んな人にone on oneでインタビューする。
この日見たのはKanye West。
BipolarとしてのKanye Westだった。
精神病とどのように向き合うか、
という真剣な話になっていくのが興味深かった。
Lettermanは投薬治療派で、Kanyeは投薬否定派。
彼がスマートだなと思ったのは
あくまで自分の場合というのを主張していたところ。
絶対の正解はないんだという話。
Metoo問題への意見など、
あまり納得できないところもあった。
彼は要するに対話できない社会は健全ではない。
それぞれの考えがあっていいんだ。というスタンス。
ゆえにトランプを支持する自由だってあるだろと。
髪の毛の感じも然り、思想の感じ然り、
途中から松本人志に見えてきた。
アーティストとしての存在は唯一無二で、
自宅やSunday Service を見れることができて楽しかった。
逐一言うことがオモシロくてSunday Serviceを始めた理由として、
ドラッグ漬けと808サウンドを語っていて、
なるほどなぁと思うこともあった。

6月6日
昨日に引き続いて朝からずっと
山ちゃん結婚のニュースが
会見の内容を含めて延々と流れている朝。
魔性の女のくだりの質問が問題視されて、
そこ繰り返し流れているけど、
「顔のどのパーツが好きですか?」と聞いた挙句、
流行りのアプリを使えば2人のお子さんは
こんな顔でしょうね〜みたいなまとめ方で
報道されているのもあり、
ルッキズムはどこまでも存在し続ける。
その質問に対する山ちゃんの誰も傷つけずに
オモシロくする返しができるの本当にすごい。
こうやって返せてしまうから、
いつまでもルッキズムは跋扈し続けるのか。
David LettermanのMy Next Guest
F1レーサー、Hamiltonのゲスト回。



子どもの頃から父親と二人三脚で
車で天下を取るために歩んできたのがよく分かる。
もっとヒップホップぽいというか、
ビッグマウスで嫌な感じかなと思っていたら、
めちゃくちゃいいやつ。
2019年シーズンのマシンでの初走りに密着していて、
その後、Hamiltonがステーションワゴンを
サーキットで運転してブイブイ言わせるのが最高だった。

6月7日
21世紀より愛をこめて/Tempalay を聞きながら仕事。



BTSがfavoriteに挙げていたりするバンド。
ロック詳しくないけど純粋に心地よいサウンドで好き。
ダラダラと聞き続けられた。
夜はディナーでTY Harborへ。
海沿いのいい感じのレストランでご飯も美味しいし、
ブリュワリーもあるのでビールが美味しくてナイスだった。
5年くらい前に会社の人たちと来たけど、
そのときとは違う気持ちで楽しむことができて良かった。

6月8日
日比谷公園まで出かけて松本楼で昼食。
カレー&ハヤシのオムライスで、
ハヤシが人生で食べた中でベストクラスだった。
公園内でやっていたビールフェスで
ハワイのクラフトビールを飲んでから、
ミッドタウン日比谷とか銀座の無印とか街ブラして帰宅。
結局何も買わなかった。

6月9日
F1カナダGPの予選を見ながらアイロンをかける。
Vettelが久しぶりにPPゲットして、
その喜びっぷりがオモシロかった。
前回のモナコに比べると解放感が満載で
F1の醍醐味が詰まっているようなコースで楽しい。
クラッシュが起こった結果、
レッドブルのVerstappenがQ3出れなかったけど
決勝でどんくらい追い抜きかましてくれるか楽しみ。
午後からPodcast収録。録音がうまくいかず手こずる。
何にも設定を変えてないつもりんなんだけどな。
建設的な内容になったと思う。
最近の世の中の嫌な雰囲気に対する
何とも言えない温度感が真空パックされた感もあり、
あとで聞き返す意味がありそう。
文字メディアではこのニュアンス伝わらない。
夜に唐揚げを揚げて日曜日が終わっていった。

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