Mental Trillness by Juicy J
Juicy Jの新作はメンタルヘルスをテーマにしていた。Gangsta Booがoverdoseで亡くなったことの影響しているのは明らかだろう、とokayplayerの記事にあった。この人のラップは独特のノリがあって、なんてことないトラップのビートでもラップ力でかっこいい曲にしてしまう。このアルバムだと”Work Out”とか”I’m stressin’”とかにそれを感じた。好きな曲は唯一のメロウチューン”Deadbeat”
I’M REALLY LIKE THAT by DJ Drama
Tylerとの『Call Me If you get lost』, Dreamvilleのコンピ『D-Day』でシーンにカムバックを果たしたDJ Dramaによるソロアルバム。DJのアルバムだとビート作ってないからとバカにする風潮にたまに遭遇する。しかし組み合わせの妙を出せるのがDJによるアルバムの楽しいところで、このアルバムも普段なら実現しなさそうな組み合わせも多い。Rick Ross, Westside GunnとかMoneybagg Yo, Offsetとか。聞いていて思わず声出たのはやはり”Raised Different” Nipseyのロストバースを使っており、それだけで「ありがとうございます…」という感謝の気持ち。ドラムの音がデカいのが最高だし上音のエモさに滾りまくった。
In Pieces by Chloe
Beyonceの愛弟子的なChloe&HallyのChloeのソロデビューアルバム。クオリティー高すぎて本当にビックリした。歌い方やコーラスの感じは本当にビヨンセそのもので声質も結構似ているのでビヨンセのアルバムと思ってしまう人がいてもおかしくない。2023年にR&Bのアルバムをリリースする場合の模範解答のようなツボを押さえたビートの数々が最高。音もめちゃくちゃ良くてスピーカーで聞くとより良く感じた。好きな曲はMissy Elliotを呼んでラップもかましているバチバチのボースティング曲の”Told Ya”
Sundown by Eddie Chacon
今週一番再生したアルバムはこれだった。毎朝このアルバムを再生してた。John Carrol KirbyがプロデュースでStones Throwからのリリースということもあり本当にChill&Dopeを両立する、針の穴を通すような素晴らしいバランスのアルバムだと思う。1曲目がDopeすぎるのでそこで心折れずに突き抜けると開けた世界が待っていた。極上メロウなんだけど、どこか不穏な雰囲気を纏っている、なんとも言えない塩梅。好きな曲はミッドディスコチューンの”Holy Hell”
NEVER ENOUGH by Daniel Caesar
今年はR&Bの当たり年なのか、6LACKのアルバムも最高だったけど、これもめちゃくちゃ好き。Frank Ocean『Blonde』から始まり、去年のSteve Lacyの『Gemini Rights』の流れで見ると色々しっくりくる感じがする。哀愁のあるギターの多用はインディーロックっぽいトーンを持ち、そこに乗るメロディはR&Bのそれ、なおかつ歌い上げない。このスタイルが自分の好きな今のR&Bと言えると思う。好きな曲は、加齢に恐れを抱きつつ新しいことしようぜと美メロで歌う”Disilluisoned”
For Motivational Use Only Vol.1 by Curren$y & Jeramine Dupri
Jermaine DupriとCurren$yというオモシロい組み合わせのEP。Jermaine Dupriのシャウト 「Y’all know what this is!」が聞こえてくるだけでブチ上がってしまうし、ストーナーノリではないアグレッシブなビートでCurren$yがラップするのが新鮮だった。サンプリング中心のビートで”Never Fall Off” とか渋いしT.I.がカマしまくりで最高。あと”Off the Lot”はISSUGIの”Real”と同ネタだった。好きな曲はドラムだけで飯三杯食える系の”Screens Fallin”
Microphone Fiend by Zelooperz
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Earl Sweatshirtの『SICK!』 のFeatでかましていた”Vision”がかなり好きだったZelooperz。サンプリング系、ジャージークラブ、トラップなどなどごった煮のビートの数々。飽きずにアルバム聞けるので結構繰り返し聞いていた。現行のUSメインストリームにはあんまハマれてないけど、こういう風に音楽的な解釈がちゃんとあるだけで作品は輝くよなーと改めて思う。日本からまさかのYoung Cocoがタイトル曲に参加しているのにはビックリした。好きな曲はサックス と上音のシルキーさが印象的な”4 Inju”
DAYDATE by Leelamarx, NSW yoon & Street Baby
Leellamarz, NSW yoon, Street Babyによるコラボアルバム。ソロMC3人のコレクティブ的なスタイルって珍しいと思うけど、韓国ヒップホップのアルバムでAOTY候補になる作品がついにきた!というくらいに好きだった。ジャケットがPUSHA-TのDAYTONAオマージュな時点で渋い。ビートはドリルを封印してトラップを採用し、Feat含めてスキルフルなラップが延々と流れまくるヒップホップカロリーがめちゃくちゃ高かった。各曲で魅力があるが、笛トラップでスキル合戦している”Money Dance”が一番好きだった。
THE CORE TAPE Vol.2 by DOK2 & Holly
ライトなノリでリリースを続けているDOK2のmixtapeシリーズ。今回はHollyというポルトガルのビートメイカーとのコラボ。もともと交流があったようで韓国だと他にもJay ParkやLee Hiにもビート提供しているみたい。いつ聞いてもラップうま〜と思うけど、今回はビートもかなりクオリティ高いのが多いので聞き応えがあった。好きな曲はハングルでかましている”Timeless”
FUTURE CORE by Futuristic Swaver
定期的なリリースを続けているFuturistic Swaver。日本だと”Goku Vibes”に参加している韓国のラッパーというのが一番分かりやすいか。Laptopboyboy名義でビートメイクもする最近少ない二刀流でもある。いつもシンセバキバキのサウンドを鳴らしまくっていて本作も同じ感じ。日本人アーティストの Awasetsu Monaとの”Wannabe”が外から見た日本のイメージと思うようなエモロックテイストで良かった。しかしこの手の曲はもはや食傷気味であり、個人的にはPi'erre Bourne感満載のビートでバチバチにラップしている”everyday, everywhere, everynight” が一番好き
At The Friday Club by WACK WACK RHYTHM BAND
いつも読んでいる古本屋のブログで知った。我々世代のWACK WACK RHYTHM BANDといえばRhymesterとのコラボで情報が止まっているのだけど、カバーアルバムなのでとても聞きやすかった。カバーアルバムはDJみたいなもので、何をカバーするかで文脈が生まれる。この作品はその点では個人的なツボを押されまくりでとても好きだった。ど定番の”What’s going on”は当然として”Valdez in the country”, “Bad Weather”, “Hit & Run”, “Hit & Run”, “Soulful Strut”などフリーソウル系B-BOYのような自分にとっては至極の選曲。これ店でかかっていたら絶対にいい店!一番好きなのは”Valdez in the country”
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