2013年4月11日木曜日

マイレージ、マイライフ



ジェイソン・ライトマン監督作品。
昨年公開のヤング・アダルト、JUNOに引き続き、鑑賞しました。
とてもオモシロかったです。最近DVDで見た中では一番アガりました。
これまで見たジェイソン・ライトマン作品の中で一番かも。

主演はジョージ・クルーニー。
彼の仕事はリストラ代行人。US中にある色んな会社のクビ切り稼業で
毎日出張三昧。そんな生活も彼が望んだもので
飛行機に乗ると貯まっていくマイルが彼の生き甲斐。
出張生活で彼が見いだした人生の方程式。
それが極力モノを持たないということ。そこには人間関係も含まれる。
「断捨離」を究極に極めた男。
そんな彼が仕事のイロハを分かっていない新米女性社員と
仕事をともにすることを中心に物語は進んでいく。
同時並行で、ある女性との恋模様も描かれる。
って感じのストーリー。

ジョージ・クルーニーが男から見ても死ぬほどカッコいい。
というか、冒頭で語られる彼の人生のスタンス(とくに結婚観)に
死ぬほど共感してしまった。超自由。
だから、オモシロいと思えたのかもしれません。
新米社員とのチグハグコンビっぷりはバディムービーとして秀逸。
リーマンショック以降のアメリカ社会に取り巻く問題も
うまく取り込んでいると思います。
個人的にはもう一つのメインストーリーである恋模様が切な過ぎて。
ずっと、友達関係、恋愛関係も能動的に希薄にしてきた彼が
本当に好きになったのに、あの結末を迎えるのは特にキツい。
最新作のヤング・アダルトとも通じる辛さ。
しかも、妹の旦那が直前で結婚式に対して
グズるのを説得するシーンのあとだから余計にね。
「一番楽しかったときを思い返してみろ。
   その記憶は決して1人ではないはず」ってセリフは
もう独り身へのラストワードでしょw

この2つのストーリーが前半から中盤までは
楽しそうな感じなのに、終盤にかけて両方とも
悲劇的な結末を迎える鬼畜演出は最悪でした。(褒め言葉)
しかも、特典映像でカットされた素材が入ってて
そっちはもっとキツい内容でした。
この映画には色んな要素が含まれてるんだけど
ジョージ・クルーニーの旅行かばんの中身のように
整理されていて、ホント言うこと無し。

あなたのバックパックには何を詰め込みますか。
ってことを考える良き映画。是非に。

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