Remember Archive by Code Kunst
韓国ヒップホップの最重要プロデューサーの1人といっても過言ではないCode Kunstのアルバムがリリース。豪華なゲストを迎えて彼らしいサウンドがいつものように鳴っていて良いアルバムだった。彼のビートはギターの使い方が特に好きでエモーショナルをかき立てられる。SMTM10からの地続きでGecko、MINO、Tabberから始まり、AOMGコネクションでWooとの抜群のコンビネーションを見せてくれたり。”in the attic”でmoodがスイッチして歌ものメインとなっていく。”Crew”ではCode Kunstもドリルを取り入れており、ネタがMura Masaの"bbycakes"と同じだった。ラストのmeenoiの使い方が彼女の声の特徴を生かしたインディーロック調の仕上がりになっていてこれまでのmeenoiの曲で一番好き。この点でプロデューサーらしいなと思えた。好きな曲はやはりアルバム内で一番ハードな”Shine”
The Hurtbook by Alex Vaughn
OKayplayerの新譜紹介記事が最近一番信用できるソースな気がしている。そこで紹介されていたAlex Vaughnがちょうどいい温度感で好きだった。EPの延長線上のアルバムのようでレーベルメイトのSummer Walkerが参加したREMIXとAri Lennoxが参加したREMIXを頭におくストリーミング対策ばっちりな曲順は節操がなくみえる。ただそんなこと言っているのは老害のみで、バラード曲中心のなかでどの曲もかっこいい。なかでもMuni Longとの”IYKYK”は今年聞いた中で一番キュートかつスイートでマジ最高。
098radio Vol.1 Hosted by Awich
ラッパーとして全方位的に正解を叩き出し続けているAwichによる沖縄コンピ。(Nワードの件とか日経の件とかそれはそれ)沖縄は間違いなく日本のヒップホップのホットスポットであり、それがパッケージされていてさすが姉さんという気持ちだった。沖縄のラッパーはそのイントネーションを他のエリアに比べてラップに取り込めているラッパーが多い印象がある。もともとの言葉の音楽性が高いというのもあると思うが、ヒップホップにとってローカル、フッドをレペゼンすることは重要な要素であり、リゾート地という簡単な言葉で片付かない島の歴史がヒップホップを育てているというのは考えすぎか。それはともかく”Rasen in Okinawa”が圧巻。各ラッパーのキャラクター、かっこよさがビンビン。特にOZworldの沖縄民謡を混ぜたスタイルは久しぶりに脳天ぶち抜かれる感覚だった…
Trapstar Lifestyle by lobonabeat!
タイトル通り韓国のTrapstarのアルバム。去年のシングルをコンパイルした感じは否めないものの、どの曲も中毒性が高くてアルバムとして繰り返し聞くのは楽しい。BILL STAXと蜜月関係にあるようで彼との”Birthday”もバッチリの相性なので2人でアルバムとか作って欲しい。好きな曲はoygliをfeatに召喚し、ピアノループが癖になる”Young Boy”
Speak N Spell by Murs
LAのベテランラッパーMursによるアルバム。Wiardonという若いビートメイカーが全ての曲のビートを担当しているのだけど温故知新な90sバイブス満点で非常に好みなアルバムだった。スラングがほとんどないのでラップが非ネイティブでも聞きやすいのがいい。1曲目にはLarry Juneが参加していてそれが一番好きだった。
Bless Season 2 by KUYA MIGUEL & TJ.ROB
Twitterで見かけて聞いたらミックステープのノリを感じて久しぶりに心撃ち抜かれた…Kuya Miguelは四国の香川(彼曰くKGW)で活動しているラッパー。とにかく声がめちゃくちゃかっこいいしリリックもオモシロい。生活の中でヒップホップしているんやろな〜というのがどの曲からも伝わってくるのがたまらなかった。TJ.ROBのビートもウェッサイというよりウエストコーストのノリで首を自然に振りたくなるし、街を流しながら聞くのがとにかく最高。好きな曲はひたすら高みを目指す”Elevated”
Victims & Villains by Musiq Soulchild & Hit-Boy
Musiq SoulchildとHit-boyという意外な組み合わせのアルバム。Hit-boyはいろんなビートメイカーをKendrick Lamarのように煽っている”Slipping Into Darkness”が話題だけども、毎度ブレずに彼なりのスタイルを提示しておりかっこいい。今回も骨太なビートとMusiq Soulchildの相性は良かった。好きな曲はデカい鳴りのドラムが心地よい”is it love, is it lies”
Analyze Love by Azekel
毎週素晴らしいシンガーの作品がリリースされており優勝案件多すぎる今月。ナイジェリアルーツのUKシンガーAzekelのアルバムもその一つ。アルバムとしてトータルの完成度がめちゃくちゃ高くて今週一番聞いていた。アフロビーツはもちろん収録されておりNaoとの”Chocolati”はデュエットがスムーズな聞き心地だし中盤と終盤のサックスがいいアクセントになっていてかっこいい。ただアフロビーツばかりではなくあくまでR&Bのアルバムとして構成されている点が一番好感を持ったところ。ゆえにどの曲も魅力的なのだが強烈なホーンとコーラスが印象的な”Love & Death Pt.2”が一番好きな曲。
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