2018年7月9日月曜日

2018年7月 第1週

7月1日
失意のもと起床。
iPhoneを見ても電話はかかってきていない。
もうダメだーとふて寝。
起きてからはひたすら「Unsolved」を見ていた。
本棚のパーツが揃ったので本棚をやっと作った。
壁面本棚。でもあまりにも本が多過ぎて
全然収まらない感じなので
もう少し売らなきゃいけない。面陳とかしたい。
タイムラインで見かけた「Japan's Secret Shame」を見た。
伊藤詩織さんのレイプ疑惑を巡るドキュメンタリー。
想田監督の観察映画慣れしているところがあるので、
かなりコテコテに仕上がっているように感じたけど、
レイプという犯罪に対して、
警察が機能していないのは明らかなので、
このぐらいデフォルメするくらいでいいのかもしれない。
何よりもおぞましいのは
セカンドレイプの行為に及んでいるのが国会議員ということ。
司法が不起訴と判決を下したのだから、それに黙って従え!
って法律作るのを仕事にしている人が言うセリフじゃないし、
枕営業失敗〜って嘲笑う姿は地獄でしかなかった。
日本だけではなくて海外でもレイプという犯罪は
捕まり辛いという問題はある。
(去年読んだミズーラや13の理由を見ればわかる話)
BBCに対してイギリスはもっとひどいだろ、
国益を損なうような行為をするなと大声を出すような、
国家を身体化している人間が目につくと辟易する。
お前はどうなんだ?と問い詰めたくなる。

7月2日
定期なくして全く落ち着かないので、
早起きしてみどりの窓口にかけつけて再発行完了。
昔のような磁気タイプやったら
満額弁償だったかと思うとゾッとする。
会社に早く行くのもシャクなので、
ベローチェでアイスコーヒー飲みながら日記を書く。
出社前に一応電話しとくかと思って警察書に電話して
届いていないかどうか確認したら届いてたー!!!!
日本死ぬな、生きろ!!! 案件。
(友人のブログからインスパイア)
もうちょっと早く知りたかった。。。
とにもかくにも全部戻ってくるだけでよい。
会社の人に事情を話して昼休みに浅草警察署まで
炎天下の中、汗だくで向かった。
番号違いで結構バタバタしたけど無事ゲット。
拾ってくれた人はお礼いらないとのこと。
見つかった安心感でそれ聞いたときに、
割と軽めに「そうすか」ぐらいのリアクションしたら、
「えっ、もっと感謝しろや」という空気を
警察の職員から感じて悪いことしたなと思った。
けど、警察署前でタバコ吸っているときに、
「いや警察が拾ったわけじゃないから、
あなたがたに感謝するギリないよね」と思い直した。
取りに行くまでの道中、Replicant FMを聞いた。



キリスト教で育った人の感覚の話がオモシロかった。
家によるとは思うけど日本だとなんとなく仏教?
みたいなノリで宗教に接するから
真剣に考えたことなかったけど、
神頼みの感覚の違いでなるほどなーと思った。
John Coltraneの未発表曲集を聞きながら帰宅。
純度高めのジャズというか、
ジャズと言われてイメージする音が鳴っていた。
かっこいいフレーズが多い気がした。
家に帰ってからはひたすらNETFLIXで「Unsolved」、
Youtubeを見まくったりしていた。
めちゃくちゃ好きだったPVは
Kamaal Williams「Salaam」



アルバムも結構聞いてるけど、
映像と音のコンビネーションの渋さにやられた。
少しドラマ仕立てなのオモシロい。
サッカーのこと気になったけど耐えれず就寝。

7月3日
起きると日本がベルギーに負けていた。
ニュースのハイライトを見ると、
とてもオモシロい試合のようだった。
会社の周りは誰も見ていないし、
興味がない非国民集団なので楽。
会社の行き帰りに聞いた、
Jay Rock「Redemption」がとても良いアルバム。
2016年にバイク事故にあってからの心境を歌う
アルバムタイトル曲がめちゃくちゃ好き。
このライン、最高。

I see some of them showin' up just to post a picture
Like they was my nigga, Instagram's a dead man's best friend


7月4日
昼休み中にふと見たブログに心奪われる。

DJ MURO 「Diggin' Ice - summer of 96」(完全版)

