2018年10月8日月曜日

2018年10月 第1週

10月1日
粋な夜電波を聞きながら朝の準備。
ジャズ特集が続いた中で先週に続きフリースタイル。
マック・ミラー追悼のルイス・コール「 Things」が良かった。
(菊地成孔の訳もいい感じの意訳で良い→リンク



台風の影響が続いていてJR大混乱というのは
ネットからビシバシ伝わってきたから、
時間をずらして悠々10時に出社。
もう毎日10時出社したい。
フレックスは制度として存在するのに、
事前申告が必要ってそれはフレックスではない。
なぜこの自由が許されないのか未だに謎なのだけど。
行きの電車で「ナナメの夕暮れ」読了。


ナナメの夕暮れ
ナナメの夕暮れ
posted with amazlet at 18.10.08
若林 正恭
文藝春秋
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今度、前の会社の人と飲みに行くにあたって、
LINEで連絡取っていて課題図書になっていたから読んだ。
エッセイ過去2作とも読んでいて、
自意識をめぐり葛藤して生き辛い点にとても共感していた。
その彼が自意識を乗り越えたその先に
なんとかアプローチしていく内容で
もはや30歳の自分も社会で生きていく上で
向き合わねばならぬ問題に先んじて
真正面からぶつかっているような内容でオモシロかった。
冷笑への言及が印象的で何かに一生懸命取り組む人に対して、
それを揶揄するようなことほど虚しい行為はないという話や、
何かに取り組むときに自分がどう思うかではなく、
他人にどう思われるかに執着するのは無駄という話が
胸に痛いほど突き刺さった。
この本はある種突き抜けている人には
何にもオモシロくないと思うけど、
刺さる人には治療薬のような効果があると思う。
改めて自分を客観的に見ることができて僕は良かった。
出勤遅かったし仕事も忙しかったので
比較的遅くまで働いて会社をあとにした。
川崎のブックオフで新潮クレストをサルベージして、
「クレイジーリッチ」をチネチッタ川崎で鑑賞。



サンフランシスコ在住友人のレコメンドで見たけど、
スルーしてしまいそうなビジュアルだけど、
中身はしっかり詰まったラブコメだった。
付き合った彼氏が実はとんでもない金持ちの家の息子で、
その家族との関係に苦しむ、という紋切型の話なんだけど、
主人公をアジア系女性とするだけで
これだけフレッシュに見えるというのは新たな発見だと思う。
基本的にはアメリカ的な考え方、
つまり自分らしく生きることが重要だというテーマ。
ただ一方的にその考えを押し付けるのではなく、
アジアにおける伝統のあり方も尊重した上で、
というバランスの取り方が興味深かった。
同じアジアでもシンガポールは別の世界って感じで、
豪華絢爛できらびやかな空間に身を浸すことは
映画館でこそ味わえる感覚で楽しかった。
音楽がかなりよくてジャズ、ソウル、ディスコなど
ご機嫌な音楽で彩られていて、
そこアジアにこだわっていて好感を持った。
音楽というべきか音響というべきか、
結婚式で新婦が入場シーンで音を引き算するところが
本当に素晴らしかった。
同じアジアンだとしてもグラデーションがある、
それを象徴するのが主人公とその彼氏のお母さんの関係性。
自分を押し殺して家族にロイヤリティを捧げるのか、
主体的に自分の人生を生きるのか、
日本でもお金持ちに限らず、
こういった選択を迫られる女性は少なくないと思う。
本作では前述したとおりアメリカンスタイルなので、
後者にウエイトを置いた展開になるのだけど、
伝統も必要で大切なのだ、っていうことを
1つのキーアイテムで演出するところが
ベタとはいえバランスとして素晴らしかったと思う。
何かを選ぶときに何かを捨てる必要は必ずしもない。
(いとこのお姉さんは痛みを伴ったけど、
それは主人公との対比で使われているのだと思う)
原作はシリーズ3部作らしく、
次も映画化されるから見ちゃうな。

10月2日
Logicのニューアルバムを聞きながら出勤。



90年代回帰という話はよく言われているけど、
アルバムトータルでここまで振り切った作品は初めて聞いた。
なんだかんだ90年代好きのような
おじさんB-BOYには間違いなく刺さってしまう、
最高に素晴らしいアルバムだった。
Let's get back this boom bap shit!!
とにかくリリックのバイブス、ポジティブ性に
持っていかれざるをえないというか。
何のてらいもなく自分が好きな音楽はこれだ!
という思いがどの曲からも伝わってくる。
あまりに振り切った内容だから聞いている途中で、
これ聞いて上がっている自分はおじさんなのか…
と思い始めたところ、彼のこのリリックに勇気付けられた。

I'm still the same me, they just don't believe it like they agnostic
If I spit over the boom-bap, then they perceive it as nostalgic
But the truth is, my subject matter has been the same

ラップは当然フロウやどんなトラックで歌うかは大切なことなんだけど、
結局は歌い手のパーソナリティが重要な音楽なんだと強く思った。
10月からタバコが値上がってから初めて買った。
いつも吸っているキャスターマイルド5mgが
駆け込み需要で無くなっていて、
仕方なく同じ銘柄でタールの少ないものを買った。
ここ5年くらいでタバコを吸う人に対する
迫害は相当極まっているところもあるので、
いい加減やめようかなと思ったり。
そんなこと考えながら会社の喫煙所で吸ってたら
「昔は電車でも吸えたし机の中に灰皿あったのになぁ」
と昔のタバコ事情の思い出話におじさんたちが花を咲かせていた。

