2019年12月2日月曜日

2019年11月 第4週

11月25日
午後、若手会のような会議に参加した。
ここでも再び自己紹介させられる始末で、
皆どんだけ自分の話したいねん。
知らん人のおもんない話を聞く苦痛はどこまでも続く。
夜の懇親会もセッティングされていて、
これはどうしようかと思っていたら、
交換留学のような形で来ているインドネシアの人と話していた。
Broken Englishでも余裕でコミュニケーションできて
結構オモシロかった。
イスラム教のレベル感、sneaker addictionっぷり、
NBAファイナルを学校さぼって見てた話など。
お酒飲まないと全く話せないと思って、
濃いめのハイボールをぐいぐいキメて何とか終えた。
一体何の時間なのか分からないけど、
これが今まで避けていた社会なのかと
ぼんやり考えながら帰宅した。

11月26日
Trash Talk Castというpodcastがオモシロい。
大阪のblack bird booksで取り扱っている、
グラフィティに関するzineを発注したのだけど、
それを作っている阿部航太という人と、
その友人が話している。
毎回テーマを1つ用意して、
それについて語るタイプで
人数が3人なので東京ポッド許可局好きな人はいいかも。
#1 男子校は外で録音しているからなのか、
鳥の声が異常なボリュームで入っていて
フィールドレコーディングみたいになっていた。
まだ3エピソードしかアップロードされていないけど、
同世代の人がくっちゃべっているのを聞くのは楽しい。
シングルイシューで延々話し続けるのもありだなと思った。
仕事終えて帰宅後、
The man in high castle S4を見終えた。
これが最終シーズンらしい。



サムネイルどおりJohn Smithの物語になっていた。
ナチスはヒトラーに多くの象徴を担わせている一方で、
人間の排他性を増長する1つのシステムでもあるのだ、
ということを彼の葛藤を通じて描いていた。
パラレルワールドというクラシカルな設定の中で、
第二次世界大戦の勝敗が逆転している世界を行き来するのは
とてもスリリングでオモシロかった。
ナチスに比べて日本が平和を希求していくのは
同じ敗戦国でもドイツとは扱いがかなり違うことを思うし、
ドイツの人たちはナチスという
十字架を背負っていると考えれば、
一体それはどんな気持ちなのか想像がつかない。
別に自分自身が日本のあの敗戦を
背負っていると思ったことはないけれど、
例えば慰安婦とか南京大虐殺とか、
そういった負の歴史に触れるたびに
なんだかもの悲しい気持ちになる。
それはともかく勝てば官軍で
ナチスの価値観にフィットして、
順調に出世していたJohnが揺らいでいくのは
どうしたってオモシロい。
(歴史を知らない次女がどんどん順化していくのとは対照的)
エンディングはかなり解釈の余地が残されていて、
あれがユートピアなのかディストピアなのか?
誰も判断がつかない世界で好きだった。
Primeオリジナルコンテンツで一番好きな作品。

11月27日
MONJUのremasterアルバムを聞きながら朝の準備。



色褪せないサウンド。ルーツレゲエのサンプリングって、
16FLIPが切り開いた金脈だと思うのだけど、
あんまフォロワーいないの謎。
このアルバムはパンチラインの角度が異常で、
このあたりは今でも日常で使いたい。

何も言わずに首が振れるヤーツ

楽しむという文字に書き順はないな

早めに帰って蒲田でホルモンを焼いて仕上がった。
帰ってからテラスハウスを見ると、いい感じに東京編らしい、
クズいシーンが出てきていて少しオモシロくなってきた。
やっぱ人の金で当たり前のように高い飯食うやつ、ホンマ嫌い。

11月28日
Kitteの地下でラーメンをさくっと食して新幹線で大阪へ移動。
久々に東京駅から新幹線乗ったけど駅構内の充実度が
とんでもないことになっていた。品川から乗るより絶対楽しい。
A席を取っていたのだけれど横のB,Cに
おっさん2人来て宴会が始まったので死にたくなった。
四畳半神話体系を見たり寝たりしていた。

11月29日
Confetti/Jack Harlowを聞いていた。



2000年台前期、中期感がビンビンで新鮮。
本人は21歳だから僕が90年代に憧れを抱くのと
似たような感覚なのだろうか?
1曲目で聞いたことあるサウンドタグがあって、
あぁ、誰やっけ…と思って調べたらDJ DRAMAだった。
特にThru The Night Feat. Bryson Tillerが2 stepな感じで良き。
U don’t have to call / Usherをサンプリングしていて、
そこからも彼の過去に対するリスペクトが伝わってくる。
若者でトラップではないラップをするだけで
希少な存在だと思うから、これからも追いかけたいと思う。
大阪で会議。たくさんの人を巻き込んで仕事する難しさを知る。
で実際会うと、誤解も解けてパッと解決するのは
やっぱりあるなーと感じた。
テクノロジーを信じているので、
なるべくもっと簡単に意思疎通できるようにするには、
どうすればいいのか?というのは追求したいのだけども。
会社の人に突発的な飲み会に備えていたけど、
特に何もなかったのでミナミで後輩と飲んだ。
久々に痛飲して心斎橋から終電で帰ることになって懐かしみ。
大阪にいるときは何も思わなかった
シャンデリアは絶対残した方がいいよな。