このレベルのdiggerで、ここまで解説してくれている人が
どれだけ貴重なことなのか。
アーカイブすることの偉大さよ!
帰り道にゆるふわギャングの新譜を聞く。



先行で公開されていたPALMも相当キテたけど、
アルバム全体も相当にキテた。
言葉削りまくってそこに魂込めているような。
ライブとかめちゃくちゃエモくなりそう。
ボーカルのボリュームがかなり抑えめのミックス?で、
(もしくはエフェクト多め?)
ラップのアルバムというよりも、
音を聞いてほしいという意思なのかもしれない。
麻婆豆腐作りながら
仙人掌のアフター6ジャンクションでのライブを
ラジコのタイムフリーで聞く。
めちゃくちゃタイトなライブで、
全体的な滲み出るヒップホップ感がたまらない。
「耳を貸すべき」オマージュ、フリースタイル
といった聞きどころ山盛りで満足した。

7月5日
Drake「Scorpion」の歌詞やらレビューやらを
iPhoneで見ながら味わっていた。
pitchforkのレビューが一番オモシロかった。
とくに父性の観点で語っているところ。
PUSHA-Tとのビーフでの
隠し子に関する指摘がなければ、
もっと甘ったるいアルバムになっていたのかな。
RAPと歌(R&B)をうまく融合させたのがDrakeなのに、
それを2パートに分けてしまうのはもったいない
というのはなるほどなーと思った。
リリックは確かに31歳でこのリリックかよ
って話はあるかもだけど、
どう考えても今回のサウンドは超かっこよい。
「Nice For What」は一生聞くと思う。
家に帰ってからひたすら格闘技の動画を見ていた。
格闘代理戦争に触発されて、
十数年ぶりに格闘技熱がぶり返して来た。
RIZINのConfessionシリーズがとくにオモシロくて、
試合を振り返りながら、その場面場面で
考えていたことを本人から聞くという構成。
格闘技は瞬間の美学の部分があって、
詳しく語るのは野暮なところもあったかもだけど、
可処分時間の奪い合いで悠長なこと言ってられなくなったのか、
Youtubeにこれだけのコンテンツを
アップロードしてくれていて最高。
自分たちの利益に固執せずに間口広げる姿勢は大切。

7月6日
R+R=Now「Collagically Thinking」聞きながら出社。



バンド名がNina Simoneの言葉からインスパイアされてる、
スーパーオールスタージャズバンド。
グラスパー、テラスは好きだけど、
残りのメンバーは知らなかったので
この組み合わせの音楽は個人的に新鮮だっった。
Dilla的なリズムに執着しない軽やかなサウンドだなー
と思っていたら、そのリズムのフェーズは1周していて、
それありきの上での音楽になっているらしい。
この鼎談はアルバム聞く上でとても為になった。

R+R=NOWから見るブラック・ミュージックの現在
―柳樂光隆×本間翔悟対談(前編)(後編

Feat勢が独特の人選でオモシロいのは間違いない。
とくにStalleyは確かに謎すぎるし、
同じ曲ではグラスパーがビズマーキー的なノリで
ラップしているのが笑える。
仕事はタスクが増えてきて少しずつ慣れてきたかな
といった調子だけど、コンサバ過ぎて引いてしまう場面も
結構あってこの状況に慣れるのはよくないなと自戒を込めて。
午前中に麻原彰晃とオウム真理教の6人が死刑された
という強烈すぎるニュースが飛んできた。
とても複雑な気持ちになった。
当然、死刑に相当する罪をおかしたのは間違いないし、
麻原彰晃が真実を語る可能性は限りなく低い。
けれど死刑にしてしまえば本当に取り返しがつかない。
すべてが闇の中に消えてしまう。
麻原はともかく残りのメンバーを通じて、
何がどうなってこうなったのか?
実態の究明がされないまま死刑してしまう。
この何も考えていない、思考停止具合は
今の時代を如実に反映している気がする。
オウム真理教って何だったのか?について
考える材料になるのは森達也のAシリーズだと思うので、
興味ある人は見てみて欲しい。
帰りの道中で「小説禁止令に賛同する」読了。


小説禁止令に賛同する
小説禁止令に賛同する
posted with amazlet at 18.07.08
いとう せいこう
集英社
売り上げランキング: 93,636

