2014年9月28日日曜日

箱入り息子の恋



劇場で上映してた頃から、ずーっと見ようと思っていたけど、
なかなかタイミング合わず、やっとの思いで。
星野源という人の才能の豊かさを
最近知ったところなんですが、本作も例に漏れず、
素晴らしい作品でございました。
甘酸、ほろ苦ー!キュン死系。
監督は市井昌秀氏という方で、wikiったら、
お笑いコンビの髭男爵の元メンバーで、
その前は笑い飯の哲夫とコンビ組んでたっていう…
人生何があるか分からないものですなー

クソが付くほどマジメな星野源と盲目の夏帆の恋愛物語。
人を好きになる原理の部分を抽出しているような作品だなぁと。
人は肩書きや見た目で値踏みしがちな訳ですが、
その人がどういった人で、何が好きで、
どういう気持ちで生きているのかみたいなところで、
感情が動かされることの尊さとでも言いましょうか。
その象徴が吉野家の牛丼な訳ですが、
他人と過ごすことは、面倒かもしれないけれど、
日常に豊かさをもたらしてくれる。
それを押し付けがましくない形で提示してくれる、
そのバランスが絶妙だなと思いました。
目が見えないことに対して、
星野源が父役の大杉蓮に会食で諭すシーンは確かになーと納得。
あと盲目であることを生かした演出がオモシロくて、
カエルの鳴き声のところはヤラレターと思いました。笑
あと夏帆の目が見えない演技が凄まじかったです。
あの焦点が合ってない感じは、
どうやったらできるんだろうと、俳優魂をヒシヒシと感じました。
ただ、中盤にかけて2人の仲が引き裂かれていく流れの中で、
交通事故っていう設定はどうなんかなーと。
目が見えない人を他の人と区別しないことは、
重要な話だとは思うけど、
日常で困るシーンは確実にあるんだから、
それを生かした仲違いっていう方法もあったのでは?と思います。
まーそんなことは些細な話で、
素晴らしい映画でしたので、未見の方は是非!

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