Flipsideplanetというラジオ番組を毎週聞いていて、そこで知った3枚がどれも素晴らしかった。特にPatrick Hollandの”Fog Wall”が久しぶりに衝撃を受けた四つ打ちで、これをきっかけにディープハウスを色々とディグって聞いたりしている。だがしかし今週は女性アーティスト×水ジャケ3連発で完全にノックダウン!どれも最高のアルバム。日本は梅雨真っ盛りだけども、その3枚で完全に夏モードとなった。
WHO IS VLOT by VLOT
敷居の低さもあいまって大量のラッパーがシーンに登場している中でまだまだビートメイカーの数は足りていない。そんな中で若手最有望株であろうVLOTのソロアルバムがリリース。既にリリースされたシングルもかっこよかったが、イントロ・アウトロ付きでアルバムというフォーマットで作品として聞いても素晴らしかった。いろんなラッパーが参加している中で、Bleecker Chromeとの曲はこれまでどおりの相性の良さで余裕の世界標準だと思う。レイジっぽいビートが多いけど、やっぱシングルで出たジャージードリルの”Alot”が最高だった。
Survive by ¥ellow Bucks
大麻の件で逮捕されて結局不起訴という一連の流れで戻ってくることが恒例化している¥ellow BucksのEP。とりあえず「俺はここにいるぜ!」的なEPだった。YZERRとの邂逅が目玉だけど、この2人ならもっとイケると思うので続編に期待。またC.O.S.A.とはジャージードリルで邂逅。猫も杓子もジャージーで食傷気味で新鮮味が薄れつつあるように思った。UKドリルすっとばしてジャージーがこんな流行っているのはなぜなのか、誰か教えてほしい。
The Age of Pleasure by Janelle Monae
各所で絶賛されているJanelle Monaeの最新アルバムはレゲエ、ダンスホール、アフロビートという誰も想定していなかった角度。そして完全に2023年の夏の到来を告げるものとなっており、隙あらば聞いている。1曲目の”Float”で”I don't dance, I just Float”と言っていて、これはBeyonceのアルバムに対するカウンターというかアンサーなのかな?と思った。同じくジェンダーに対する価値観の再定義という話の観点で踊らなくてもいいんだぜ?的な。かなり性差別の強いレゲエをノンバイナリなMonaeがテイクオーバーしていくのと、ジェンダーに理解のあるボールルーム・カルチャーを取り入れるBeyonce。それぞれのアプローチで女性の自立を祝福していて良いなと思う。アルバム1枚で体験が完成する感じなので、1曲選ぶの激ムズだけどBボーイ魂をくすぐられる”Know Better”
Guy by Jayda G
個人的四つ打ちブームと呼応するのはJayda Gのアルバム。DJとしてキャリアをスタートした彼女の2作目となり前作同様Ninja tuneからのリリースとなっている。R&Bやブギーの要素も多分に含まれており、ハウスとの橋渡しになっているため、自分のような四つ打ちビギナーには持ってこいのアルバムで聞きまくっている。好きな曲はヒップハウス風の”Scars”
Fountain Baby by Amaarae
AmineとKaytranadaのアルバムへの参加も記憶に新しいAmaaraeのアルバム。(そして同日リリースのJanelle Monaeのアルバムにも参加している!)ガーナをルーツに持つUSのシンガーで最近のアフロポップのムードと合致して台頭してきた。なんといっても特徴的な歌声が癖になる。声が比較的細いからJanetとか想起する感じ。その声でアフロビートに限らないバリエーションのあるトラックを乗りこなしているのがかっこいい。ビートチェンジはここ何年かのトレンドだと思うけど、その中でも相当なぶっ飛び具合の”Sex, Violence, Suicide”など飽きずに聞けるようになっている。好きな曲はウエッサイっぽい上音とアフロビートの相性が最高な”Princess Going Digital”
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