最近はMiles Davisの解説本を読んでいて、それに伴って過去のアーカイブ聞きまくり。これまでにない解像度でマイルスの音を聞いていて楽しい。日本のインストのレゲエ、ダブバンドがとても最高で色々ディグって聞いている。身近にあるのに気づいてない、かっこいい音楽はたくさんあるのだなと思う。なので新譜チェックは疎かになっていた日々でした。
Speed Tape by KEIJU
KEIJUによる久しぶりのまとまったリリース。KANDYTOWN休止したことで今後はソロが加速していくことを予感させる内容で良かった。 彼の曲は盛り上がる系より内省を感じさせる曲の方が個人的には好きで今回はラスト2曲がそのテイストなので好きだった。川崎コネクションによるfeatの面々も楽曲にフィットしていて良い。特にWind RiseはJJJとStickyの曲がインスパイア元のようで、それもアツい。T.O.P.の使い方は分かりすぎている…本人のディレクションなのか?アルバムが楽しみ。好きな曲は”Wind Rise”
TWENTY THREE by Oll Korrect
Oll KorrectのEP。好きなテイストど真ん中のはずなのに、いっときほどハマれないのはなぜなのか?と考えさせられた。それっぽいビートにそれっぽいリリックでしかないからなのか。エッジがなくて丸っこいというか…そもそも自分の感度自体も落ちているのだろうなと思うし、世の中の大多数は同じテイストの曲を求め続けるのだから間違いではないのか…
Try & Error by 5lack
日比谷でワンマン実施直後にリリースされたEP。毎回聞くたびにOne and Onlyという言葉がこれほどふさわしいラッパーはいないと思う。今回もめっちゃかっこよかった。ハイライトは間違いなく”Change &Up”。『Title』以降顕著になっている2000年代オマージュなビートにISSUGIとBLを呼んでくるとか発想がすごい。時代が1周してISSUGIがこのビートでラップする面白さ、そしてBLの最高に気持ちいいフロー。プロデューサーとしての才覚が出ていて最高。あと”563”で見せつけるラップの切れ味も健在だった。
Too Wise by Kzyboost
Daichi YamamotoのレーベルからリリースとなったKzyboostのアルバム。近年はオートチューンと混同されがちなボーコーダーだが、ボーコーダーはかなりフィジカルな楽器。それゆえに滲みでるグルーヴとファンクネスがあると思っている。個人的には70-80年代のソウルとかファンクが好きになった要素の一つでもあった。本作はアップデートされた今のビートに対してボーコーダーでアプローチしていてかっこいい。たとえばタイトル曲の”Too Wise”のキックとスネアの硬さとボーコーダーの組み合わせなんてとてもフレッシュだと思う。あとは日本語詞があるのもいい。好きな曲はサックスも最高な”High Emotions”
Night Ride 2 Prequel by EPTEND
Chillin Homie作品への客演参加で知ったEPTENDのEP。Chillin Homie同じくスピット系だと思っていたのだけど、今回は歌フロウを存分に発揮。そして、それがめちゃくちゃいい…2人組かと勘違いするくらいラップと歌の声色が違っていてびっくりした。SMTMがあれば…と勝手につい夢想してしまう韓国ヒップホップ好きの一人です。英詞が多いので意味をとれるのも楽しかった。好きな曲は一時のOVOサウンドを彷彿とさせる”25”
Voice tool tip.txt by Huh!
SMTM11で決勝まで進出したHuh!のEP。Don Malik同じくSMTMではかなり魂をすり減らしたように感じていたけど、あくまでアレはアレ、これはこれスタイルで安心した。前半はBOBBY、Street Babyを呼んでミニマルなビートでスピットしまくり。一方で後半はポップさも入れつつ今のトレンドをうまく彼のスタイルに昇華していてかっこいい。特に”fuck’em up”のドラムン→ジャージーへのドラムスイッチはDJ的なアプローチでなるほど〜という感じ。なので好きな曲は”fuck’em up”
Dark Adaptation by MarginChoi & HD BL4CK
2人のプロデューサーコンビによるアルバム。HD BL4CKはめちゃくちゃハードワーキングでしょっちゅうアルバム出しているイメージ。今回のビートのスタイルとしてはオーセンティックなスタイルを基本としつつ、そこから如何に逸脱できるかチャレンジしている感じでかっこいい。ラッパーのチョイスも有名無名問わず楽曲のポテンシャルを引き出すようなチョイスに思えた。最近どんどんラップがかっこよくなっているODEE、先に紹介したEPTENDは歌フロウとスピットを1曲の中で表現していて、ここでもかっこいい。個人的に一番の収穫だったのはHesper。ルードな乗せ方とか声のアンニュイさが癖になった。好きな曲はうねるベースとODEEの低音ボイスとの相性が最高な”YAY”
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