10月3日
Nile Rogers&CHICの新譜を聞きながら出勤。



ギターのカッティングだけで飯3杯食えるタイプで
UKのタレントを中心にアップデートされた。
至高のディスコ曲群は最高で、
Craig David使うのとかニクいなーって感じ。
世界が終わるまで踊れるぜ!
そのままの勢いで仕事に取り組んでいると、
午後にはある程度落ち着いてきた。
10月このまま忙しくならないで欲しい。
仕事を終えて英会話に行くと
シンガポールの先生だったので、
当然最近見た「クレイジーリッチ」の話をした。
ほとんどマレーシアなんだよね〜
本当の金持ちはあんなにわちゃわちゃしてないし、
静かだよね〜と言っていた。
授業のときに僕が言った英語について
むちゃくちゃ細かくメモ取ってくれて恐縮。
ロールプレイングが大変で、
自分が特定のキャラクターを演じながら
英語を使って話さなきゃいけなくて忙しい。
こんだけ丁寧にやってもらって、
ちゃんと勉強しないって失礼だよなと
思わされる授業だったからしっかり復習しよ。
帰り道にtofubeats「RUN」を聞くと良き。



何と言っても「RIVER」
この曲の周辺全部好きだった。
帰りにカツカレーを食してホクホク帰宅。

10月4日
今日誕生日。31歳。
31歳という年齢からイメージする以上に子どもだし
フラフラしている自分だから信じられない。
年相応の落ち着きが欲しい。Lifeをうまく積み上げたい。
Fatima「And Yet It's All Love」を聞きながら通勤。



オーセンティックなR&Bなサウンドで始まって、
Fatimaがやらなくても。。と思っていたら、
1曲目のスネアの音色変わる演出でグッとつかまれて、
そのまま心地よく聞けた。
Roc Mallcianoがストリングスをバックにスピットする、
「Take It All」がめちゃくちゃかっこ良かった。
彼も最近アルバム出したみたいだから聞かねば。
怒涛の新譜チェックで毎日がロスしていくというか、
もう圧倒的に時間が足りない。仕事中に音楽聴きたい。
粛々と仕事を終えたのち、誕生日ということもあり蒲田で鰻を食べた。
ふるさと納税で夏にも食べたけど、
やっぱり実際にお店で食べる鰻は鰻らしい鰻。という味だった。

10月5日
やっとたどり着いた気がする金曜日。
朝から会議をやっていたら、
どうやらその会議室を予約していなくて、
なおかつそこを他の人が予約していた模様。
普通に考えたら
「この会議室、私が予約しているんですけど。。」
っていえばそれで済む話なのに、
「私、この会議室予約してるんですけど!失礼すぎる!
私はキャンセルします!」
開口一番ブチ切れて席に戻って行った。
その人は自分の席に戻ったから、
謝って戻ってきてもらい、その部屋を使ってもらった。
その人が会議を終えてわざわざ僕らの部署に来て再び、
「今終わりました。あまりにもひどい、失礼すぎる」と再噴火。
確かにこちらに過失があったけど、
会議室を予約し忘れてとか勝手に使うことって
会社生活で結構あると思うし、一声かければ済む話なのに、
いきなりフルスロットルでブチ切れる、
その懐の浅さに笑いそうにさえなった。不寛容社会はすぐそこに。

10月6日
3連休スタート。旅行へ行くことにしていた。
目的地は小田原、箱根方面。
海鮮を食べようということになり、
最初は小田原漁港へ向かう。
3連休初日ということで道路激混み。
結局4時間くらいかかって到着後、
アジフライと刺身定食をいなたい地元の食堂で食べた。
おじいさんとおばあさんが2人で愚直に経営していて、
ルーティンとして仕事を粛々とこなす姿を見ていると、
あー仕事ってこういうものかもなと思ったり。
時間も中途半端になったのでそのまま旅館へ行った。
ここも古き良きという感じの旅館で
買ってきたお酒飲みながらダラダラしていたら、
いつのまにか晩御飯の時間になっていて、
たくさんの品数の旅館料理が出てきてどれも美味しかった。
ホイル焼きとフライにしている白身魚は
「主人が釣ってきた鱒ですぅ」と言っていた。

10月7日
スッキリ起床して朝風呂、旅館の朝食を堪能。
蔵を改造したところにカフェを作っていて、
旅館なのに美味しいコーヒーまで提供していた。
最初は芦ノ湖まで移動して周辺をぶらぶら。
天気も良くてたくさんの人がいる。
あんま見所ないように思うけど、
外国人観光客も多くて人気なんだなーと見ていた。
ベーカリーカフェのようなところで昼食をとり、
車で移動して江の浦測候所というところへ行った。
完全予約制の施設で博物館?美術館?のあいだ、
建築、庭園などのリアルなフィールドに展開する
芸術の数々が見られる場所。
相模湾の美しい景色と溶け込む建築やモチーフ、
どれもがうっとりするようなかっこよさ。
「映え」しまくりな景色の連続だった。
トレッキングしながら色々見ることができるから
久々に山登りしたような感じで気持ちよかった。
帰りにかまぼこと箱根ビールを買って帰った。
日常から離脱して非日常に身を置くことは
リフレッシュに最適だなと思った週末。
帰ってから格闘代理戦争第2話を見た。



それぞれ異なるストロングポイントを
持っている女性たちの戦いが繰り広げられそうで楽しみ。
KRAZYBEEの推薦選手はどうしたって応援したくなるよね。
さらにAbemaの那須川天心密着ドキュメントを
さらっと見てから就寝。

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