常識のない喫茶店/ 僕のマリ |
喫茶店勤務している著者から見た顧客の話がおもしろおかしく綴られていて楽しく読んだ。接客業で当たり前になっている「顧客至上主義」の常識に対して争っている喫茶店で迷惑な顧客に対しては毅然と接し決して下手にでない。自分たちが嫌だと感じたことをそのままズバリ顧客に伝えて場合によっては出禁にすることもあるそう。世の中には想像以上に理不尽な人が多いよな〜と学生時代のバイトや前の仕事で顧客と接点があったころをレミニスした。
接客において過剰なサービスを求めすぎている気がするし、店員にタメ口聞くやつの気もしれない。お客だから何をやってもいいわけではない。著者の主張には同意することしかないのだけど、「こんな顧客をさばいたった」という武勇伝に聞こえてきて終盤になると正直飽きてしまった。政治家など権力ある人に対してカウンターを決めていくなら純粋に楽しめるけど、どんだけクソなやつでも市井の人たちなので引いてしまった。(顧客と店員の非対称性が前提にあるのだとはと思うし、実際にどのくらいやばいやつなのか、そこまで細かく描写されていないので、似たような経験のある人しか想像しにくい。)ラストに書かれていた著者の苦しい過去を踏まえると抑圧からの解放という観点では理解することはできるのだけど…もっとウィット成分が高ければマイルドになって楽しめたのかもしれない。
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