小説という表現方法の限界を拡張し続けているのが、
いとうせいこうだと思うのだけど本作もその類の作品。
遠い未来で小説が禁止されてしまった世の中で、
小説とは何か?ということを問い続ける話。
小説なんてダメですよね、と体制に寄り添った姿勢から
小説において主語をどうするか?というのは
とても重要な最初の設定で
物語と読み手の距離感が変わると思っている。
その辺りを丁寧に解説してくれているし。
小説の構造に入っていくようなストーリーテリングが
とてもオモシロかった。
序盤の整理された状況から突入するカオス。
いかに小説からビヨンドできるかを常に挑戦している
いとうせいこうは超かっこいいしリスペクト。
家事ヤロウという番組の卵料理に感銘を受けたのち、
お酒飲みながら気絶するように寝てた。

7月7日
朝起床してスーツをクリーニングに出しに行く。
なんとなく入った店でなんとなく出したら、
スーツ上下2着、3000円で完全にボラれた。。。
こういう無駄なお金を払うのが
精神的なダメージが一番デカい。
もうあの店には二度といかない、二度と。
なんとか気分を盛り返すために
気になっていた近所の讃岐うどん屋へ。
店の雰囲気、味、ぜんぶハイクオリティで満足した。
一旦、荷物を置きに家に戻ったのち今度は図書館へ。
完全におじさんの溜まり場になっていたけど、
おっと思わせるラインナップで本とCDを借りた。
そのまま蒲田まで行ったら鏡に映った
自分のズボンがあまりにもみすぼらしくて、
これはクイアアイの教えに反するということで、
無印でノータックのパンツを購入。
夜は無印のカレー食べた後、
TOHOシネマズ川崎で「ハン・ソロ」



最低限のオモシロさはあるけど、
それ以上でも以下でもないといった印象。
結局どうしたいの?みたいなお話の構成が
ガチャガチャし過ぎていて見ていて疲れた。
見終わった後に監督がロン・ハワードと出て、
あーなるほどーと心底思ったし、
ここでこそ若手監督を抜擢して欲しかった。
ただGOT好きとしてはエミリア・クラークが
出ているところはアガったし、
Childish Gambinoがメイン級で出ているのが
若手抜擢しているところは良かった。
スターウォーズはなんだかんだいって、
リベリオンの話なのでイマイチだなと思っても、
それはそれでありかもといつも思わされるから
結果オーライかな。スピンオフでいうと
ローグワンのほうがダントツにオモシロかったけど。
ディズニーはこうやって微分して、
その前とかその後とか延々と続けていくのだろうな。
Disney Rules Everything Around Me.

7月8日
六本木で美術館巡り。
まず21_21 Design SightでAudio Architecture
小山田圭吾の曲に合わせて、
色んなアーティストのインスタレーションが展示されていた。
入り口のところにライブの映像が
巨大スクリーンに映りつつ、
その後ろにはProtoolsの波形が見れるモニターもあって興奮。
この時点で相当オモシロイのだけど、
奥にさらに大きなスクリーンがあって、
そこでインスタレーションが延々再生されている。
同じ曲でも目の前で展開される映像によって
曲の聞こえ方が変わってくるのがオモシロい。
ソリッドな映像だとミニマルな音楽に聞こえるし、
写真やアニメショーンだと
豊かなバンドミュージックに聞こえる。
音楽を耳だけで聞いていないことがよく分かった。
(動画時代におけるMVがいかに重要かということ)
一旦、いつものタイ料理屋でご飯食べて、
森美術館で建築の日本展へ。
木造で使われていた発想が鉄骨になっても
生かされているのです、という話だった。
一番興味深かったのは京都のシェアハウスで、
屋根の話とかただの集合住宅の違いとか。
これに限らず、公共の感覚の部分は
日本っぽいなーと思った。
久々に美術館行くと普段あんまり使わない
直感的な感覚を取り戻せるのが楽しい。
六本木来るとほぼ毎回行っている
Brewdogで1杯かまして今度は東京駅へ。
KITTEのいつもの店でハンカチを買ってしまった。
ここ数年ハンカチを集めている。
手を拭くだけの道具だけど
アートの表現の場になっていることに気づいて、
ハマりまくっている。
今日買ったのはカセットテープ柄のやつ。
さらに本屋で本まで買ってしまった。
本当に必要なものを買えていない感ビンビン。
録画しておいた「家、ついて行ってイイですか?」を見て、
リアル万引き家族な人達が出てきて神回だった。

0 件のコメント: