11月1日
新しいミックスをアップロード。日本のラップ、今回はタイトル通りspitterを中心に。ジャケよりはメロウな感じになっている。ミックスはささやかなルーティンになりつつあり昔の曲の発見などもあり楽しいので可能な限り続けていきたい。
夜、奥さんに誘われて横浜でGRAPEVINEのライブ。コロナになってから行く初めてのライブだった。久しぶりに爆音でバンドの演奏を聞くとそれだけで感動した。各楽器からアンプリファイドされたサウンドがスピーカーを通じて空気を震わせて音を伝えるという行為の尊さよ。盛り上がる曲があっても立ち上がれないし座って拍手するしかできなくても少しずつ進むしかない。ヒップホップのライブにも早くいきたい。
11月2日
有給休暇。午前中は新たにミックスを作っていた。前から考えていた内容だったのでサクッとできた。あと少しで完成。午後はプールへ行ってから銭湯へ。平日の午後ということもありおじいさんだらけ。毎日夕方銭湯に来て優雅な日々だよなぁと羨ましい限り。こちらはまだまだ働く人生。猛烈に喉がかわいたので居酒屋へインして生ビールで喉が締まり上がり完全に仕上がった。
帰宅後はNETFLIXざんまい。まず「40歳の解釈:
ラダの場合」を見た。40代になった過去の栄光にすがる脚本家がラップを始めて己を獲得していく物語。Age
ain’t nothing but a
numberであり「年相応」という言葉に対して中指を立てていき自分のしたいことに正直にいきてい生きていく、その姿がまぶしくてかっこよかった。
劇中でラップをする映画の場合、ビートやラップがしょうもないこと多いけど今回はビートはしっかりしたBoom
bapで主人公のラップもめちゃくちゃイケてる。ゆえに物語の納得度も高い。この映画は35mmの白黒フィルムで撮影されており、モノクロなのがかっこよくてブルックリン、ハーレムの夜のシーンは特に好きだった。またラストのある仕掛けで反転していくのもジーンとした。監督/脚本/主演はRadha
Blankという人で完全なる新人なので私小説的な仕上がりになっていることを見終わったあとに知ってこれまたグッとくる。個人的に一番好きだったのは主人公のお母さんのエピソード。彼女が様々な形で生きた証を残そうとクリエイションに取り組んでいた話は、外野の声に耳を貸さず自分の取り組みたいことに向き合う重要さを物語っていた。
続けて「悪魔はそこにいた」もNETFLIXで見た。これは今年ベスト級。アメリカ中西部の50-60年代の話は陰惨になりがちだと思っていてまさにその系譜の映画で最高だった。「ペーパーボーイ」と二本立てで名画座で上映するのが良さそう(「MUD」でもいい)キリスト教を悪用して己の私利私欲を満たしたり過度な信仰で被害者を生んだり。「神は悪魔なのか?」と思わざるを得ない。主演のトム・ホランドを中心に役者陣が素晴らしくてダークサイドが存分に発揮されていた。
11月3日
有楽町へ買い物同行。人が思った以上に多く普段引きこもりしているので疲れる。物欲もほとんどなくて何を見てもときめかない末期症状だった。カフェで食べたルーローハンが美味しかったことが唯一の救い。帰ってきて「僕の人生には事件が起きない」読了。ラジオで聞いた話なので内容としての新鮮味はないけど書き物としての魅力はあった。
11月4日
4連休明け働きたくない。買い替えた無印のベッドが届く。新しいベッドは見ていて心が穏やかになりますね。今日も今日とて…みたいな仕事でげんなり。
アメリカ大統領選をSNSでどんな感じかなーと思って見てみたら、明確なデマがいとも簡単に作られて、それが広まって行く過程を見てしまった。悪性のエンターテイメントという言葉がぴったりで「正しくなさ」を無限に追いかけてしまってバッド入った。とにかく気持ちが悪いのは日本のネトウヨがトランプを応援しているところ。「The
Social Dilemma」を思い出す。分断が加速していくのは間違いない。
11月5日
