どうやら僕の日常生活はまちがっている/ 岩井勇気 |
ハライチ岩井によるエッセイ2作目。1作目は本屋で山積みなっているの見たし相当売れただろうから続編出すのも当然。と思いきや、いきなりそんな読者および出版社に冷や水をぶっかけるスタイルなのが斬新。そして今回もなんてことない日常の話だぞ、と釘を刺すのが著者らしい。
1人暮らしの男性の日常が忌憚なく書かれていてそれだけでオモシロい。何気ない日常といえばそれまでなんだけど、読みやすい文体とボケの心地よさでぐいぐい読める。関西のお笑い芸人の「すべらない話」に代表されるテンションとは違うのが好きなところ。とにかく理屈をコネ倒す。そのコネ方が独特かつ角度がエグい。ニヤニヤしながら読んでたら急に自分が刺されるときもあり気が抜けない。その一方で驚くほどに母親依存なんだけど、そこを臆面もなく書いているところにはびっくりした。こういうスキを用意しているからあんだけ詰めても憎まれないのかもしれない。
今回は過去の話もいくつかあって、それらもオモシロい。オンラインゲームの話は何ともいえない抒情さがあって好きだったし幼少期の団地の話では似たような経験を思い出し記憶の蓋が刺激された。最後は過去エピソードを引用した小説だったので次は長編小説とか読んでみたい。てか裏のピーコック、完全にFORTNITE Chapter3とシンクロ!
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