2018年3月7日水曜日

2018年3月 第1週

3月1日
全然記憶がない。

3月2日
色々映画始まってんなーと思い、
スケジュール考えてたらムビチケの重複買いに気づき、
方々に連絡して買い取り手を捜した結果、
先輩に買い取ってもらった。感謝。
金曜日なので新譜チェック。
iriJuice」がリリースされてた。
今回もアーバンかつ力のある歌声で最高最高。
  曲とボーカルの相性、バランスが素晴らしくて、
ポップス含めて色んなシンガーいるけど邦楽で一番好き。
ライブ行ってみたいけど少し気恥ずかしい気持ち。
仕事がどんどん降ってきて今日は映画見れないことを悟る。
とりあえず廃案になったから良かったけど、
自分で労働を裁量なんてできる訳がない。
久々にうだるぐらい残業して帰宅。
深夜まで友人とSkypeで話し込んでたくさん笑った。

3月3日
朝早くに目が覚めたけど二度寝。
次起きると昼過ぎになっていた。
Towkio「WWW.」を聞きながら外出。
SAVEMONEY周り独特の音楽のタッチ、
リズムパターンの豊かさやストリングスの使い方が素晴らしく、
暖かい気候とあいまって最高の気持ち。
Chance The Rapperが日本に連れてこないかな?
昨日から怒涛の映画公開ラッシュが始まっているので、
TOHOシネマズ新宿で映画2本を見る。
1本目は「15時17分、パリ行き」



クリント・イーストウッド監督最新作。
あと何本、最新作を劇場で見れるか分からない監督の1人。
前作のハドソン川の奇跡に続き、
実際に起こった事件ベースの作品なんだけど、
これまでと毛色がかなり異なっていて、
実際の事件の当事者を役者として起用している。
素人を使ってどんな映画を作るのかと心配だったけど、
その構造を利用した巧みな構成には唸るしかなかった。
主人公は幼馴染のアメリカ人3人組で、
彼らの子どもの時代から描いていき、
最後に事件へと向かっていく。
奇跡体験アンビリバボーを
クリント・イーストウッドが作ったらこうなるみたいな。
はっきり言って前半は正直なところ退屈だと思う。
どこにでもいるアメリカ人の半生を描いているだけだから。
とくに彼らがアムスからパリ行きの電車に乗るまでの、
旅行シーンとか見ているあいだ、
「これは一体何を見させられているんだ …」
と思わなかったといえば嘘になる。
しかし、この普遍的な若者像の数々があってこそ、
終盤の事件が巻き起こってからの刺さり具合が
全く異なってくるのだから不思議。
無駄だと思われた前半の彼らの日常を見ていたことで、
当事者性が気づかぬうちに植えつけられていて、
日常→非日常への飛躍を実体験しているかのような
感覚に陥ってかなり驚いた。巨匠の所業!
ラストの実際の映像とのフェード具合も
今まで見たことない現象で頭がクラクラした。
90分代という尺もちょうどいい気がする。
次の作品も楽しみなところ。
2本目は「シェイプ・オブ・ウォーター」



ギレルモ・デル・トロ監督最新作にして
アカデミー賞13部門ノミネートという期待大の作品。
その前評判を裏切らない素晴らしい作品だった。
これまでのデルトロの作家性を失わないままに、
ラブストーリーを語り切っているところがかっこいいし、
それこそが本作に胸を打たれる理由なんだと思う。
耳の聞こえない主人公の女性と半魚人の恋、
ともすれば、なかなかこの世界観と
距離を置いてしまうかもしれないけど、
丁寧な積み重ねで、この恋が成就するのか?
目が離せなくなってしまうのだからたまらない。
とくに水で満たされた部屋からの、
冒頭の生活ルーティンの流れが大好きで、
そのルーティンの中に半魚人が入ってくることで、
彼女の生活に潤いと張りが出てくる。
デルトロ節は全開でグロもしっかりあるし、
変に逃げたりしないでいつも通り。
いつもと違うなと思ったのは社会派の一面。
アフリカ系アメリカンへ、LGBTへの差別など、
ポイントポイントで挟まれていて、
今この時代に映画を作るということは、
差別と向き合わずにはいられないのだなと。
本作の主人公2人もマイノリティなんだけど、
そこで葛藤するシーンはほとんどなくて、
自分たちの信じる愛に邁進するとこが好きだった。
外野は関係ねーよと言わんばかりに。
2人とも話すことができないから、
この作品で「愛している」と2人が
言葉を交わすことはない。
にも関わらず2人が愛し合っていることが
ビシビシと伝わってくること、
これこそが映像、映画の力なんだと思う。
圧倒的に優れた美術、艶のある音楽、
ちょっとしたギャグなど、
映画を構成する要素すべてが、
1度見たら忘れることはない
美しくも切ないラストに繋がっていく。
とにかく「FUCKYOU」の手話は
練習して身につけたい(すでにGIFを入手済み)

3月4日
お昼に下高井戸へ。美味しいうどんを食べた後、
トラスムンドというCDショップでしか
売ってない物を無事にゲット。
ISSUGI&BES 「Viridian Shoot」
誤「Tact」、Donation Mix For ECD (Lovers ver.)の3枚。
そのまま新宿へ戻り、
シネマート新宿で「blank13」を鑑賞。



斎藤工が監督を務め、リリー・フランキー、
高橋一生、松岡茉優など、
そうそうたるメンツが出演している作品。
中盤にタイトルが出るまで張り詰めていた空気が
かなり好みだっただけに、後半の葬式のシーンが。。
好みの問題だと思うけれど僕は好きになれなかった。
(ただラストシーンで反則技を繰り出されて、
グッとこざるを得なかったんだけど)
とにかくリリー・フランキーの演技が
この作品では群を抜き過ぎていた。
悲哀を感じさせるお父さんやらせたら、
日本で右に出るものいないんじゃないのか。
リリーさんだけに止まらず、
日本を代表する旬な俳優陣が出ているため、
とくに前半のクオリティは相当高いと思う。
セリフでの説明はほとんどないし、
行間で分からせていくのが好きだった。
(バッティングセンターのくだりとか)
あとお笑い芸人をかなり起用しているところも大胆で、
適材適所に配置されているなーと感じた。
(借金取りに、さらば青春の光、森田を配役したの最高!)
誰かが亡くなるということは、
悲しいことではあるのだけれど、
それが繋ぐ新たな関係、縁も存在するのである。
このテーマは理解したんだけど、
どうしても後半の「笑ってはいけない」的な展開が
付いていけなくてゲンナリした。
とくにボケをそのまま放置しておけば、
まだその間で笑えたかもしれないのに、
佐藤二朗がツッコミの役割を果たしていることで、
すべてが台無しになってしまった。。。
ただ、その空気を一変させるのが
野性爆弾のクッキー。
正味1分くらいなのに一連のくだりで一番笑った。
前述したラストの反則はエンディングがこの歌だから。
しかも、この歌に1つ解釈を盛り込んで、
ハイライトが焼香/線香になってるだなんて、
グッとくるにきまってるやないか!
斎藤工が監督している映画は過去にもう1作あるみたいなので、
そちらもいつか見てみたい。
帰ってからステーキを美味しくいただいた。

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