11月30日
二日酔い。全然起きれなかった。
四畳半神話体系をNETFLIXで見終えた。



後輩から長年レコメンドされていて、
NETFLIXで見れるならと渋々見たらとてもおもしろかった。
高校3年生が大学見学会に見に行くのと同じくらい、
このアニメを大学入る前に見ておくことは大事な気がする。
色んなサークルに入るたびに、
うだつの上がらないサークル生活が常に待っている。
環境が人を変えるのではなく、
自分で変わらないとダメなことを痛感させられる。
つまり何がやりたいか決まってないと
世界はバラ色にならないということも語っている。
(そもそも世界はバラ色ではないのだが。)
アニメの語り口が好きでまるで口上のように
主人公が蕩々と自分の状況や感情を語るのが気持ちよい。
さらに小津というキャラクターが主人公 に
常に冷や水をぶっかける役で、彼らは俺らだった。
バスケサークルで出会った先輩たちも
オモシロい人がたくさんいたけど、
結局今もつるんでいるのは一緒にHIPHOPしてた友人だし
主体的に取り組むことこそが必要だ。
アニメの流れでBoJack Horseman S1もまとめて見終えた。



あんまり立て続けに見るタイプのアニメでもないような気もしてて、
アメリカならではのブラックジョークが結構キツい。
何話か忘れてしまったけどBojackが
居候が自立できそうなチャンスを潰すシーンがあり、
そのあまりの邪悪さにヒィッと声が出たこともあった。
グロ系とか全然大丈夫だけど、こういう人間の愚かな業の方が
直面させられると精神にずしんとくる。(彼は人間ではなく馬だけども)
S6まであるので粛々と見ていきたい。
夜、i新聞記者ドキュメントをシアターセブンで見た。



家から歩いて行けるところに映画館あるの便利だと思う。
久々の森達也監督作品。過去作品に比べると味が薄かった。
というのも今までの作品は自分の認識が裏切られる瞬間が
何度もあったんだけど今回は知らないこともあるものの、
大枠ではこの国の政治の腐り具合と
マスコミの距離感の話でしかないから。
一連の騒動を東京新聞の望月記者に密着して
何が問題なのか浮き彫りしていた。
政治と相対するときに一人称の主語が大切だ
という話は全くその通りだなと思う。
この映画を見れば分かるけど、
今の日本では保守とかリベラルとかそういう次元での議論ではなく、
社会のシステムの中ではあり得ないことが
罷り通ってしまっていることが問題で何も前に進んでいない。
右とか左関係なくて疑問を持たねばならない。
それを突きつけるのがメディアの仕事だけど。
聞かれたことにまともに回答されていないのは今も変わっていない。
だがしかし彼らは何度も選挙で信任を得ている、
つまり僕たちは許容し続けている。
それが何よりも悲しい。おかしいと思っても、
長期化した政権から変わることの方を恐れる。
そんな些細なことよりも大局を見て考えろというかもしれないが、
少ない給料から引かれている税金で私利私欲満たしたり
友達に便宜はかってるの許容できるはずがない。
アホばっかりなんか。
怒りでメラメラ燃えてくる一方で、
新聞記者の仕事の密着VTRとして興味深い
記者としての仕事がいかにハードなのか、それがよく分かる。
特に食べているシーンが印象的でエネルギーを充電している!
という食べっぷりが見ていてカッコよく見えた。
何年も毎週のようにグイグイ質問しているのを見ていると、
そのバイタリティが自分にも欲しい。
同様の官僚システムは政治に限らず社会に起こっていて、
もたらされた情報がおかしいことに対して、
おかしいと言うこと自体がおかしい、
という空気が蔓延している。
そこで抗う人がおかしいとなるのは日本っぽい。
2019年でも出る杭は打たれるし右に倣えが正しいのか。
帰り道、いろいろ考えたくなり散歩してたんだけど、
あまりにも寒くていつものcoffee shopでchill
美味しいコーヒーをハンドドリップで飲めて、
BGMのセンスも良く夜23時まで開いてて、
WiFiあって、そこそこ空いている。
家に近くに欲しいのはこういう感じのカフェというのを
まさに体現していて最&高。
これを書いているうちに入ってきた若い女の子は
甘々のドリンクを注文して読書している。もうポパイやん。
とか思っていたら飲み会帰りの大阪のおばちゃん8名が襲来。
カフェにあった静けさは切り裂かれ、打ち砕かれ、
床に投げつけられてしまった。
イヤホンを持ってきてなかったので、
ボリュームのリミッターが外れた話し声に耐えかねて退散。
帰りに松屋のカレギュウを食べて帰った。カレギュウよ永遠に。

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