インフルエンザ予防接種のため出社。全く気乗りしないので奥さんと東京駅地下にできたメキシコ料理屋でモーニングを食べるため9時に東京駅着のスケジュール。限りなく普通の出社タイムだったのだけどもガンガンに出社している人がいる、という当たり前の事実を眼前に叩きつけられた。半年ほど引きこもっているので人の密集に対する耐性が下がっているのだなと実感した。こんなんで「ソーシャルディスタンス!」と言われても「はぁ?」となるし会社行くときには我慢して日常は三密回避しろはダブスタも甚だしいので守る気はなくなるだろうなと思う。そんなモヤっとした気持ちはメキシコ料理がめちゃくちゃ美味しくて感動…神田に本店があるっぽいので行ってみたい。
社内にフリーのワークスペースが新たにできていたので、そこで仕事していた。パッと仕事するには調子が良い。あとたまの外出で歩きながら音楽を聞くと家で聞くのとは全く別の気持ちになるから不思議。環境が影響するところは多いにある。帰りにサブウェイでBLTを持ち帰って家で仕事していた。
Show Me The Money S9 EP3を見た。(英語字幕を作ってくれている人達マジでBig
up!)ずっとオモシロいのだけども今週はSWINGSのくだりで涙した。よくラッパーが金や名声よりもリスペクトを大事にしている話があるけど、それはなぜなのか?が端的に分かる話だし、Giri
Boyの涙がその思いをさらに加速させていた。2人のこと全然知らなかったけど、こういうドラマがあると何倍も楽しめる。と同時にcompetitionなのでスキルフルなラッパーがたくさん出ていて、それを聞いているのも楽しい。このフォーマットは日本で行っても絶対に受けるので誰か早く輸入してほしい。
奥さんがIKEAで買った靴箱を組み立てるミッションを仰せつかり最近読んだ岩井のエッセイのことを思い出す。何回か組み立てしたことあるけど今回はかなり手間取った。手間取っているときにIKEAの文字のない説明書はイライラを何倍にも増幅させることに気づく。
11月6日
前日の出社でバタバタしたことに比べて家で働くことの平穏さに感謝。夜は残っていたステーキを食べる。おいしい肉は少しの量で十分満足できることに気付いただけ大人になった。夜、ミックスの構成を思いついてパチリとピースがはまって良い感じになった。寝る前にセールで買った「パチンコ
上」読了。噂には聞いていたけどめっちゃオモシロい。続きが気になるので一気読みコース。
11月7日
中目黒までうどんを食べに行く。そのお店は最近ほとんど昼営業していないらしく貴重な機会だった。実際行ってみるとかなり厳しめの感染対策をされていて感度は人によって変わってきているなという気持ち。放射能と同じで目に見えないがゆえにどこまで何をするのか定量化できない難しさがあると思う。そしてうどんはめちゃくちゃ美味しかった。近くにあってほしいお店。帰りにオニバスでコーヒー豆を調達して退散。
ワイヤレスイヤホンの充電する側という本来なら無くならないはずの大きい方が無くなってしまった。これは天啓だ盲信してAirpods
Proを勢いで発注した。周りの友人の多くからレコメンドされていたので、いつの日かとは思っていたので良しとする。(来年新型の噂もあるが…)奥さんが野球を見に行ったので映画見ようと思ったけど異常な眠気でずっと寝ていた。
11月8日
奥さんが間違えて2枚チケットを買ってしまったので野球観戦に同行。これまで入場者数を半分に制限していたが今日は実験として80%まで上げる日で密密密。特に坂本選手の2000本安打達成がかかっている試合だったのでことさら人が多い。普段はほとんど疎な空間にいるので慣れるまで時間がかかった。そして今日も前回の試合に続いて逆転満塁ホームランを目撃した。合間合間に本を読んでいて「パチンコ
下」を読了。ハンパなき大河ドラマ…!西加奈子の「サラバ!」に近い疾走感。下巻のページターナーっぷりが凄い。そして帰ってきて寿司食ってからのポッドキャスト収録。限りなくフリースタイルな感じでオモシロかった。飯の話は鉄板。少し編集して就寝。
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